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レ◯プ未遂に遭ってしまい、鬱発症で休職4か月目 その③福祉施設編

幸いにも次の日も休みだった。薬のおかげでぐっすりと良く寝られた。私は普段からあらゆる薬をできる限り避けていたので、よく効いたのかもしれない。
しかし起きてからも身心共に全くダメであった。身体はスローだし、もう平常心を装えなくなっていた。椅子に座ったら同じ姿勢のまま、何もせずに4時間とか経過している。その間ずっと髪の毛をいじくっていただけだ。(30年も続く抜毛癖)

まずいなぁと考えていた。ショックなので今はまだ元気出ないのは仕方ないけど、長年のトラウマが沢山あるから、何度でも似た経験を繰り返して、もはやどこから治せばいいのか全く解らない。
取りあえず昨日病院で書いてもらった紹介状を持って、指定の福祉施設のような所に行った。プロの精神科やカウンセリングは、こんがらがった糸を解いてくれるかもしれない頼りの綱だ。

その施設は小さな建物で、看板も出ていない。誰もいない雰囲気。インターホンを鳴らすと黒人訛りのアクセントで「身分証明書と病院の紹介状と居住証明書、他にもあれやこれやがないと登録できないから出直して。」とビシッと言われた。
回らない頭で考えると、その書類一式を持っていたので全部ありますと伝えると、面倒臭そうにその女性がドアを開けに来て、中に入れてくれた。その黒人女性は私の話を聞くと、驚いて同情的になり、とにかく警察に行きなさいと言った。そんな男が野放しだと次の被害者が出るから、と。

私は不安障害なので、通報して仕返しされたらどうするんだと思い、警察に行くのが怖かった。しかし警察に行かないと、私はホラ吹き野郎と世間や医者にすら見做されるのでは?と心配でもあった。レイプされそうになったと虚言している奴と誰にも相手にされないのは困る。それに警察に行かないと此処での治療は受けられないのかなと思ったので、この後帰りに警察に行きますと言った。

「空きがないから半年は待つけど登録はするから連絡を待っててね。できるだけ早く回せるようにするから。」と優しく黒人女性は言った。

半年…。期待せずに待つとするか。

続く

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