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「新規企画も、リサイクルで軌道に乗せます。」(177日目)

■概要。(2020/06/23)

「人形劇を例に、同じ世界観である既存のプロジェクトによる応援と後押しを受ける事で、折角の立ち上げるエネルギーのロスが防げるよ、というお話。」

※当時の「西野亮廣エンタメ研究所」の記事を、感想しるしと転用例を追記して再掲載します。 

■本日の応援者。 

この記事は、「貴方はどういう理念(世界観)で、既存の事業をリサイクルしていますか?by中崎雄心」の提供でお送り致します。 

※この記事の”応援枠の差し替え”はこちらで承ります! 

■以下、本文。 

6月23日(火) ※6月25日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
先日、『ゴッドタン』の収録にコンビで臨んだのですが、そこで頑張っている梶原君を見て「いつもの力が出せてないなぁ」と思いながらニヤニヤしていたキングコング西野です。お楽しみに!

さて。
今日は『プペル人形劇団』について、お話ししたいと思います。
2日くらい前に投稿した記事の続報なので、まだ読まれていない方は、2日前の記事を先にご覧ください。

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▼ 「立ち上げ時」に生まれたエネルギーを無駄にしない
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これは、すべてのサービス業に通ずることだと思いますが、あらゆる業務の中で最もコストがかかるのは「最初」。
エネルギーを発生させる時です。

自転車でも自動車でも、【1速】の「ドッコラショ感」は半端なくて、ここで生まれたエネルギーを殺さない為に、技術者がアレやコレやと試行錯誤を繰り返し、「エネルギー伝達効率(伝達力)」の向上に努めています。
これは、自転車、自動車、スポーツ、サービス業…すべての運動の絶対ルールです。

ところが。
「副業」「複業」が叫ばれる中、いろんな会社や表現者が、様々なプロジェクトを掛け持っていますが、よくよく見てみると、別々でプロジェクトを立ち上げてしまっていて、それらのプロジェクトが連動していないことが多かったりします。

すべてのプロジェクトを【1速】で走ってしまっていて、要するに「立ち上げ作業」ばかりやっている状態です。
これだと、プロジェクトを複数掛け持っている意味がないんですね。

逆にコスパが悪いんです。
生んだエネルギーは伝達することで初めて大きな意味を持ちます。
時間は有限なので、チーム全体の結果として見たときに(俯瞰で見たときに)、「伝達できない企画」は捨てなきゃいけないんです。

ここで判断が若干難しいのは、逆算して、最初から「伝達できそうなプロジェクト」ばかりを選んでいると、どうにもこうにも「こじんまり」してしまいます(※そもそも、そんな予定どおりにコトは進まない!)。

まずは「夢中になれるプロジェクト」と向き合って、しばらく経ってからそのプロジェクト見て、「他のプロジェクトと連動させられるか、否か?」で(後から)取捨選択するのがイイのかなぁと個人的には思っております。

そんなこんなで僕は、「世界観」と「宣伝」と「お金」のエネルギーの流れを可視化した『シナジーマップ』というものを常に描いていて、「それぞれのプロジェクトが、他のプロジェクトにどのような影響をもたらしているのか? はたまた、もたらしていないのか?」を確認しています。


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▼ セカンドプレイヤーの創造
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『人形劇』を作る時に、最初に考えたのは「プレイヤーを増やす」ということでした。
※ちょっと、ややこしい話になるので、ここから40秒だけ頑張って聞いてください。

『プペル人形劇団』は、国内外を転々とする予定なのですが、その時、作品と共に国内外を回る専属スタッフを付けてしまうと、「プレイヤーの人数=専属スタッフの人数」なので、つまりプレイヤーの人数が増えないんですね。
プレイヤーの人数を増やす方法は一つです。

「『組立式の美術セット』&『人形』と『音源&プロジェクションマッピング』を各地域に配送して、各地域のスタッフにプレイしてもらう」です。

アナログ推しの西野が「プロジェクションマッピング」を選んだ理由は、「照明」を丸投げにしてしまうと、地域によって、クオリティーの差が出すぎてしまうからです。
音源をパッケージ(台詞やBGMがすでに入っている)にした理由も同じです。

こうすることで、『プペル人形劇団』のキットが送られてきたスタッフがやる仕事は、以下の二つになります。

①美術セットを組み立てる
②死ぬ気で練習して、人形を操る

どう考えたって、難しいのは②で、②に必要な人数を増やせば増やすほど、難易度は高くなり、「やりたい!」という人が減り、プペル人形劇団の回転率が落ちるので、台本を書く段階でプレイヤーの人数を減らしておくことが大切です。
そうすることで、『プペル人形劇団』の(セカンド)プレイヤーが増えるわけですね。

幼稚園の先生が死ぬ気で練習してたら最高。
#天才と呼んでもらっていいですよ

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▼ 『プペル人形劇団』の相乗効果を設計する
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ここで、冒頭の『シナジーマップ』の話に戻ります。

やはり、『プペル人形劇団』も単体で動いてしまっては、意味がありません。
『プペル人形劇団』が別のプロジェクトにプラスの影響をもたらしていれば、西野は余計に『プペル人形劇団』に力を注ぎますし、ついでにいうと、「プラスの影響をもたらしている別のプロジェクト」から応援もしてもらえます。

というわけで、さっそくニューヨークのブロードウェイチームに連絡し、ミュージカル『Poupelle of ChimneyTown』の楽曲をお借りすることにしました。

『プペル人形劇団』の音楽は、ブロードウェイの楽曲を使用します(贅沢!)。

そうすることで、ブロードウェイの宣伝になるし、『プペル人形劇団』で、その音楽に触れた子供達&親御さんが、いつか、ブロードウェイ版のプペルを見た時に「本物だー!」と感動することができます。

「本物を『本物』にする為には、事前にコピーを売っておかなくちゃいけない」という話です。

美術監督は只石さんに丸投げして、マリオネットの制作はオレンジパフェさんに丸投げしました。

『プペル人形劇団』の初回公演の会場もサロンメンバーさんが運営されているスペース(経堂)をお借りすることが決まっています。
#仕事が速い男

んでもって、どうせ集客をするわけですから、『プペル人形劇団』の会場の2階スペースで『えんとつ町のプペルVR』をやります。
もちろん、グッズコーナーで絵本を売ります。

そんな感じで、せっかく生み出すエネルギーを殺さないように、キチンと『シナジーマップ』を描いていて、エネルギーを伝達していきます。

今日のポイントは二つ。
『セカンドクリエイターの創造』
『エネルギーをキチンと伝達する』

とっても大切なポイントだと思うので、参考にしてもらえると嬉しいです。
現場からは以上でーす。

【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

↓最新の公式記事を読みたい方はこちらから! 

■今振り返ってみて。 

無駄がない!

折角既にイイモノがある以上、ならそこは再び転用して更なる日の目を見るべきだと思う。

今のVRプロジェクトも、多分グッズショップで仕掛けるんじゃないかな?

VRで見た感動を思い返す為の装置として、お土産が売れる筈。

ま、きっといつかのサロン記事で成果を知る事になるのだろうね。

■今後への転用!

・「無名時点」: 次に立ち上げるサービスは、きっとここの「キャラ紹介」を派生させたものになると思う。ひとまずこうして「過去ログまとめ」に掲載は出来たけれど、そこからの導線も引きたいなぁ。

・「過去ログまとめ」: 元々あった「過去記事の公開権利」に、自分のサービスと能力をのせて届けているけれども…やっていて思うのは、「アーカイブ性があるもの」はものすごく引用しやすくて助かる、という事。

まーちゃんのnoteや、セトちゃんべぇくんの公式サイトみたいな。

対して、他インターン生のFacebookやTwitterの投稿は無理だ。検索もしんどいし短文すぎてスクショの方がわかりやすい。

同じ記事を投稿するにも、noteに残すのはやっぱり超大事!

■宣伝。

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ストレングスファインダーの「5つの才能」と「ご質問」のみで客観視します。

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