another language 浜
Maarude yumeba mideruyoda
Subareru kazega konomikiru
Abareru umibenu tattadogi
Futo midasagino suiheisen
Tairyoubadano kamome tobu
Aarewa tasuganu wareno fune
Mugasuno nagamado notta fune
Maarude yumeba mideruyoda
Tasuganu kikeda hamano uda
Nanbenmo kiida hamano uda
Mugasuno nagamano yobigoedo
Waaida minadono sutonokoe
《 訳:こんな感じ 》
まぁるで ゆめば みでるよだ
(まるで ゆめを みているようだ)
すばれる かぜが このみきる
(つめたい かぜが このみをきる)
あばれる うみべぬ たったどぎ
(あれる うみべに たったとき)
ふと みださぎの すへいせん
(ふと みたさきの すいへいせん)
たいりょうばだの かもめとぶ
(たいりょうばたの かもめとぶ)
あぁれは たすがぬ われのふね
(あれは たしかに わたしのふねだ)
むがすの ながまど のったふね
(むかしの なかまと のったふね)
まぁるで ゆめば みでるよだ
(まるで ゆめを みているようだ)
たすがぬ きけだ はまのうだ
(たしかに きこえた はまのうた)
なんべんも きいだ はまのうだ
(なんども きいた はまのうた)
むがすの ながまの よびごえど
(むかしの なかまの よびごえと)
わぁいだ みなどの すとのこえ
(わいた みなとの ひとのこえ)
《 メモ 》
静かな港町。昔の活気を懐かしむ。磯辺に座る人影が遠い沖を見つめている。
♦︎すばれる…しばれる。凍れる。寒いこと。
♦︎きけだ…きこえた。聞こえた。
♦︎われ…自分。私。
♦︎すと…ひと。人。「ひ」が「す」で発音される。
ことばはこころ。枝先の葉や花は移り変わってゆくけれど、その幹は空へ向かい、その根は大地に深く伸びてゆく。水が巡り風が吹く。陰と光の中で様々ないのちが共に生き始める。移ろいと安らぎのことばの世界。その記録。