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元旦、ベトナムからの電話でAAEE2021年の活動の幕開け

奥本「関先生、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。お正月はゆっくり過ごせましたか?」

関「全然ダメ。頭がまったく休まらない。」

奥本「やっぱり、そうだと思いました(笑)」

関「というか、僕とさえは今、ルール違反をしているの気付いている?AAEEでは『お正月休みとして、1月5日までは活動停止』と決められているのに。今日はまだ3日ですよ?これは、規則を無視した禁断の対談です(笑)。」

奥本「お正月早々、大変失礼いたしました。でも、本当に、一年中AAEEのことを考えてらっしゃるんですね。」

関「新学生リーダーたちの作った “お正月活動禁止令” に則って考えないようにしていたんだ。僕も休みたいし。ところが、とあるベトナムの本学生アシスタントから電話がかかってきてね。」

奥本「元日から電話してくるアシスタントって、いったい誰ですか?」

関「過去のベトナムプログラムの参加者で、VJEP2019のリーダー、ハンさん(ホーチミン在住)。そもそもの電話のトピックは彼女の卒業後の進路だったのだけど、途中から空気は一変。『ところで関先生、今年のVJEP(Vietnam-Japan Exchange Project)はどうするつもりなんですか?』と、切り込んできたんだ。その時に気づいた、『やばい、何にも考えてなかった』って。」

奥本「そんなことあり得ますか?毎年恒例なのに。私自身も2019年に参加した、とても思い出深いプログラムです。」

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関「完璧に忘れていた。本来であれば、8月の開催に向けて前年11月から準備を始めるんだ。社会主義のベトナムで政府公認プログラムを作るのはとにかく時間と手間がかかる。現地オーガナイザーの選考から始まり、プログラム案の作成、政府への許可申請と協議など。なのに!気づいたらなんと年を越していた。例年と比べて、およそ2か月遅れのスタート。ハンがしびれを切らして電話してきたのも納得だ。2年連続不開催はさすがにまずい。」

奥本「それは確かにまずいですね…。VJEPは、たしか2013年から続いているプログラムですよね。ここで途切れさせるわけにはいきません。なんとか間に合わせないと。」

関「その通り。おそらく今年もオンラインなので、内容もよく練らないといけない。ただ、2020年よりは状況はまだいい。2020年は、現地に行くことを前提として準備を進めていたところに、いきなりコロナが襲いかかってきて、それまでの計画は全部無しになってしまった。だから、急遽オンラインのメニューを考え直したんだ。」

奥本「何か月も用意してきたものが無くなり、ゼロからのスタート…大変ですね。みんなのモチベーションも下がってしまいますね。」

関「その点でいうと、2021年は最初からオンラインのつもりで準備できるし、オンラインであることを理解した上でやる気がある参加者だけを集められるから昨年よりずっといい。。さらにオンラインプログラムのやり方を我々は既にしっかり修得してしまった。」

奥本「それにしても、そんなに重大なことを忘れていたなんて・・・。」

関「AAEE学生の新体制の組織化、3月の4カ国合同プログラムや、国内向け新学習会企画などで頭がいっぱいでしただった。なんせAAEE初の試みが多く、バタバタしていて…。各国と一対一のプログラムも考えなくてはいけないのに。」

奥本「AAEEの近年の進化は目を見張るものがあります。ベトナム以外の国との交流プログラムの準備はしっかりと進んでいるのですか?」

関「それも、正直、頭から抜け落ちていた。2月のネパールは4カ国合同プログラムの方に吸収される形を取ったけれども、8月のネパールとバングラデシュプログラムはまだノータッチ。」

奥本「先生、勘弁してください(笑)間に合うのですか?」

関「僕、大学の教員が本職で、実はそっちも超大忙し・・・という言い訳はしないようにしているのですが。間に合わせます!ネパールのMero Sathiも、ベトナムのVJEPと同じく現地では名前の知られる有名な国際交流プログラムだから。これまでの流れは止めたくないね。バングラデシュプログラムは去年始まったばかりだけど、現地での注目度がとても高く、これもぜひ実施したいところだ。いずれも、現地学生オーガナイザーとの連携が大事になってくると思う。」

奥本「バングラデシュプログラムは今から半年前に、コロナで留学などが中止になってしまった学生たちの悲痛な叫びに応えて、夏休みになってから急遽開催を決めたプログラム。あのときはどたばたでも開催することに意義がありましたが、今年はもっとしっかり準備をしたいですね。どんな風にパワーアップできるか、楽しみです。なんだかやることが多そうですが、大丈夫ですか?」

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関「さえと話していて、焦ってきた。でも今年の学生アシスタントたちは、やる気も能力もすごいので何とかなると思う、とはいえ、まだ人手が足りないね。」

奥本「特に今年は一年生との接点が少なかったですね。一年生は先輩との繋がりが十分ではないと思います。もしAAEEのことを知ったら、入りたくなる人、たくさんいると思いますよ。期待しましょう。」

奥本「ベトナムの学生からの元旦電話で正月早々頭がフル回転の先生 (笑) 2021年のAAEEも楽しみです。ありがとうございました。」

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