朝の焦燥、再び
夜、なぜか眠れない。疲労感が感じられないどころか、妙に気力がみなぎっている。この時間にどうしてだろうか。
そうだ、数時間前、温かい飲み物を探して飲んでしまった緑茶のせいだ。緑茶には多量のカフェインが含まれている。美味しい緑茶をもらったことが嬉しくて、そのことをすっかり忘れてしまっていた。こんなふうに感情に流され、後から問題に気付くことは多い。
眠りに落ちようとしても、夜中に何度も目が覚めてしまう。しょうがないので、雑念の渦に飲まれながら、頭の中を巡る思考をひたすら追いかける。NINTENDO64の爆ボンバーマンのカード集めは面白かったな、パックインタイムは難しすぎてクリアできなかったな。そんなことばかり考えては、また忘れていく。眠れない焦燥感がじわじわと心に染み込む。
そして、早朝。目覚めたとき、体が重い。まるで鉛を背負っているようだ。おそらくカフェインが切れたのだろう。不安感と焦燥感が容赦なく押し寄せる。体の疲れと心のざわめきがじっとりと絡みつく。やはり原因はカフェインだろうか。
子供の世話をしながら、朝の支度を整える。流れる時間の中で次第に気持ちを落ち着けていくが、それでも時折、心が押し潰れそうになる瞬間がある。まるで正体を暴かれ逃げる怪人のように、家を後にした。
駅までの道を歩きながら決心する。カフェインは必ず避けよう。その後に待ち受ける苦しさを思えば、こんな感情は二度と味わいたくない。そう心に誓いながら、くたびれた身体に鞭を打ち、疲れた一日を始めるのだった。
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