another language 恋
Oiwa,Oiwah,Omenogodo…
Najyosutraii…
Konokimozu
Makkou mugau
Hurunokaze
Omoinomamanu
Pedaru kogu…
《 訳:こんな感じ 》
おいは、おいは、おめのごど
(私は、私は、あなたのことが)
なじょすたらいい、このきもづ…
(どうしたら良いのだろう、この気持ち…)
まっこう むがう
(真っ向 向かう)
はるのかぜ
(春の風)
おもいの ままぬ
(思いの ままに)
ペダル こぐ
(ペダルを 踏む)
《 メモ 》
♦︎おい…性別に関わりなく自分のこと。
♦︎おめ…性別に関わりなく相手のこと。
♦︎なじょすたらいい…思案する。もてあます。こまる。この場合高まっていくどうしようもない感情を表している。
♦︎こぐ…漕ぐこと。この場合自転車のペダルを思いのままぐんぐん踏んで進んでいる感じ。
恋心を抱く相手を思った春の歌。
こうしてみると、どこか異国のことばに感じるから不思議。
春風を正面から受けて菜の花の咲く田んぼ道を自転車で漕いでいく。
君のことで頭がいっぱいでもう何も考えられない。高鳴る胸にチャイムの響き。あぁ、今日も君の横顔を教室の隅でそっと見つめる。
ことばはこころ。枝先の葉や花は移り変わってゆくけれど、その幹は空へ向かい、その根は大地に深く伸びてゆく。水が巡り風が吹く。陰と光の中で様々ないのちが共に生き始める。移ろいと安らぎのことばの世界。その記録。