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バレンタインの思い出

自分語りします。17歳のこの日の話です

当時の僕は全くモテませんでした
それが1つのキャラになっていたくらいにはモテませんでした

そんな僕がいつも通り学校に行くと下駄箱にチョコレートと「放課後に学校の目の前の書店で待ってます」と書かれた紙が
僕は喜び勇み、友達中に自慢して回りました。その甲斐あってか学年のみんなは僕がチョコをもらったことを知ってる様子

富山の冬は寒い。雪かきしていない箇所は一面真っ白な雪景色。家から学校が近かった僕は荷物を減らすために雪が降らない日は学ランのみで登校していました

放課後、薄着で書店前で待つ事に。女の子が来るたびに「あの子かな」「この子かな」と思いながら目の前を流れていきました
書店前にはちょうど2年生の教室と体育館を繋ぐ廊下があり、そこから友達が何人かこちらを見ていました。気恥ずかしい思いもありながら、同時に俺はお前らより上のステージへ行くのだと心を弾ませていました

その後10分、20分、30分、待てども待てども誰も僕に話しかけて来ません
たまに話を聞いた同級生の人が話しかけに来てくれます。でも男はお呼びじゃないんです。女の子もいました。でも幼馴染は今更そういう枠にはならないんです。

でも僕の出身校は進学校。学業等で下校時間が遅くなる事などザラでしたから、「そういう事もある」と1人納得して寒空の下幼馴染が見かねて買ってくれたホットレモンが冷えるのを感じながら太陽が落ちていくのを眺めていました

待ち時間が30分を過ぎてから、誰も僕に話しかけてくれる人はいなくなりました。目の前の廊下のギャラリーも少しずつ減っていきましたが、僕はそれでも指定場所を離れる事はありませんでした。

1時間ほど経ち、ようやく僕に向かってくる人影が

身長は170cm弱
髪の毛は短め
スポーツが得意そうで、中でも接触プレーが得意そうな雰囲気の子でした

そう、柔道部の同期です
ちなみに僕の同期は全員男子で、その中では僕が最軽量級でした

そいつは僕の肩をポンと叩き、「もう帰っていいぞ、じゃ」と一言残して去りました

もう10年前の話です

それでは聞いてください「からくりピエロ」
https://youtu.be/xxFkW3PCT5M?si=P4UsLT0T8CvLRdwP


P.S. ちゃんと次の日風邪引きました


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