ネックレス

まさかの人からネックレスをもらった。
近所のおばあちゃんの長男さん。
ある日、母から連絡があり、「Aさんの長男さんから、はなにネックレスをもらいました」とラインがきた。
「え!?なんで!?」とびっくりした私は、すぐに母に電話をかけた。
よくよく聞くと、私がニートしてた頃、近所のおばあちゃんの家に遊びに行ってたのを、ありがたく思ってくれてたようだった。
そのおばあちゃんは、もう80代なので具合の悪い日もあった。でも、私はほんのちょっとだけしか遠慮せず(笑)おうちにお邪魔して、おしゃべりしてたのだ。
私にとっては、私の小さいころも知ってる、他人、かつ「誤って何か人を傷つけることを言わない、唯一の人だった。
そこで、元気になったころ、「他人と話す練習」みたいなことのためにおしゃべりに行っていた。
おばあちゃんが一緒にいるときに具合が悪くなれば、私が対応できるという気持ちもあったと思う。
それが、長男さんからみたら、「具合悪い時や、暇してる時に年寄りの相手をわざわざしにきてくれる近所の娘さん」に見えてたらしい。
その長男さん、実はうつ病の方だった。
そのおばあちゃんに私が安心していたのも、私が実家に帰ったとき、「はながまた病んで帰ってきちゃった」と母がおばあちゃんにもらしたときに、「なに言ってんのよ!自分の子が家に帰ってくるなんて当たり前でしょ!悪いことでも良いことでもないわ!」と言ってくれていたらしかった。それを母から聞いていた。
うつ病の長男さんのことも優しく包み込む、聖母のようなばあちゃんだ。
その息子さんからネックレスを頂けるなんて。
おばあちゃんの家に出入りしていた頃、1、2回だけ、その人ともお話したからだろうか。
ありがたや。


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