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「理想の最期」からの自己理解。

「人生の意味」ってなんだろう?


自分は何の為にこの世に生まれたのだろう?時には成功し、時には失敗し、怒り、笑い、泣き、喜び。お金を稼いで、ご飯を食べて、働き、遊び、眠り、愛や友情を育んで、いつか土に還る。こんなサイクルを、人類史は幾千幾万と繰り返してきた。それに一体、どれだけの意味があるのだろうか?

誰かの役に立つと、価値がある?


例えば、足腰の弱ったお婆ちゃんの荷物を運んであげたり。お仕事を頑張っているパパに、マッサージをしてみたり。被災地で炊き出し等のボランティアをしてみたり。これらは人に大きな充実感をもたらしてくれる。感謝もいただけて、自分に価値を認める事も出来るだろう。

マズローの欲求5段階説でいう、欠乏欲求4種類。
「生存」「安全」「所属」「承認」。
問題解決による価値は、基本ここに属する。


では、誰も困っていないと、価値がない?


しかし一方で、現代の問題解決には限界がきている。技術やAIの発展により、誰かの不幸や困り事はもうほとんど残っていないのだ。

食糧や水はどこでも買えるし、
住居は余りまくっているし、
SNSで好きなコミュニティに属せる。
人類総発信時代になったので、ファンさえも手に入る。
誰かの役に立たないと価値が無いのなら…例えば、もしも世界中に戦争がなくなったら、必要とされなくなった兵士たちは、どうしたらいいのだろう。わざわざ戦争をでっちあげる?当然お断りだ。ではどうするか?

「役に立たなくても、価値がある」在り方を。


役に立つ事がなくなって来た現代、急激に需要が高まって来たのが「意味があるモノ」だ。

マズローでいう「自己実現」「自己超越」の欲求である。


生き残る為の「役に立つ」が満たされて、今度は「自分の人生を生きた意味」をもたらしてくれるモノが価値を持つ様になったのだ。

「意味がある」ものが「価値がある」時代。


山口周さんの「役に立つ」「意味がある」の4象限はご存知だろうか?もし聞き覚えがなければ、尾原さんの記事を先に読んで欲しい。

さっくりというなら、一見無駄な拘りや嗜好を満たす物が「意味がある」もの。「没頭」「熱狂」「体験」「信念」「美学」なんかもそうだ。人生の最期に思い返せる「想い出」を積み重ねる事が、現代の「意味がある」に繋がる。

要は、「自分の人生を満喫している人間」が社会から絶大な評価を得る時代に入った、という事だ。そう、誰もが自己理解を進めて、自分の人生をゲームの様に楽しむ事が、社会的にも価値がある、と言って良い。

「理想の最期」から、「意味があるもの」を逆算する。


さて、貴方の理想の死に方はなんだろうか?多くの人に看取られて?趣味のワインセラーで1人飲みながら?最後まで最前線の現場で戦いながら?なんだって良い。人の生き方に間違いなんてない。最期の時に一切の後悔がなければ、それはきっと正しい生き方なのだから。

その結末に向けて、今から貴方だけの「意味のあるもの」を積み重ねてみよう。どんな結末を迎えても、貴方の描いた物語にこそが価値があるのだから。

「理想の最期」は、貴方の物語の「エンドロール」。


▼『お喋り』はstand.fmで配信中!(朝10:30に毎日更新) https://stand.fm/channels/5eed41ab9c38bc03262bcf1b 実は割と、爽やかな声をしてる(らしい)。 ギャップが気になる方は、是非どうぞ!