南部朱花

2020年6月…大好きなおじいさんが旅立ちました。 小さな頃大好きだった、おじいさんの…

南部朱花

2020年6月…大好きなおじいさんが旅立ちました。 小さな頃大好きだった、おじいさんの昔話を次の世代に伝えたくて… さあ、お話のはじまりはじまり 「昔な、あったんだって…」

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生前

数年前、実家の家族と我が子を連れて、祖父に会いに行きました。 祖父は私たちが来たことをとっても喜んでくれて 限られた滞在期間でしたが、行けてよかったと心から思えました。 その時祖父は老人ホームに住んでいて、私の母に自宅や山の別荘の荷物を整理してほしいと頼んでいました。 その時に、祖父が調べた南部の昔話が綴じられた、祖父自作の冊子を見つけた私。 中を見てみると、懐かしい昔話がたくさん! 「おじいさん、この冊子もらってもいい?」 と聞くと、いいよ。持って帰りなさい。

    • きっかけ4

      祖父の通夜・葬儀の模様は従兄弟達から次々送ってきてもらえました。 それを弟が受け取り、家族ラインに流してくれました。 そこには眠っている祖父もいました。 もう既に魂がそこにない祖父は、穏やかだけどまるで別人の顔でした。 亡くなった翌日も仕事。 祖父に会いに行けない私は、普通に出勤しました。 職場に着いて、いつものようにやろうとしたのに、不意に涙が出てきました。 そこからは、自分の意志とは裏腹に止まらない涙。 仕事を出来る状態ではなくなり… 上司から 「今日

      • きっかけ3

        祖父は旅立ってしまった… どうする? 悲しむ暇もなく、行動を考えなくてはならない。 でも、ちょっとでも気を抜くと涙が止まらなくて、自分でも予想もしてなかった祖父の存在の大きさ、その祖父を失った喪失感の大きさに驚愕した。 できることなら見送りたいと思ってはいるけど、東北の祖父。 私の実家は関西。私は九州。 新型コロナウイルスの緊急事態宣言は解除されてるとはいえ、予断を許さない状況。 ただ会いにいくことが、こんなに困難なんて…というような状況に家族共々見舞われました

        • きっかけ2

          家族のグループラインには、もう時間の問題なのかも…という空気が流れていました。 そこからは早くて… 夕方仕事終わりに母に電話して、 「(祖父の命が少しでも長らえるよう、苦しくないよう)もう祈るしかないね」 と、話すと 「あんた、連絡見てないの?もう亡くなったよ」と。 覚悟しなきゃいけないと思っていたけど… でも、早いよおじいさん… 帰りに電車に乗って帰らなきゃいけないのに、涙が止まらなくて。 落ち着くまで何本か電車を見送った。

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        • きっかけ
          5本

        記事

          きっかけ

          「おじいさんが新型コロナウイルスの疑いで病院に入院しました」 祖父の近くに住む義叔母から、そんな連絡がきたと母からの一報。 体が少し弱ってきているとは聞いていたけれど、衝撃が走りました。 でも、大丈夫!きっと回復して 「あの時は心配したよね~」と笑えると信じていました。 だけど… 「おじいさんの意識がなくなってきている…」 続報は明るい話ではありませんでした。 ゆっくりとお別れの時が近づいてきている… そう、覚悟しなければならないような話にばかりなってきまし

          はじめまして。 2020年6月 大好きな祖父が旅立ちました。 もう厳しいかもしれないと言われたけど、遠方にいた私は新型コロナウイルスの影響で、最期を見守れませんでした。 悔しかった。 大好きな祖父、駆け付けてお見送りしたかった。

          はじめまして。 2020年6月 大好きな祖父が旅立ちました。 もう厳しいかもしれないと言われたけど、遠方にいた私は新型コロナウイルスの影響で、最期を見守れませんでした。 悔しかった。 大好きな祖父、駆け付けてお見送りしたかった。