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「叱責はします。その上で、応援させて下さい。」(139日目)

■概要。(2020/05/16)

「ブロードウェイチームに向けて、ダメなとこはちゃんとダメと言った上でしっかりお叱りとフォローと励ましとユーモアを届けるお話。」 

※当時の「西野亮廣エンタメ研究所」の記事を、感想しるし私の転用例自分事を追記して再掲載します。 

■本日の応援者。 

この記事は、「そしてこの1年半後、まずは日本でミュージカル公開が決定しました。by中崎雄心」の提供でお送り致します。 

※この記事の”応援枠の差し替え”はこちらで承ります! 

■以下、本文。

5月16日(土) ※5月18日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます(…深夜か)。

スラム街の子供がバスケ対決を挑んできたら、毎回(マジで!)全力中の全力を出して、完膚なきまでに叩きのめし、大人の恐ろしさを味わわせているキングコング西野です。


さて。

昨日は、随分と踏み込んだビジネスの話をさせていただきましたが、今日は、うって変わって、今とっても苦しい状況の中頑張っているニューヨークのミュージカルチームに対する想いをお話ししたいと思います。

(※ちょっと長くなるので、お時間に余裕がある時にでも読んでください)


━━━
 
皆さんは(サロンに入ってくださるような方々なので)、もう御存知かもしれませんが、僕には日本中から叩かれた過去があります。

やることなすこと叩かれて…、いつか一緒に呑んだ時にでもお話ししますが(「天才万博」で一緒に呑めるといいね)、まぁ、散々な目に遭いました(笑)。

批判は僕だけじゃなくて、僕と一緒にいたスタッフや、後輩達までに及び、彼らには、たくさん辛い思いをさせてしまいました。

構成作家の高須光聖さん(担当番組「ガキの使いやあらへんで」「ロンドンハーツ」等)は、「なんで、西野なんかと仕事してるんだよ」と同じ業界の方から随分責められたそうです。

当然、超超超優秀なお方です。


業界のトップランナーの高須さんですらその調子ですから、まだまだ何者でもなかった僕と同世代のスタッフや、吹けば簡単に飛んでしまう後輩芸人は、随分と肩身の狭い思いしたことでしょう。

余計なトラブルに巻き込んでしまい、負わなくてもいい傷を負わせてしまった僕は、せめて彼らを守れるだけの強さが欲しい、と毎日思っていました。

しかし一方で、それは「挑戦の副作用」のようなもので、挑戦する人間および、その隣にいる人間にとって、避けて通れない道なのかもしれません。

折り合いをつけた人間からすると、今尚、折り合いをつけずに夢を追いかけている人間は目障りで仕方がありません。

その夢が叶ってしまうと、あの日、折り合いをつけた自分がバカみたいだから。

このことは映画『えんとつ町のプペル』で描いています。
イジメっ子になってしまった「アントニオ」という少年の物語です。

僕もすっかり(ただ圧倒的にハンサムなだけの)中年になりましたから、今となっては、攻撃する側の人間の事情や弱さも、少し理解できるようになりましたが、やっぱり、その当時は、そこまで考えることはできなくて、けっこう苛立っていました。
 
後輩の挑戦に対してイチイチ口を挟んでくるナイナイの岡村さんのラジオに乗り込んで、生放送中にタコ殴りにしてやろうと本気で計画していました。
(※今は仲良しなので、ご安心ください)

挑戦する道を選んで、たくさん痛い目に遭い、その痛みを知っているので、今、挑戦している人達のことはどうしても無視できなくて、少しでも風通しをよくしようと働きかけています。

「少し過保護すぎるのかもしれないなぁ」と思うこともあります。

「それぐらい越えてこいよ」と。

「血が出るまで筆を握って、気絶するまで脳ミソを使えよ。守りたいものがあるんだろ、お前には」と思うこともあります。

それは、オフブロードウェイミュージカル『Poupelle of Chimney Town』の制作チームに対して、特に、リーダーの小野さんに対して思うこともあります。

ただ、日本中から叩かれて「何クソ」と思いながら(時にナイナイ岡村さんをタコ殴りにしてやろうと思いながら)走っていた当時の僕と、今の彼らは、状況がまるで違います。

彼らは今、「頑張りたくても、頑張れない」という状況にあります。
100年に一度のウイルスに襲われ、練習することもままなりません。

劇場の閉鎖を延長が決定し、立つステージがありません。


……これは、僕が日本中から叩かれていた頃より、もっともっと前の話です。

仕事のプレッシャーに潰されて、梶原君が失踪したことがありました。
レギュラー番組は全て無くなり、キングコングは「無期限の活動休止」を発表。

希望もヘッタクレも無くなりました。

僕はそこそこ元気だったのですが、一人で活動して、まかり間違って仕事が上手くいってしまうと、梶原君が戻ってくる場所が無くなってしまいます。

僕は「お笑い」よりも「キングコング」に興味があるので、「キングコング」をやれないのなら、「お笑い」をやる理由などありません。

そんなこんなで、いつ戻ってくるか分からない梶原君を待つ日々が始まったのですが…これが、なかなかキツかったです。

身体は元気なのに、いくらでも頑張れるのに、頑張れる場所がないんです。

「これは吸収する時間なんだ」と言い聞かせて、家の中でできる勉強をいろいろ試しましたが、アウトプットの場が決まっていない状態でのインプットというのは、なかなか思うようにいかなくて…、
気がついたら淀川の河川敷にいて、遠くから少年野球の練習をボケーっと眺めていました。

 
つい最近まで死に物狂いで、誰よりも速いスピードで走っていたのに、今は、すっかり足が止まっています。

サボってるんじゃないんです。
「今から、20時間ブッ通しでやらなければいけない」という場所さえあれば、いくらでもやるんです。喜んでやるんです。
でも、それがない。

頑張りたくても、頑張る場所がない。


僕、両方を経験しましたが、日本中から叩かれるよりも、「頑張りたくても、頑張る場所がない」という状況の方が、ずっとずっと厳しかったです。


今、ブロードウェイのミュージカルチームは、その状況にあります。

このまま放っておくと、コンパスの針がブレはじめて、チームは路頭に迷ってしまうでしょう。

今、チームにとって大切なのは、目的地を明確に照らしてくれる光で、その手助けは日本からでもできるなぁと思い、(つい先ほど)急遽、クラウドファンディングを立ち上げました。

集まったお金は全額、ブロードウェイチームに支援させていただきます。

そして、、

きっとミュージカルチームの皆さんも、この文章を読んでいると思うので、ここでお伝えします。

このお金は「生活費」に使ってください。
栄養があるものを食べて、どうか健康でいてください。

遠く離れた日本から、たくさんの人が、皆さんの挑戦を応援しています。
そして、オフブロードウェイミュージカル『Poupelle of Chimney Town』を待っています。

そう思うと、ちょっと頑張れるでしょ(^ ^)?




【最後に】


今回のクラウドファンディングは突貫工事で、プロジェクトの立ち上げをウチの田村Pに頼んだのですが、その際、「支援してくださる方の負担を極限まで減らしたいから、基本リターンは『500円』にして。でも、それだと支援額が小さくなるから、僕が支援するようのリターンを用意しといて。僕のリターンは少し高めでイイ!」と伝えました。

『西野専用リターン』です。

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プロジェクトがリリースされるまで内容を確認しなかった僕が悪いのですが、『西野専用リターン』はなんとなく「10万円」ぐらいだと思っていたのですが、今、見てみたところ、「30万円」でした。

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ふざけるな。

田村に頼んだのが失敗でした。

なんやねん、あの女。

5万8000人のサロンメンバーが見ている前で、カッコつけて「支援する!」と言ってしまったので、支援させていただきましたが、ぶっちゃけ「30万円」も支援したくないです。

どうにか10万円代におさえておきたかったです。
17〜8万円が妥当だと思います。
いや、13~4万だな。

このままだと納得がいかないので、この分は舞台で返してください。
ブロードウェイ、観に行きますね(^-^)

一緒に頑張りましょう。

現場からは以上です。

西野亮廣(キングコング)

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■今振り返ってみて。 

当然ながら、田村Pへの不満云々はお決まりのギャグである。

大切なのは「支援の言い訳」を作ってあげる事なので、この田村さんの独断は実は完璧な阿吽の呼吸の証明である。

今回は無条件で支援してしまうと「まぁこんだけ不幸だから仕方ないよね。」という空気が流れてしまうので…

下手すると、みんな無意識に乞食に成り果てる可能性もあった。

※勿論、小野さんも相当に頑張っている。でも西野さんとはあくまでも対等なライバルであって欲しかったのかも知れない。

で、ちゃんとダメなとこはバッサリときって、その上でちゃんと寄り添って、最後には良い言葉とチャーミングなエピローグも忘れずに。

この叱責に込められた配慮の数、多分どえらい事になってるんだろうなぁ…。

■私事に転用するなら。

・「無名時点」:ご依頼者側に過ちがある場合には、責任を持ってぶった斬る。

そもそも悪意があって過つ事は相当稀だし、そんな失態を表に見える所に投げたい筈もない。ならそれは、純粋なる過失だ。

各才能とその傾向をもって、こちらでちゃんと言語化して断ち切り、改善と労りもフォローする。

手を汚すのは、「責任感第一位」である私の責務だろうね。

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