インターネットは超低金利の賜物だったのだと思う
YouTubeのアカウントは消したけれど、ネット依存症なのでアカウント無しでYouTubeを見てみると、明らかに同じ動画をアップロードしなおしたゆっくり動画、示し合わせたかのように同じつまらなさそうなゲームを実況する美少女VTuber達、そして下品さを増し続けるサムネイルが画面いっぱいに広がり、ああもう俺はこんなサイトに依存せずに済むのだな、アルファベットに伝手があると思しき会社の下品なゲーム広告や美容広告をもう見なくても済むんだなと、フッと気持ちが軽くなってそのままサイトを離れることができた。コロナ禍の巣ごもり需要の時とはうって変わって、まともな人にとってもYouTubeというのは数あるサイトのうちの一つに成り下がったのではないか。
今回のコロナ禍の巣ごもり需要に限らず、インターネットサービスが流行る時というのはいつでもアメリカの政策金利がゼロ近辺まで下げられ、米ドルが大量に刷られているのではないだろうか。俺達はジャパニーズ・トラディショナル・カンパニーとは違うぞ、とうそぶきながら、結局のところインターネット企業も潤沢なイージーマネーが無いと存続できないゾンビ企業ばかりだったのではないか。
日本のネットサービスで見てみると、ニコニコ動画なんかもその昔エイプリルフールで「収益黒字化達成」とかふざけて言っていたので、インターネット見ている奴と言うのは本当に金を払わないケチで、インターネット企業というのは原則借金による自転車操業をするしかないのではないか。それでスマートフォンが人口に膾炙して金払いのよかったリア充までケチな陰キャ化してしまったのかもしれない。
もしかしたらインターネットというのは何もかも採算の取れない世界だったのではないか。動画サイトを見るために何ギガバイト使ったか、エネルギー資源を何ジュール使ったか試算できたら面白いのかもしれない。
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