シフトダウン

〝終わってる人〟と言わないで。

たつろうでございます。
人はよく私のことを「終わってる人」などと呼びます。
「おわコン」などとも言われます。
しかし、いまのところ、かろうじて生息しております。

そんな私が自分を励ますために書いた本が出ました。
冒頭部分を掲載しますので、もしよろしかったらつまみ読みしてください。
Kindle Unlimitedなら、読み放題です。
よろしくお願いいたします。


『人生のシフトダウン: "おわってる人"の一発逆転メソッド』
 崖っぷちシリーズ (生きざま新書)

●はじめに 「シフトダウンは仮の姿と心得よう」

これは「ダウン」と言っているけど、人生がダウンする話ではありません。
人生が下り坂になるというわけではないのです。
世間の見かけ上、その姿がダウンしたと映るだけなのです。
つまり、人から見たら、「あー、あいつも終わったな」と笑われつつ、自分はしっかり幸せをキープする方法をこれから述べていきたいと思っています。

そもそも「あー、あいつ終わったな」と笑われても、別に死んでしまうわけでもなく、むしろ、ほくほくとラクに生きていける技とマインドセットを習得するわけですから、身につけない方が「終わってる」と考えてください。

私は令和に入り、『転職を決める前に読む本: ミドル世代生き残りのリアル』、『会社や世の中をトンズラする方法: 32回転職者の生き直し人生』、ともに「崖っぷちシリーズ」 (生きざま新書)という二冊の本を上梓しましたが、まだまだ言い足りないというか、もっともっといいたいことがあるので、本書に収めるつもりです。

ぜひ、みなさまの「人生のダウングレード」のお役に立てればと思います。

■準備編(メンタル改善)

●お金を使う競争は楽しいのか

競争することがお好きですか。
そりゃ、ゲームや賭け事などでは勝ちたいですよね。楽しみですからね。

でも、「人生に勝ちたいか」と言われると微妙です。

だって、何をもって人生に勝つというのですか。

お金? 地位? 名誉? イケてる恋人?

まあ、イケてる恋人はともかくとして、お金や地位や名誉は、どのレベルをもって「勝った」といえるのでしょうか。もし希望が叶って、一瞬、「勝った!」と思っていても、そこからがしんどいです。人間は「もっともっと」と欲望をアップさせていく存在です。ブランド時計を持っても、すぐに飽き、次にもっといいものが欲しくなります。きりなく渇望感が襲ってきます。

それに、「勝ち」をキープするだけでも、しんどい作業です。

会社で「勝つため」にはより多くの仕事を短時間に処理し続けなくてはなりません。いつも「勝ち」をキープするためにビクビク、イライラしていては、いまこの瞬間を楽しむことができません。

社会人として「勝つ」ことが前提の世の中ですが、誰が「勝たなきゃいけない」と決めたんでしょうか。それはもちろん自分なんですが、実は本当のことをいえば、自分ではないのです。

自分を「勝つこと」をしばりつけるのは、過去の植え付け、世間の植え付けなんです。
私たちは子どもの頃から、「勝て勝て」と親や社会に言われ続けてきました。子どもというのは、親の期待に応えたいから必死でそれに応えようとします。また、世の中、特に学校教育は「勝つ子ども」育成が前提です。子どもは社会に応えようとして、必死で適応していきます。子どもはそうやって仕込まれて大人になっていきます。

あなたは何にも悪くありません。

「競争」というマインドセットは否が応でも親や社会からすり込まれてしまっているのです。

そして「勝つ」ためには、いい学校を出て、就活で「競争」して、会社で「競争」して、仲間と「競争」して、世間と「競争」する。

もういいんじゃないですか。

もういいですよ、この「競争」という刷り込みに踊らされるのは。
おつかれさまでした。
わたしももうそういうものから降りてさっぱりしています。

自分の思い通りに生きることって、結局、「競争」に「勝つ」ことでしょう? 這いずり回って、お金を稼ぎ、もらったお金で消費を競い、お宝アイテムや鉄板の思い出をSNSでマウンティングして、ほんの一〇分程度の満足感を得る、そういうことでしょう?

ほんとうにこのサイクルの中で一生を終えて幸せなんでしょうか。

この続きは、ぜひ、こちらから。

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