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我が家流⭐︎緩和ケア#36「長男の嫁という名のプレッシャー」

2011年7月
末期がんで余命3カ月と宣告されたお舅さんを自宅で看取りました。
当時のBlog記事をシリーズで転載します。
どなたかの参考になれば幸いです。

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2011年6月22日


今日もオシッコを管で抜く。
約1リットルほどお腹に溜まっていた。
ふくれたお腹を看護師さんが押しながらペットボトルに出していく。

毎日管の出し入れは大変やから、管を通しといた方が楽かも…とのこと。

発熱37度4分。
カラダは最後の力を振り絞って闘っているんだね。健気だな、肉体は。


「暑い暑い」
しきりに氷を口に放り込めと言う。
唯一、口に入れられるもの。
もう「アイスの実」も甘すぎて気持ち悪いんだって。

そして今日、痰の吸引器がきた。
お義母さんに「一緒に説明聞いといて」と言われた。

カテーテルを口に入れると嗚咽が。
「しんどいなぁ、しんどいなぁ」の繰り返し。返す言葉がない。


昨日からチョイチョイ家族会議。
もしものときの行動スケジュールの確認など…。

「長男の嫁」のプレッシャーをガンガンかけられる。
これだから親戚づきあいは嫌だ。

人が死ぬ、ということに対してもっとゆっくり向き合いたいものだ。
「覚悟を決める」の意味がわからん。


もしものときの

「連絡をする順番」
「誰其れの顔を立てる」
「長男の嫁のあるべき姿」etc


私は“梨園”にでも嫁いだのか?
はぁ〜っ。

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