ひきこもってても、少しづつできるようになればいいって話【実体験】
こんにちは。この記事にたどり着いてくださってありがとうございます。
この記事では、もしひきこもっちゃってて困ってても、少しづつできるようになればいいんだよ、っていうことを実体験で体験したわたしの体験談を書こうと思います。
わたしは、数年ほど前からひきこもっていた、ひきこもりでした。
とある社会での大失敗、挫折から、現実と向き合うことを放棄して、ひきこもりになりました。
もともと、双極性障害という診断も受けていて、その鬱の状態もあり、ひきこもりに拍車がかかっていたな、と今思うと思います。
ひきこもり中、当時は、ない物づくしでした。ないというより、失ったものが多かった。
「お金」「仕事」「信用」「自信」「親友」「健康」「希望」「ケータイの契約」「友人」「行動力」「思考力」「縁」「居場所」などなど.....
多分、生きる上で必要なものの、多くは失いました。
上記失ったものは、どれも大切でした。
失ったものは、もう帰ってこない。そんなふうに嘆いてばかりでした。
苦しくて、自分を責めて、もがき苦しんでました。
目に入る情報何もかもが眩しくて苦しくて、見ないようにしてました。
友人からの連絡も、返事をする自信もなく、ほったらかしでした。
そんなわたしが、少しづつできるようになっていた話をしたいと思います。
①希望も、自信もなくても、考えられなくても、どうにかしたい気持ちで「行動」してみた。
ひきこもってて、こまっちゃったな、どうすればいいんだろう。
先のこともよく考えられない。
どうしたらいいかわからない。
うわぁぁああ。
そんな時期がつづいたのですが、希望も先のことも、よくわからない中でも、行動を開始してみました。
これ、すごく大事です。
「よくわからない中で行動を開始する」
これ、当時すごくハードルが高かった気がします。
「こんなことして何になるの?」
「少し健康に気を遣ったところでこの先いいことなんてないよ」
そんな自分の心の中から聞こえる、否定的な声は一旦無視してみてください。
私は、無我夢中で、実家の市民広報にのっていた、「ひきこもり相談」に連絡をしました。
何をやってくれるかもわからないし、どうなるかもわからない、けど、電話をかけて、市役所までいって、相談に乗ってもらいました。
そこで、より専門的に相談に乗ってくれるNPO法人を紹介してもらいました。
今も覚えているのが、最初に相談に乗ってくださった市役所の方の対応です。とても優しく、全然整って話せていない私のことをうけとめて、次の一歩を示してくれました。あの方には今も感謝しています。
②どうなるかわからないけど、「NPO法人」に相談に行ってみた。
どうなるかわかんないんだけど、次も行ってくる。
そんなステップも2つ目で、この行動を起こしているときに、ある変化が起きました。
それは、同居してる母が応援してくれる、ということです。
私の様子をみて悲観している母、それをみて苦しんでた私。
ですけれど、この、
「NPOさん紹介してもらったんだけど、自分にもどうなるかわかんないんだけど、とりあえず行って、話ししてくるね」
この、前向き?な姿勢で、家族もちょっとうれしくなってくれたみたいです。
もし、今家族とのすれ違いに苦しんでいても、大丈夫。
あなたの動きで、きっと家族も前向きになりますよ。
と、「NPO法人」さんに、まず相談に行った私ですが、そこで話したことをまとめると、
・まず、自分の身の上話、自己紹介、どんな現状か。
・ここは居場所のない人のグループだから、安心していていいよ
・もしよかったら、来月も話聞かせて
という感じで、まずは、毎月、肩肘はらずにおいでよ、とのことを話しました。
家族としか、しかも関係の良くない家族と話すしかなかった私の、新しい居場所ができました。新しい縁ができました。
わけもわかんないくても、とりあえず動いたことで、何かがついてきていました。
③とりあえず、1ヶ月に一回、何も変わってなくても話にいった
そう、毎月おいで、といってくれて、毎月色んな話をしました。
「あー、今月も何もできてなかったな」
「運動もしたほうが良かったのに、ほとんど1ヶ月外に出てないや」
正直、こんなときのほうが多かったです。
何話していいんだろう、って思ってても、とりあえず行ってみました。
行けないときもありました。自信がなくて。
ドタキャンしちゃうときもありました。
でも、カウンセラーさんと話し続けて、心の拠り所ができました。
④1ヶ月に一回から進みたくて、週に1回、作業をしに通うようになった
毎月、相談に行ってると、カウンセラーさんからみて、少し元気になってきたのか、毎週来ないかというお誘いがありました。
わたし自身も、なにか一歩進んでみたいと思う気持ちで、通い出しました。
そこでは、同じように、居場所を探している、あるいは社会復帰を目指している人たちがいました。
かんたんな軽作業を通じて、自分に今何ができるかに向き合いました。
思っていたよりも、今の自分でもできることがあるなとおもったり
思った以上に作業で疲れてしまったなとおもったり。
でも、小さな自信をとりもどしていくのがわかりました。
なにかできた、という体験は、小さな自信となって積み重なっていきました。
⑤この頃から、外に出てお腹が空くので、小さな自炊をはじめました
このころから、小さな自炊をはじめました。
どれぐらいところから始めたかというと
・カップ麺をつくる
・乾麺のスパゲティをゆでる
といったものでした。
でも、食費をちょっと気にすると同時に、やってみたい気持ちが湧いてきて、パスタにかけるソースを自前で作ってみたりするようになりました。
結果、試行錯誤を重ねて(食べログも少しみて)、ペペロンチーノを作ることができるようになりました。
節約、という気持ちもあるけど、自分の手で、自分が食べるものを、美味しく作れたという感情は、結構かけがえのないもので、今でも、小さな料理を続けてます。
⑥この頃から、外に出るので健康を意識してみようと思った。
その作業所に通う中で、せっかく前向きに体力づくりに通っているのだから、もうちょっと意識を変えてみようと思いました。
・バスで通うのを自転車にしてみる
・余裕がある日は、徒歩で通ってみる
・朝起きたら、スクワットでもしてみる?
そんな感じで、体力をつけることも、ちょっとずつ楽しくなってくるのがわかりました。
⑥そして今
今は、その作業所に週2-3回通っています。1日5時間ぐらいいいるので、かんたんなアルバイトにでかけているのと同じぐらいの外出量です。
今までの活動を通じて、ちょっとずつでも物事は良くなる経験をしました。
ちょっとずつ積み重ねれば、すぐに壊れたりせず、じぶんにとってどっしりした大事な地盤になる、そんなふうに思って今は過ごしてます。
この先、アルバイトから始めてみたり?なにか収入を得れるようにがんばってみたり、健康に気をつけながら、今後も楽しく過ごせたらいいな。
そんなふうに思えるようになるまで、変わりました。
この記事を読んでるあなたへ、なにか少しでも、届きますように。(2021/01/02)
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