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「熱い三流が、雑な一流をも跳び超える現代。」(166日目)

■概要。(2020/06/12)

「セカンドクリエイターの熱量と技術知識の共有がかけ合わさった結果、趣味で仕事を超えるリープフロッグ現象が起き始めているお話。」

※当時の「西野亮廣エンタメ研究所」の記事を、感想しるしと転用例を追記して再掲載します。 

■本日の応援者。 

この記事は、「中田のあっちゃん、リープフロッグの解説お願いします!by中崎雄心」の提供でお送り致します。 

※この記事の”応援枠の差し替え”はこちらで承ります! 

■以下、本文。 

6月12日(金) ※6月14日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
好きな武将を訊かれた時に、食い気味で「織田信長っ!」と答える度にアホみたいな空気が流れてしまうキングコング西野です。

さて。
今日は『サロンメンバーと進める世界戦略』というテーマでお話ししたいと思います。

才能ウンヌンカンヌンは一旦抜きにして、今現在、「エンターテイメントに触れている時間」は、日本では僕が一番長いと思います。
平均して1日20時間ほど、絵か、映像か、音楽か、文章に触れています。

僕の才能やセンスが全くなかったとしても、さすがにこれだけ触れていると、提出された仕事がダメダメだった場合…

①実力は無いけど、頑張った
②シンプルに実力が無い
③実力はあるけど、手を抜いた

の、いずれかであることは1秒で分かります。

マジでわかるよ。私も普通にわかる。

僕の仕事には多くのスタッフさん(および御家族)の生活がかかっており、
多くのファンの方の想いが乗っているので、
結果を出せないビジネスパートナーとは潔く“仕事の縁”を切るようにしています。

縁を切る順番は③→②→①で、とくに③は秒殺です。
 
端から見ていると「血も涙もない」と捉えられるかもしれませんが、そのプロジェクトに他のスタッフさんの生活がかかっている(=プロジェクトがコケると食えなくなる)以上、僕からすると「仕事で手を抜く」というのは暴力行為(殺人未遂)と同等で、スタッフさんの生活を預かる身としては看過できません。
一発退場です。

そもそも「手を抜く」は、「その仕事が楽しくなかった」ということでもあるので、お付き合いを続けるだけ、双方が不幸になります。

それでも、一昔前は③にも価値があったんです。
「とは言え、いい仕事をするしな」といった。

ただ、インターネットによって情報や技術が共有されるようになった現代は、プロとアマのクオリティーの差が無くなってきていて…それこそ米津玄師さんは元は「ニコニコ動画」の人で、当時から仕上がっていました。

「上手い」は「想い」さえあれば再現可能になってきたので、「上手い」の価値が無くなってきているので、縁を切る順番は③→②→①です。

 
昔、中国の小太りのオジサンが「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」とかナントカ言っていました。

ギュッと縮めると「努力する者は、楽しむものには勝てない」といったところでしょうか。

 
現代は、この言葉が更に加速してきているかんじがしていて、「実力は無いけど、頑張った」という人を僕は大切にします。

「その程度の努力は、こっちの世界では『努力』とは呼ばないよ」と言葉を付け加えますが(笑)
  
そんなこんなで、ここからが本題です。
  
 
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▼ セカンドクリエイターを味方にする
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すべての人が(SNSという)発信力を持った今、人間は…

・「オーディエンス」
・「クリエイター」
・「セカンドクリエイター」

…の3つのポジションに分類されます。
「セカンドクリエイター」というのは、収入の軸が別にあって「楽しそうだな」と思った案件だけ、作り手側(発信者側)として参加する人達とのことです。

古くは、ラジオの『ハガキ職人』がそれにあたります。
(※ちなみに、秋元康さんは元・ハガキ職人です)


冒頭申し上げたとおり「上手い」は「想い」があれば再現可能になってきたので、今、「セカンドクリエイターの仕事のクオリティー」が完全に上がってきていて、残念ながら、多くのクリエイターは【クオリティー面】で、「セカンドクリエイター」に負けています。
 
 
…このままだと議論が空中戦になってしまうので、事実を話します。

 
4~5日前のサロンの投稿で、「海外で出版する絵本の印税はサロンメンバーさんと分配するので、もし興味があれば海外出版のエージェントになってください」と海外在住のサロンメンバーさんに仕事を投げさせていただいたのですが、その後、すぐに動いてくださり、昨日、ベトナムでの出版が決まりました。

ベトナムの最大手の出版社との話をまとめてくださったのはサロンメンバーさんで…ここで世間に問いたいのは一つ。

「このスピード感で結果が出せるプロはどこにいるの?」

 
とくにクリエイティブの世界は「セカンドクリエイターといかに共犯関係を作るか」という勝負になってきていて、「クリエイター」だけで固まっているチームが軒並み負けてしまいます。

 
この時、『権利』を誰が持っているか?が超絶大事で、数年前に吉本興業に話をして、僕の絵本から「©️YOSHIMOTO KOGYO」を外してもらいました。
 
まさか「西野が権利を独り占めしたい」という理由ではなく、吉本興業が権利を持っていると、対応が遅れてしまって、吉本興業の売り上げが落ちるからです。

ここは事務所との信頼関係で、芸能事務所に所属していながら、セカンドクリエイターとの共犯関係を築くには、まずはココを押さえておかねばなりません。「会社員」も同じく。

 
んでもって、これは「逆もあるなぁ」と思っています。
…つまり、僕(キングコング西野)がサロンメンバーさんの活動のセカンドクリエイターになるパターンです。
結構、優秀なセカンドクリエイターになれる自信はあって、それに関しては考えていることがあるので、また今度お話しさせていただきますね(^-^)v

 
とりあえず今日は「多くの人はまだまだ安く見積もっているけど、セカンドクリエイターを巻き込まないといけない時代が始まってるよ」ということと、「海外出版の結果が早速出たよ」についてお話しさせていただきました。

 
現場からは以上でーす。
 
 
 

【追伸①】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

 
【追伸②】
キングコングのMVもサロンメンバーさんの仕事です。


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■今振り返ってみて。 

コロンビア、まさかの即決。

これにはマジでビビった。

しかも確か、次は「インド」や「アフリカ」と言った純粋な人口が多い国が注目されている筈。

スマホの登場により、「全世界で技術格差が一気に均された」からだ。

“リープフロッグ”と呼ばれる技術革新のバグ現象が、まさかの日本のクリエイティブでさえ起きていた。

「圧倒的なクオリティを生み出せるアーティスト」×「圧倒的なセカンドクリエイターが絡める作品の2次利用の権利」。

コレ、ホントにヤバい。

■今後へ転用。

・「無名時点」:多分、ここで鑑定した人をモデルに「夢幻鉄道」を綴ると良いのかな。或いは、綴ってもらう。物語はまだるっこしくて書いたことが無かったが…そういや、試しても無かったな…?

・「過去ログまとめ」:実際、自分もサロンの過去記事で2次創作じみた発信をしちゃっているしなぁ。責務と使命と継承が動機だが、実際振り返る事で新たな発見があって面白い。世のセカンドクリエイターさんも、こんな感じなのかねぇ…。

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