飲み会に持ち込みたい、明日から試せるコーチング的な意識
コーチングに可能性を感じているデザイナーです。
こないだコーチングをしていて、クライアント(=コーチングを受ける人)が知人の相談に乗る機会があるということで、その相談のシチュレーションをコーチングしながら考える中で、すぐに使えそうなコーチング的な意識を2つ伝えました。
ぼくからすれば、そのコーチング中に2つのコーチング意識を言語化する機会を得られたので、とても良い機会となりました。
この記事では、「明日からでも使えそうなコーチング的な意識」を、さらに「飲み会の時にほど、意識してみてほしい」とシチュレーションを絞ったかたち、言語化してみようと思います。
なぜ、飲み会で使ってほしいのか?
なぜ、この記事では「明日からでも使えそうなコーチング的な意識」を使ってみてほしいシチュレーションを「飲み会」に限定するのか?
そこから言語化してみようと思います。
コーチの飲み会
この発想の発端は、ぼくがコーチングを習ったコーチングスクール・CAMの飲み会に参加する際に毎回感じることにあります。
その飲み会は、国際的な資格を持つコーチと、コーチングを学んでいる人だけで構成された集まりです。そんな飲み会で、「普通な飲み会とは、違うなー」と感じるのは、「みんなが人の話をちゃんと聞く」「みんながいい質問をする」こと。
その飲み会の、ストレスの少ないこと。
聞き役力の高い人ばかりが集うところで話していると、「実のない話」を続けていても「水掛け論」のようなることはなく、気持ちのいい時間が続きます。ぼくにとっては、コーチの飲み会はある種の貴重さがあり、毎回新鮮な気持ちになります。
その気持ちのいい時間を、是非多くの人に体験してみてもらいたい。
ギャーギャー好き勝手を言い合うような飲み会も、違うの楽しみがあるのでそれはそれでいいのですが、この空気感を他の飲み会でも再現することに成功したら面白いのになと常々思っています。
自分が老害になる飲み会
一方、35歳になり、部下や後輩、学生と飲むことが増えました。
彼らは、時には「中年デザイナーから実になる話を聞きたい」と思ってくれることもありますし、時には自分が年下だからと聞き役に徹してくれたりすることもあります。
こういう場所では、ぼくは気を抜いてすぐに老害化してしまいます。
ジェネレーションギャップの話題で延々話したり、自分の経験談を実のある話であるかのごとく話したり、醜態を晒してしまいます。
あー、恥ずかしい!
そんな自己嫌悪をしている人は少なくはないのじゃないでしょうか。
飲み会にいろいろな楽しみ方があっていいのですが、自分だけが楽しむような飲み会は、飲み会後に後悔が襲ってきます。
そろそろ「シラフじゃなくても、これだけは死守しよう」と思う意識づけがあってもいいんじゃないかと考えるようになったことが、この記事の一因になっています。
老害扱いを回避したいと思っている人には、是非やってみてもらいたいなと思います。
2つのコーチング的な意識
ここで言語化することは、自分の身勝手さをコントロールして、心地よい飲み会(あるいは、会話の場)にするための、ちょっとした意識づけです。
「自制心を持ち込んだ飲み会のなにが楽しいんだ」と思う人にはつまらない内容ですし、もともと思慮深い人にとっては当たり前のことであると思いますが、ぼくにとってはこの意識により「場の心地よさ」がアップすると考えています。
1. アドバイスしない
これに尽きる!
正直、これだけでも完遂できれば老害を回避できることは、想像しやすいでしょう。
「XXXXな時って、XXXXさんならどうしますか?」って質問をしてもらえる時があります。これはアドバイスを求めている聞き方ですが、本質は質問者が手段を増やしたかったり、考えを深めたくて質問しています。
しかし、おじさんたちはこの手の質問に対して「俺が20代の頃はな〜」で始まる経験談付きの長〜いアドバイスを発動させがちです。
意識すること:
意識したいのは、「こんなことは、もうしてみた?」「なんで、それが気になったの?」と気になった部分を短めの提案か質問で返してあげて、会話をすること。
2. 相手がアガった瞬間に、質問をする
CAMで「観察」というコーチングの姿勢を習いました。
コーチングをする中で、クライアントの発言内容だけではなく、考える時間の長さや表情にも気を配ることによって、より適切な質問を与えてあげましょうという考え方です。
これは、とても集中力を必要とします。シラフじゃない飲み会の中では「観察」をするのは難しいので、ある部分にだけアンテナを立てて意識しておくと、飲み会の運びが気持ちよくなるかなーと考えています。
意識すること:
意識しておくポイントは「相手のテンションが上がった瞬間」です。
所作でいえば、音量がグッとあがったり、いきなり早口になったところなど。セリフで言えば「そうか!」「あぁそういえば!」で入るエピソードなど。これらは高確率で「本人が話してて楽しい盛り上がりポイント」「いろいろ聞いてほしいポイント」だと思います。
ここは話を変えたり、「わかる!俺もさ〜」とか被せたりせず、まずは質問をすること。
さいごに
ぼくが最年長でも最若手でもない飲み会では、飲み会後にぼくより若い参加者が「つまらない飲みでしたね」と共有してくれることもあります。
でも、ぼくが最年長の飲み会だったら、そういう気持ちを共有してもらえることは、まずないでしょう。
その場にいてつまらないと感じる人が生まれるのは嫌ですし、それに気づくのがだんだん難しくなっていくのは怖い、とぼくは感じます。
定義は未だよくわかりませんが「いい大人」になれたら嬉しいな、と思います。
この記事は、日常でも応用できるコーチングな内容ですが、自分が発見したコーチング関連のことはこちらでまとめていきます。
よかったら、見てみてください。
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