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我が家流⭐︎緩和ケア#45「おとうさん、カッコいい」

2011年7月
末期がんで余命3カ月と宣告されたお舅さんを自宅で看取りました。
当時のBlog記事をシリーズで転載します。
どなたかの参考になれば幸いです。



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2011年7月13日


一足先に斎場に到着したお義父さんの姿を見ると、惚れ惚れするぐらいカッコイイ。

176cmのカラダに藍色の浴衣を纏い、黒の帯を腰骨辺りで締めて。

病床につくまでは、お腹だけかなり出てメタボちゃんだったのが、お腹もペタンコになり、筋肉は落ちたものの、往年のスポーツマンを彷彿させる風貌で。
闘病のあとがみえないぐらい。
亡くなる前の1週間は、よく食べていたので頬も痩せこけてはいなかったし。

これから、『末期の儀』が行われます。
お風呂が大好きだったお義父さん。
頭も身体もキレイに洗ってもらい、顔も綺麗にしてもらい(そのままでも十分綺麗だったけどね)、そして納棺。
棺の蓋が閉められ小窓から覗くと、途端にお義父さんがメチャクチャ遠く感じた。

バタバタと時は過ぎ、お通夜が始まる。
司会の人が「故、○○○○○○○」と発した瞬間から、涙が止めどなく溢れ出て止まらなくなった。予想以上にたくさんの人がお参りしてくれてなんだか嬉しかった。

夜通し、お義父さんの名言&迷言で大笑いしながら過ごした。聞かされていたほど、親戚も口うるさくなかったので一安心だ。

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