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それで自分が強うなった気になっとる【悪人】

「大切な人がおらん人間は、なんでもできると思い込む。自分には失うもんがなかっち、それで自分が強うなった気になっとる。」

息をすること以外、すべて投げ出してたころの自分に教えてあげたい……
そんな言葉だった。

先日、映画「悪人」を観た。
冒頭に書いたのは、娘を殺されたお父さんのセリフ。

悪人のあらすじ

誰が悪人なのか、悪とは何か考えながら観ると面白いと思う。
あらすじを引用する。

芥川賞作家・吉田修一の最高傑作を、李相日監督が渾身の映画化。主演の深津絵里がモントリオール世界映画祭最優秀女優賞を受賞、作品も2010年度キネマ旬報ベストテン第1位に選ばれた傑作。ひとつの殺人事件。殺した男と愛した女。引き裂かれた家族。さまざまな視点から事件の真相が明らかになるにつれ、観る者に「いったい誰が本当の“悪人”なのか」を問う。悪意にまみれたこの現代で、ひとは何にすがって生きれば良いのか。人間の善悪を深くえぐる演出と豪華キャストによる究極のヒューマンドラマ。
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※以下、ネタバレなし。

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