見出し画像

「演劇を止めない為に演劇を止めて、生かす。」(64日目)

■概要。 

「しっかりと先を見据えた上で、尚演劇を愛する者としての矜持を示すお話。」

※当時の「西野亮廣エンタメ研究所」の記事を、感想しるしを追記して再掲載します。 

■本日の応援者。 

この記事は、「図らずも、この時の投資思考が強制修得される時代に突入しました。by中崎雄心」の提供でお送り致します。 

※この記事の”応援枠の差し替え”はこちらで承ります! 

■以下、本文。(2020/03/02)

3月2日(月) ※3月4日以降は『いいね』を押さないでください。

おはようございます。
現在、日本で最も「卒業式ができなかった子達に、卒業式をプレゼントしないの?」と言われているキングコング西野です。

例のリベンジ成人式の影響だね。あの時みたく何か出来ないかと梶原さんも聞いてみたけれど…うん。そこはバッサリ。何よりちゃんと子供たちの気持ちを考えれば、こそ。そのお話は、7:00〜。

さて。

今日の内容は、表に出そうかどうか、スッゴい悩んだのですが、感情が高ぶっている時の議論は建設的なものになりなくいし、何より、こんな時に場外戦を繰り広げたくないので(※こんな時こそ楽しいものを届けたいので)、サロン内に投稿させていただくことにしました。

『新型コロナウイルスによる公演中止の是非』についてです。

東京事変さんがライブを敢行されたり、そのことについてアレやコレやと、何かと混乱しているエンタメ業界。
これを受けて、今朝、野田秀樹さんが、以下の文章を発表されました。

━━━━━━
コロナウィルス感染症対策による公演自粛の要請を受け、一演劇人として劇場公演の継続を望む意見表明をいたします。感染症の専門家と協議して考えられる対策を十全に施し、観客の理解を得ることを前提とした上で、予定される公演は実施されるべきと考えます。
演劇は観客がいて初めて成り立つ芸術です。
スポーツイベントのように無観客で成り立つわけではありません。ひとたび劇場を閉鎖した場合、再開が困難になるおそれがあり、それは「演劇の死」を意味しかねません。
もちろん、感染症が撲滅されるべきであることには何の異議申し立てするつもりはありません。けれども劇場閉鎖の悪しき前例をつくってはなりません。
現在、この困難な状況でも懸命に上演を目指している演劇人に対して、「身勝手な芸術家たち」という風評が出回ることを危惧します。
公演収入で生計をたてる多くの舞台関係者にも思いをいたしてください。劇場公演の中止は、考えうる限りの手を尽くした上での、最後の最後の苦渋の決断であるべきです。「いかなる困難な時期であっても、劇場は継続されねばなりません。」使い古された言葉ではありますが、ゆえに、劇場の真髄(しんずい)をついた言葉かと思います。

野田秀樹

━━━━━━

エンタメ愛に溢れた本当に素晴らしいお言葉だと思います。
くれぐれも、「安全は二の次だ!」とおっしゃっているわけではありません。

僕自身、野田さんのファンなのですが、ただ、今回のご意見に対しては、僕は反対です。

おそらく野田さんも、僕も、考えているゴールは同じで…

①お客さんの安全が最優先。
②経済活動を止めてはいけない。

この二つです。

だからこそ、「いかなる困難な時期であっても、劇場は継続されねばなりません」という言葉を引用し、「最大限の配慮をして公演を続けよう」という決定をされたと思うのですが、『震災』の時などはそれでよくても、『世界的な感染症』に関しては、別で考えるべきだと思います。

②の「経済活動」については、細かく言うと
演劇の経済」と「日本の経済」の二つに分けられると思います。

当然、「日本の経済」がまわらないと、その枠の中にある「演劇の経済」はまわりません。

なので、無思考な不謹慎狩りが一番最低なので、国民の不安をよそにスキーを満喫している神田うのサンとかが最高で、とにかく「日本のお金を動かす(経済を回す)」ということが非常に大切です。

批判も多かったかもだけれど、実際観光業に勤める方からしたらめちゃくちゃありがたかったと思う。多分コレは、VIPだからこその支援だった。

「コロナが今より拡がる」もしくは「コロナを拡げてしまうような政府・国民の対応」によって引き起こるメチャクチャやっかいな問題が『入国制限がかかる』もしくは『入国者が減る』です。

元気な働き手が多かった30年前と違って、今の日本で、これをやられてしまうと、結構絶望的で、外国人が日本にお金を落として、日本人がお金を持っていないと、日本人に食わしてもらっている日本の演劇人は食っていくことはできません。

今ここで、くい止めないと、もっともっと演劇人が食えなくなる。という話です。

かのニューヨークでさえ、こうして人1人出歩かない世界になりました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼中止しろ。ただし、「お金」の動きを止めるな。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今、エンタメ業界やサービス業界の人間がやらなければいけないのは、「オフラインの活動を止めて、活動を中止している間のスタッフの生活を守れるだけの収益を作る方法」を死ぬ気で探すことだと思います。

オーソドックスなやり方としては『無観客×オンライン投げ銭』が一つあるでしょう。

ウチの新入社員による『株式会社NISHINO活動報告会』というイベントが3月10日にあるのですが、社長のヤン君と、田村Pには、2週間前には「これ、無観客にした方が、ライブの売り上げを伸ばせるよね」という話をさせていただきました。

昨日、新入社員に瀬戸ちゃんと小田っちに「3月10日のイベントどうするの?」という質問をしたのですが、それなりに考えているみたいです。

おそらく「無観客」の方向だと思います。 
賛成です。

その上で、僕から新入社員の二人への宿題は以下のとおり。

「中止(無観客)にしろ。ただし『お金』の動きを止めるな。結果的に赤字をブッこく分には全然構わないけど、まずは『無観客にした方が売り上げが伸びた』という結果を求めて、その、生き延び方を皆さんに共有しろ」

僕ならできるけど、キミ達にそれができるか?
頑張ってね。

現場からは以上でーす。

【追伸】

新入社員が頑張っています。ご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い致します↓
https://www.facebook.com/groups/120509135862813/

↓最新の公式記事を読みたい方はこちらから!

当時のコメント私のしるし

画像1

■今振り返ってみて。 

ちなみにこの時私が考えていたのは、OPのムービーでチケット購入者様のお名前と応援コメントを一覧で流す事。映画のエンドロールとか、寄せ書きの色紙みたいなもんだね。

結果的にはこの案でなく、別の方法で配信&収益化に持っていく事になったのだが…

いや全く、コレばっかりちゃんと、リアルタイムで追っていないとドキドキしないもんだね。

■宣伝。

中崎雄心による「才能の似顔絵」。『無名時点』はこちらから! 
※ストレングスファインダーの「5つの才能」と「ご質問」だけでOK! 

過去ログ記事の検索&応援枠一覧はこちらへ。

Amazonギフト&チップの受付ショップ、作っちゃいました!


ここから先は

0字
有料部分はあくまでも「当時の中崎のコメント」「今改めて感じる事」のみです。 大元のサロン過去記事はあくまでも無料で読めますのでご安心を。(非公開記事に関しては、ご容赦を!) サロンの会費を、サロンの学びで稼ぎます!

毎度サロンにコメントを書いて、みんなに貢献出来る内容を考えて、なんならコメント欄のお悩みに応えまくっている男が、とうとう過去のサロン記事本…

▼『お喋り』はstand.fmで配信中!(朝10:30に毎日更新) https://stand.fm/channels/5eed41ab9c38bc03262bcf1b 実は割と、爽やかな声をしてる(らしい)。 ギャップが気になる方は、是非どうぞ!