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レ◯プ未遂に遭ってしまい、鬱発症で休職4か月目 その⑤自己暗示編

休日が終わり、仕事である。その日は少し遅い出勤なので早起きしなくて良くて、起きるのはセーフだった。しかし身心共にまだショック状態にあるようで、頭は虚ろで身体の動きはスローだ。座ってるのも辛いのに今から働くなんて信じられなかった。でも職場に休むと連絡するのが怖いのだ。

仕事はまだ新人ポジションでプレッシャーも多く、何よりキツかったのが、最小限の人数で回しているので、この国で法的に認められている最長の契約時間で、入社以来ずっと週2日以上の休日が取れないまま8ヶ月以上働いていた事だ。

私はしっかり休憩しないとメンタルが回復しないので、これまでは週30時間ほどの少ない契約か、週休3日の職場で働いていたが、今の職場は何も選べなかった。
今回のレイプ未遂事件がなくても、元々この社畜生活にメンタルを病み気味だった。運動と瞑想、栄養バランスを考えた自炊ご飯と、遊びより睡眠という規則正しい生活を徹底し、何とか保ってきたのだけれど。

回らない頭で、そもそもレイプされそうになったばかりで苦しんでる人が、頑張って働くのはおかしいんじゃないかと思った。クソ真面目に社畜するにもほどがある。
私は両親による昭和の根性論的教育とハードな虐待のおかげで、自己暗示によって辛い事を感じなくするという荒技を取得し、ここぞという時にはいつも感情を麻痺させて、数々のトラウマの再演を乗り越えてきた。
周りからは合理的とか理性的と評される事が多かった。自分の感情は平気で排除し、私は強い人間だ、辛い事も必ず乗り越えられるんだと少し誇りにさえ思っていた。

今回もその荒技を使えたのかもしれないが、2年前にパニック発作になり精神科に掛かるようになってから、こういう無茶がダメだったのでは?と思うようになった。
若い時はそれで何とか誤魔化せたが、今や身体の症状(複雑性PTSDと不安障害)として顕著に出るようになってしまい生活にも困難があるし、あの誇りは消え去って、何でも怖がる極度に怯えやすい性格に変わってしまった。
ここは「自分を大切に」を学んでる身として、「もう頑張らない」という選択を自分の為にしたいと思った。

でもとりあえず今日から3日間は出勤しないと。急に業務に穴を開けると同僚に迷惑が掛かるので絶対行かなければ。上司にレイプ未遂に遭った事も正直に話そうと思った。そして3日後から少し休ませてもらおう。

続く

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