夕焼けの波

今日も調子が悪くて寝込んだり、大したことはできなかった。
けれどもすこうしずつすこうしずつ前に進んでいる。

悔しくないと言ったら嘘になる。

でも、ひとつひとつを大切に、取りこぼさないように進む。

時が進むのが恐ろしいと感じることが多々あるが、時が進まなければ、今日のように夕陽に惹きつけられることもなかったのだろう。

最近、たくさんの優しく美しい人々との出会いがあり、大変うれしく思っている。

素敵な人々は、わたしに良い影響を与えてくれる。

わたしも、もしかしたら誰かに影響を与えているのかもしれない。
どんなに小さなことであっても。

割と最近まで、わたしが誰かに影響を与えることなんてあり得ないと思っていた。
というか、その発想がなかった。

だからこそ、自分を蔑ろにしがちだった。

でも、昨年あたりから、わたしもまた、関わった誰かに少なからず影響を与えていることを実感した。

自分を大切にすることは、関わってくれる大好きな人たちを大切にすることなのかもしれない。

日は暮れていく。

大した仕事はできないわたしだけれど、一日を終えることに対して自身を否定するのではなく、感謝するという行動の変化を起こしたい。

暮れていく仄暗い部屋の中で、わたしはソネングラスを灯す。

世界は夜になってゆく。

優しい月の出る夜に。

むじゅん