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「(前編)広告の在り方について。」(33日目)

■概要。

 「TOPインフルエンサーである西野さんによる、広告の上品さのお話。」 

※当時の「西野亮廣エンタメ研究所」の記事を、感想(しるし)を追記して再掲載します。 

■本日の応援者。 

この記事は、「基本的に、サロンメンバーさんを紹介することが多くなります。by中崎雄心」の提供でお送り致します。

※この記事の”応援枠の差し替え”はこちらで承ります! 

■以下、本文。(2020/01/31)

1月31日(金) ※2月2日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
『西野えほん』という名前に飽きたので、はやく改名したいキングコング西野えほんです。
今度は「西野CMプランナー」になります。日本人初のミドルネームが入ります。

※尚、現在も「西野えほん」でございます。

さて。

今日は『広告』について考えていきたいと思います。今回は結構重要なテーマだと思うので、今日と明日の『前編/後編』に分けてお話したいと思います。
前編の今日は、たいした結論は、まだ出ないのですが、「なんとなく、この方向だよね」という方向性の共有をば。

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▼ 広告を考える(前編)
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サロンが大きくなったあたりから、オンラインサロンを絡めたCM制作(広告)のオファーをたくさんいただくようになりました。
クライアントさんは、まだまだ小さな会社から、日本を代表するようなナショナル企業さんまで、様々です。

プチ電通やってます。

ただ、CMというのは、商品をオススメするお仕事で、つまるところ、「お客さんに時間とお金を使わせるように持っていく仕事」ですから、当然、なんでもかんでもオススメすることはできません。
どれだけお金を積まれても、受けることができないCM制作のオファーがたくさんあります。

ここ最近たて続けにオファーをいただいているのですが、すべてお断りさせていただきました。

オファーをお断りするケースは大きく二つ。

①西野亮廣がその商品を心からオススメできない場合。

②広告の「基礎工事」および「仕上げ」を西野亮廣が管理できない場合。

 
①に関しては、さきほど申し上げたとおりなので、②に関して、ご説明します。

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▼ 「基礎工事」がズタボロのパターン
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「弊社の方で【A】という商品を広める為に、○○という企画を考えたのですが、この○○という企画をバズらせて、【A】の商品の販売に繋げたいです。お願いします」
といった依頼をよく頂戴します。

「その基礎工事じゃビルは建たねぇよ」ということが本当に多くて、その場合は、「【A】を売ること(ビルを建てること)を目的とするのであれば、そもそも○○という企画(基礎工事)を捨てて、ゼロからやった方がいいですよ」とお答えします。

ところが、大体の場合は、
「○○はもう社内で決まったことですので…」
と返ってきます。
お気持ちは超分かります。

ただ、「ぬかるみ」に打たれた杭の上に、ビルを建てたところで、倒壊して、時間とお金が無駄になり、場合によっては人が死に、ついでに、その工事に携わった僕の信用も落ちることも見えているので、こういうお仕事はお受けしません。

それでも僕にオファーを出してくださったことは感謝しているので、マネージャーを通じて、「悪いことを言わないので、すべて白紙にして、基礎工事からやり直した方がいいと思います。また、お手伝いできることがあれば、いつでも声をかけてください」というメッセージをお伝えして、お別れします。

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▼ 重役が広告の「仕上げ」に口を挟むパターン
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これに関しては、具体例を出した方が分かりやすいと思うので、西野亮廣エンタメ研究所(株式会社NISHINO)が仕掛けている広告を例に御説明します。

ときどき僕たちは、『西野亮廣エンタメ研究所』主導でおこなった国内外の個展の様子や、海外の支援の様子などを撮影・編集し、YouTubeにアップしています。

「『西野亮廣エンタメ研究所』では、こんな活動もしてますよ~」という『活動報告』ですが、世の中の全ての『活動報告』の狙いはCMですね。

そこで紹介された活動に興味を持った人達が、「俺もやりたい」と思ってくれたらいいなぁ…という下心が運営元には確実にあります。 
ご多分に漏れず、『西野亮廣エンタメ研究所』にも、そういった下心はあります。
(#言っちゃうのかよ)

ちなみに私も下心全開です。

ただ、一つ言っておきたいのは、僕は本当に面白いことがしたいし、本当に人を助けたいと思っています。
サロンの宣伝になるから『エッフェル塔』で個展をしたわけではないし、サロンの宣伝になるから、スラム街の子供達の支援を続けているわけではありません。
 
強い想いと行動が先にあって、「結果的に、それがサロンの宣伝になったらいいよね」という順番です。

ここの順番に嘘はありません。
 

ところが。

たとえば、スラム街の子供達の支援をした動画を見た会社の重役が、「なかなか、いい動画だけど、これだとサロン入会への導線が弱いから、動画の最後に『西野亮廣エンタメ研究所に入りたい方はコチラまで!』と出して、入会の案内を入れた方がいいよ」と言って、重役に言われたとおりに広告の「仕上げ」にメスを入れてしまうと、スラム街の子供達を助けたくておこなっている活動が、「サロン会員を増やす為に、スラム街の子供達を支援している」という風に見られてしまって、結果的に全てを失います。

五輪のセレモニーとかね。

毎度、個展のスラム街支援の活動報告動画の最後に『西野亮廣エンタメ研究所』という文字しか出していない(入会の手引きを出していない)理由は、そんなところです。

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▼ ということは、なるべく『CM感』を消したらいいの?
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こうなってくると、「なるべく『CM感』を消した方がいい!」という結論に着地しそうですが、僕は、そうは思っておりません。

少し前に話題になった『そごう』のCM(お相撲さんが、ひっくり返すやつ)が良い例です。

『面白い広告』と『広告効果がある広告』は、まったく別物で、あの『そごう』のCMを見て「面白い!」と思った人はたくさんいると思うのですが(※僕は思いました)、「そごうに行こう!」と思った人はほとんどいないと思います。

もっと残酷なことを言うと、『そごうのCM』ということを認識している人も、ほとんどいないと思います。

あのCMの役割は、どちらかというと、『そごうのCM』ではなくて、業界関係者に向けた『CMプランナーさんのCM』で、あのCMで売れたのは、CMプランナーさんです。

ただ、「面白くないと見てもらえない」というのも事実で、これらを受けて、僕らはどういった広告を仕掛けていけばいいのでしょうか?
広告というものは全てのサービス提供者にのしかかってくる大きな大きな問題です。

広告に関する考察記事は明日(後編)に続きます。

今日はこれから梶原君と二人で長野に行きます。
『キャリオク』のCM撮影です。

明日の記事では、『キャリオク』のCMの話を軸に、「こうしようと思います」という僕なりの結論を出します。

現場からは以上でーす。

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■私のしるし。(当時のコメント) 

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■今振り返ってみて。 

今まさにサロンの過去記事で自分のCMを仕掛けている以上、特に大事なお話。

現状、特に売り上げには繋がってはいないが…それはそれとして、サロンの記事自体は残した方がいい。

だってもう、殆どの有益な情報は、有料のコミュニティに引きこもってしまった。

少しでも世間の目に触れる形で有益な情報を残しておかないと、無料の情報しか手に入らない人はますます貧困化が進んでしまう。

有料コミュニティへの導線を作る「サロンの過去記事」と、有能さを思い出す「無名時点」の掛け算で、なんとか希望を遺しておかねば…!

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