「叶うなら、みんなと”良い文化”で守りたい。」(142日目)
■概要。(2020/05/19)
「登山を例に、可能な限り皆で気をつけながらトラブルを防ぐ習慣を育みたいというお話。」
※当時の「西野亮廣エンタメ研究所」の記事を、感想と私の転用例を追記して再掲載します。
■本日の応援者。
この記事は、「つまり、こういうお話です。by中崎雄心」の提供でお送り致します。
■以下、本文。
5月19日(火) ※5月21日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
昨日、「公立高校に落ちたら、親から働くように言われています。どうしたらいいですか?」と相談されたので、「公立高校に受かればいいと思うよ」とアドバイスをしてみたキングコング西野です。
さて。
今日は『リーダーはどうあるべきか?』というテーマでお話ししたいと思います。
できれば僕はクリエイティブに専念したくて、本音を言うと、今からする話の中には、「あまり話したくないこと」も混じっていたりします。
しかし、これは(僭越ながらリーダーを務めさせていただいている)僕の口から話した方がいいことだと思うので、一生懸命お話ししたいと思います。
できるだけ丁寧に。
このことが、現在、リーダーを務められている方や、これからリーダーになられる方、そして、家族のリーダーたるお父さんやお母さんのヒントになると嬉しいです。
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現在、僕はたくさんのプロジェクトを同時に進めていて、そのほとんどの現場で陣頭指揮を執らせていただいています。
たくさんのスタッフさんの想いや生活を背負い、また、そのプロジェクトを応援してくださるファンの方の想いを背負い、自分の未熟さを思い知らされる毎日です。
僕が止まってしまうと、たくさんの人の夢が終わってしまうので、そのリスクを回避する為に、大好きだった車の運転をやめて、あと、毎年「人間ドック」に通っています。
偉いでしょ(笑)?
ちなみに健康です。ご安心ください。
チームをまとめる時の方法は様々。
環境も、個性も、人数(規模)も違うので、二つとして同じ方法はありません。
とりわけ、「人数(規模)」の問題は大きくて、5人のチームをまとめる時と、50人のチームをまとめる時と、5万人のチームをまとめる時の、リーダーの立ち居振る舞いはまるで違います。
人数が少なければ「一人一人と膝を付き合わせて話す」ということが可能ですが、50人、100人…といった調子で人数が増えてくると、物理的に不可能になり、その時、「システム」が必要になってきます。
ご存知の通り、僕が指揮を執らせてもらっているチームで一番大きいのは、このオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』です。
現在、約5万8000人のメンバーが在籍しています。
もともと、このサロンも50人ぐらいからスタートして、人数が増えていくにつれて、「システム」の改善を繰り返してきました。
ただ、最近(会員数が3万人を超えたあたりから)、「システムの改善で問題と向き合っていくのにも限界があるなぁ」と思うようになりました。
いや、厳密には、「システムで管理しなければ回らないコミュニティーは、それはもう『コミュニティー』とは呼ばない」と思うようになりました。
「登山」を想像してみてください。
山にゴミを捨てる登山者を「システム」でゼロにしようと思ったら簡単です。
「監視ドローン」を飛ばし続ければいいので。
でも、本当に、そんなことをしなきゃいけないっけ?
だって、皆、そもそも「山」を愛してるから登山しにきたんじゃないの?
ドローンに監視され続ける「登山」って楽しい?
…それまで、ずっと「システムの改善」で問題を潰してきたのですが、サロンメンバーが3万人を超えたあたりから、いよいよ「監視ドローン」のようなものを飛ばさなければならなくなってきて…そこで、たくさんたくさん考えたのですが、それでも僕は、そんなものは飛ばしたくないと思いました。
「システムで管理する」という結論は、
考えることを放棄しているような気がして、
サロンメンバーの皆さんと向き合うことを放棄しているような気がして、
逃げているような気がして
…やっぱり、僕は嫌だったんです。
僕がシステムで管理することに逃げたら、僕と皆さんの間に距離ができちゃうじゃないですか。
僕は、そんなコミュニティーを望んでいません。
「システムに頼らない」と覚悟したのなら、じゃあ、どうやって5万8000人のチームをまとめるのだろう?
メンバーに道を外させない為のガードレールは何になるのだろう?
そこで出した答えが、「文化」でした。
朝は「おはよう」と言って、
優しさの意味をはき違えず、誰かが間違っていたら、ちゃんと叱って、
叱った後のフォローもちゃんと入れて、
挑戦する人を応援して、
痛んでいる人がいたら寄り添う。
たとえば、そういったことは「システム」や「制度」などを設けなくても、できるはずで、何より、まず最初に僕が「できるよね?」と信頼しなければ始まらないな、と。
…ここからの話は、あまり言いたくないですが、包み隠さずに言いますね。
昨日、このサロンを運営する「株式会社NISHINO」の予算会議に参加させていただきました。
スタッフが頭を悩ませていたのは、会費の「未納問題」。
「カードの期限切れ」等で、もう何ヶ月も「未納」になっているメンバーさんが結構な数いて、その都度、スタッフの方からメールを送らせていただいているのですが、スルーされるそうです。
「そもそもメールに気づいていない」というケースがほとんどだと信じています。
僕は、
「これって、そもそも催促しなきゃいけないことなんだっけ?」
「一人一人が気をつけていれば、起こらない問題じゃないっけ?」
と思いました。
そして、それより何より、
「エンタメをしたくて集まったスタッフに、こんなことをさせたくない」
と思いました。本音です。
未納分を回収しようと思ったら簡単です。
これまでの未納分を請求して、それに応じなければ、相応の対応をすればいいので。
未納問題を改善しようと思ったら簡単です。
未納が2ヶ月続いたメンバーを強制退会させればいいので。
でも、僕は、スタッフに そんな「取り立て作業」をさせたくありません。
未納が続いたメンバーの退会させる手続きをして、また再入会の手続きをして…といった作業をさせたくありません。
もっと、エンタメと向き合う時間を増やしてあげたいです。
そして、
サロンメンバーに「罰」を与えるようなことはしたくありません。
昨日の会議の中で、「未納問題」の対策があれやこれやと練られていましたが、その場でスタッフに「一旦、僕の方から皆に話してみる。たぶん伝わると思う」と伝え、今に至ります。
もし良かったら、以下の作業に御協力いただけると嬉しいです。
▼こちらから『salon.jp』のマイページにログインして「未納」になっていないか御確認ください↓
https://salon.jp/mypages/paymentStatus
▼もし未納になっていた場合は、こちらからクレジットカードを登録しなおしてください↓
https://salon.jp/payments/change_card
…以上です。
断言をしておきます。
僕はペナルティーを課すようなことは致しません。
伝わらなければ、伝わるまで、今後、何度でもお話しします。
僕らのサロンの見本となるサロンは世の中に存在せず、僕らは手探りで、この場所を作っていかなければなりません。
その時、「システム」はあくまでサポート的な役割にとどめておいて、このサロンで起きる様々な問題は「文化」で解決していくことを僕は望みます。
これが、『西野亮廣エンタメ研究所』のリーダーとしての僕の覚悟です。
今日は説教臭い内容になっちゃって、ごめんなさい。
でも、言いたいことは全部言ったのでスッキリしました。
今後とも宜しくお願いします。
現場からは以上でーす。
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
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■今振り返ってみて。
罪と罰。信頼と怠慢。
白状すれば、自分も未納問題は起こしたことがあって…その際、ちゃんとスタッフさんからのお願いメールはちゃんと届いていた。
結局その後デビットカードを申請し、そちらに切り替えて今も使っているけれど。
罰すればいとも簡単の解決するだろうに、それでもあえて踏ん張って文化で変える。
この解決方は、きっと最も難易度が高いけれど…
それでもきっと、ずっと続けないといかないと馴染まないのだろうね…。
■私事に転用するなら。
・「無名時点」:備考欄にちゃんと「必要な項目」を書いてもらうようにご案内する。
今のBASEのシステム上、振り込みの未納問題は起こらないけれど…それでもしばしば無記入でご依頼される事も少なくない。
Facebookで繋がっている場合は改めて申請できるけれど、メールアドレスしか繋がってない人は催促しても厳しいかも知れない。ここはシンプルに、システムで解決したいな…
・「過去ログまとめ」:同上。
うーん。実はこちらも無記入でお申し込みされる事が割と多い。
メールでお礼と再送はお願いしているのだけれど、コレでも通じない場合二重三重にも手間をかけてお調べしなければならない。今の小規模対応なら人力でいけるが、コレが大規模になると流石にマンパワーでは無理だ。
※勿論、最初だからサンプルが足りなかったのかも知れない。
どうやらそもそも文化を適用するところまで行けていないな…。
説明力で解決すれば1番だが、或いはそもそもBASE以外の決済システムが必要だろうか。困ったな…。
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毎度サロンにコメントを書いて、みんなに貢献出来る内容を考えて、なんならコメント欄のお悩みに応えまくっている男が、とうとう過去のサロン記事本…
▼『お喋り』はstand.fmで配信中!(朝10:30に毎日更新) https://stand.fm/channels/5eed41ab9c38bc03262bcf1b 実は割と、爽やかな声をしてる(らしい)。 ギャップが気になる方は、是非どうぞ!