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【こだわり】「願い」をデザインに溶かす、デザイン責任者のこだわり

どうも、むじょうのデザイナーの杉村です。

今月、葬想式のランディングページ(以下、LP)のアップデートを行いました。2020年7月のリリース以来、根本的にデザインを見直す大幅なアップデートは2回目になります。

今回はその節目に葬想式のデザインへのこだわりについて、書きたいと思います。よければ最後までお付き合いください。

むじょうのデザインコンセプト

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まず最初に弊社のデザインコンセプトを簡単に説明させていただきます。
(※今度このテーマで1本書きます!)

むじょうは無常という言葉から生まれています。そしてむじょうの価値観の中には「間をつくる」だったり、「変化にもっと優しく」といったキーワードがあります。

これらのイメージから、むじょうのデザインの中には「正円」や「正方形」「ベタ塗り」などを使ったデザインを過度に使用しないことを心がけています。人々がコントロールするようになってきた自然の中にある不規則性や変化を受け入れたいという想いからこれらを意識してデザインしています。

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一方で自然界には人間には創造できない美しさが存在しています。水滴が水面に落ちた時の円や原子や天体の規則性などです。
その美しさも反映させたいと思っているため、「正円」や「正方形」「ベタ塗り」などを完全に排除するわけでもありません。

葬想式のコンセプト

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葬想式とは?
葬想式はオンラインの追悼サービスです。思い出の写真やエピソードを共有しながら、故人を偲ぶ機会を作ることができます。ご遺族に限らず、故人のご友人が開式できるという特徴があります。
詳しくはこちらの葬想式LPをご覧ください。

これから葬想式のデザインコンセプトを解説していきます。

色使い
優しいナチュラルなカラーを使いつつも青という少し冷たさを感じさせる色を使っています。ただし、ベースには「肌」や「土」を感じさせる色、つまり温もりや安心感を与える色を採用しました。

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人の温もりや自然の安心感を感じてもらいつつも、「亡くなった人の体は冷たくなる」という抗えない「むじょう」を3段階の青から感じてもらうきっかけになればと思っています。


「死」と向き合うに際して、たくさんのエネルギーと時間を必要とします。
そこで、サービスを使うときに画面から余計な刺激を受けないようにしたり、無駄なエネルギーの消費をさせないようなデザインを心がけました。

そのため、故人の顔写真以外の図形は全てが角丸になっています。
また、フォントもできるだけ攻撃的なものにならないように、筑紫B丸ゴシックを採用しています。

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サービスページだけでなく、LPも写真は角丸になっており、円も正円ではなく歪んだ円を採用しています。

機能とUI
現在の葬想式の機能はとってもシンプルです。
実は一番最初のデザインには「受信箱」という機能がついていたり、集まった写真を全体に表示するか否かを開式者が判断する「承認や非表示の機能」がついていたりと複雑でした。

しかし、これでは故人とではなく葬想式と向き合うことになってしまいます。葬想式はあくまで故人と向き合うためのツールですので、その設計では本末転倒になってしまいます。

そこで二回のアップデートの末に、現在の機能とUIになりました。
機能はできるだけシンプルにして、不可抗力で画面を弄る時間よりも、思いおもいに故人と向き合う時間を作れるようにしました。

また、UIはほとんどの人が使った事があるであろうSNSのFacebookやTwitter、LINEなどのデザインを参考にしています。
これにより直感的に使うことができ、余計なエネルギーを操作に注ぐ必要がなくなっています。

最後に
本当は、もっと深掘るつもりでしたが、長くなってしまったので、今回はここまでにします。
これからも最低月に一本のペースでデザインに関するこだわりや葛藤を書いていきたいと思っています。
次回以降、LPとサービスページのもっと細かい部分について解説していきます!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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