闇の地獄魔法少女パッション★ヘルゲート！【第２話】
【第１話に戻りたい？】
第２話「名乗る者と卑怯者！」
魔法少女の戦いにおいて、名乗りは絶対的な儀式である。一方が名乗りを上げた場合、他方は終了を見た後で迅速に名乗り返さねばならない！
「あんた達、早く名乗りなさい」
ヘルフローズンが苛立った様子で真鍮ステッキを床に突く。その度に先端の幾つもの輪がシャラ、と音を立てる。
三下魔法少女達は明らかに気圧されているようだ。
「早く名乗らないと不味そうじゃない？」「でもその後どう戦えば……」
レモンイエロー衣装とスカイブルー衣装が狼狽しながら小声で話す。
そこにパステルピンク衣装。
「あたしにいい考えがある、とにかく名乗り行くよ！」
「闇を砕き」「光の道を行く」「あたしたち！」
パステルピンク衣装！「フラワーパステル！！」
スカイブルー衣装！「マリンパステル！！」
レモンイエロー衣装！「スターパステル！！」
「「三人寄れば、パステル☆彡トゥイン……」」
「隙あり！トゥインクルミキサー！！」
他の二人が名乗り終える前にフラワーパステルが奇襲！魔法の花吹雪がパッション★ヘルゲート達を襲う！
「この卑怯者が！」ヘルファイアが両拳を打ち合わす。
「三下の手口」ヘルフローズンは両手に扇を構える。
「最悪よね！」ヘルチャームは魔法翼を展開！
何たる卑劣！
名乗りは絶対的な儀式であり、その最中には全ての戦闘行動をとってはならないというのが魔法少女の掟である。
それを破った者に待つのは卑怯者の誹りだ。
スキするとお姉さんの秘密や海の神秘のメッセージが聞けたりするわよ。