妊娠後期・出産(8ヶ月~)

1.妊娠8~10ヶ月 コロナ禍・在宅勤務

 その後は2週間毎の妊婦検診。赤ちゃんの体重に一喜一憂する日々だった。私の体重増加も理想的(2週間で1kg)。一度、健診で「腸が腫れている様に見えるので次回また見る」と言われたくらいで、大きなトラブルはなかった。病気のことも、時々不安になるけど大丈夫と言い聞かせた。ただ、赤ちゃんの服をそろえたり、グッズを買ったりすることは恐くて出来なかった。家には何もなかった。
 また、この頃からコロナが流行り始めた。これが妊婦生活の当たり前を変えた。
●良かった点
1.早めに在宅勤務という名の産休に入れた(その10日後に職場全体が在宅勤務になった)

●悪かった点
1.産休中、買い物と散歩以外の外出が出来なかった
2.遠方の両親に会えなかった
3.妊婦健診の夫の付添い禁止(廊下で待て)
4.両親学級、母親学級中止
5.自分がコロナに罹患しないか、病院が院内感染で受入停止にならないか不安になりまくった(赤ちゃんの心疾患で、転院先が見つかるかの問題もあった)

2.出産 コロナ禍の弊害

 赤ちゃんは生まれてすぐ手術が必要な状態だと胎児エコーで分かっていた。赤ちゃんの手術のためには、体重2kg以上で正産期(37週以降)で産むことがほぼ必須と言われていた。38週で胎児体重が2.5kgと言われた頃からはいつ生まれても大丈夫!と思っていた。
 …が、この頃に戻れるなら私はこう言いたい。「エコーの胎児体重は推測だから、誤差400gはあるよ」「生まれてすぐ体重が100g減るよ」と。正直、引っ張れるなら42週まで引っ張るべきだった。散歩とかしなくてよかった。なぜなら、2.2kgで生まれた娘はその後2.1kgになり、医師からは2.5kgまで増やしてから手術しましょうと言われ、体重を増やすまで1ヶ月以上手術待機したからだ。(なら最初から2.5kg目標って言ってよ先生…)
 実際、散歩しまくったせいか、予定日10日前に前期破水して出産となった。あと、なぜか分娩時に突然高血圧(200mmHg)になり、「運が悪ければ脳血管切れてたよ」と言われた。これまで一度も引っかからなかったのに。

 そしてコロナ禍による弊害は出産時から更に強く襲いかかる。
●出産時の弊害
1.立ち会い出産禁止
→分娩室でほぼ1人で痛みに耐えた。モニターが外から見れるので、看護師は時々しか様子を見に来ない。隣から談笑が聞こえたり、昼食時に暫く誰も来ない地獄。
2.面会禁止
→夫や両親が「おめでとう」と来てくれることもない。電話のみ。産後のメンタルが崩壊し病んだ主因の1つ。
3.NICU面会制限
→夫も両親も面会禁止。

 普通の出産であっても立ち会い出産禁止、面会禁止は産後メンタルに大きな影響を与えると思う。勿論院内感染のリスクもあるのは分かるが、せめて夫だけでも許可するなどして欲しい。私の場合は娘の病気が産後さらに発覚したこともあり(腸の腫れの指摘は伏線だった)、産後3日目以降毎日泣いて暮らした。