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私が尊敬していた上司は私の妄想だった

カフェオレとミルクティーの違いがわからない私。
コロナの後遺症で味を感じない。
こんな舌じゃ、勿体無いのでカフェとか行けず引きこもるしかない。笑
(クリーム絞るのが苦手すぎて5回練習してコレ。練習しすぎて糖尿待ったなし。)

社長vs上司

そもそもの発端。社長と上司が経営に対しての考え方の違いで揉めた。
考え方の違いなので亀裂が生じて、上司は会社を辞めるかどうかを悩んでいた。

このタイミングで大事なことを伝えておく(え、ここで?)
私は上司と働きたくてこの職場に入社した。
自分と考え方も近く、実力もあって落ち着いていて、尊敬できるなと思ってのことだった。
私の前に元々在籍していたメンバーは全員退職(嘘だろ?と私も言いたい)というとんでも状況ではあったが1年かけてどうにか形にしてきた。
これまで、共に色々な事件を乗り越えてきたのであった。

突然の「LINE教えて」
DMで連絡が来て、私は社長と揉めた結果、ついに会社のチャットツールから追い出されて連絡手段が無くなるのでは無いかと思ったので、秒速で登録した。
が、そこからちょっとずつおかしくなってきた。

仕事中に鳴るLINE

予想は外れて、数日経っても社内チャットツールからは上司が追い出されることは無かった。しかし、社長と価値観が合わないエピソードを中心に、社長への悪口BOTとして毎日LINEが送られてくるようになった。
ストレスが溜まっていて誰にも話せないんだと思い、私でよければ!と返事をしていた。


業務時間内、1件のLINE。
「会社近くのドトールまで来れる?」
オフィスを抜けてドトールに走る私。上司は既に座っていた。

毎日の悪口BOTの動画版ver. (うん、理解が定着するね★)
全てLINE で聞いてるYO★と思いつつも大人しく頷いてみる。

1時間程度それを聞いた後、今後どうするんですか?と聞くと、
「俺、別の会社に誘われてるからそっち行くわ」と言われた。

(OhーーーーーーNOーーーーーーーーー\( ˆoˆ )/)

多分この状況で正直1番焦ったのは私。

なぜなら会社で働くモチベーションは目の前の辞めると豪語している上司。
上司が辞めるなら私がこの会社で働く意義はない。

なんとか戻れる理由はないのか?と説得を続けたが、考えを変えることは無かった。

追い討ちのように
・既に5社くらい声をかけられている会社がある
・今日の午前中にはもう面接に行った
・自分のキャリアならいくらでも転職が可能と続ける上司

上司のことを説得できない自分と、
そりゃあもちろん転職が容易ではない自分の無力感が同時に降ってくる

2人して仕事のやる気がなくなったので
「もう良いよ!今日は残業もせずさっさと帰りましょう〜〜!!!」
と意気込んで会社に帰った。(平和か)

その後も毎日のように就業前・就業後の時間にLINEは続き、
休日でも上司の自撮りが送られてくるくらいだった。

ここで粘り強さとしつこさが売りの私!

まだ諦めきれず、愚痴電話であれ、23時の電話であれ全て笑顔で喜んで対応した。
私のミッションは上司を会社に戻すこと、しか考えてなかった。
(自分が本気で説得すれば戻ってくれると本気で思っていた、ポジティブ日本代表とは私のこと\( ˆoˆ )/)

他の会社に内定したわ。

就業時間前に電話あり。

上司「他の会社に内定したわ」
私 「決まったんですか。とりあえずおめでとうございます!!!」
(分かっていたけどもまじかあああ( ´ ▽ ` )よく落ち着いて↑言えたな、偉いぞ私)上司「お前はどうすんの?」
私 「あっ辞めます!辞めますけど引き継ぎあるので1ヶ月後くらいですかね!」
上司「あっだよね〜」
私 「(だよね…….?)はいっ!」

というわけで上司の進路が決定。社長と直接話をしてから皆には言うらしい。

一方私は転職を開始

情報解禁前なので、これから行く会社についての話ができるのは私のみ。
私は上司が辞めるので転職活動をしなければならない。そんな中で上司のオファーされたキラキラした会社のすごい話をニコニコと聞いていた。
(私いい子すぎるだろ、、、)
上司は勤務時間中も早退をすることが多くなったり連絡が取れない時間が多くなってきて、周りから不信がられていた。ので必死にそれっぽい理由でフォローしていた。
割と複雑な気持ちで2週間を過ごした。

私もボケ〜〜〜っとしていられないので転職活動を開始。

俺やっぱ会社戻るわ。

社長と話をした次の日の夕方、1通のLINE
上司「俺やっぱ会社に残ることにしたわ」
私 「ありがとうございます〜(?)とにかく嬉しいです!よろしくお願いします涙」
(いや、冷静によく頑張った。よくこんな返事ができたわ。自分よ。)

LINEでランチに誘われた。上司はエレベーター下で待っていたので急いでランチに行った。(一緒にオフィス出ないあたり不倫かよ、、、( ;∀;))
上司「絶対に断られるであろう給与2倍というふざけた交渉が通っちゃったんだよね〜笑

(はああああああああああああああああああああっ!?お前はそれで納得するんか!?
価値観や考え方の部分で合わないと言っていたことは嘘だったんか!?とマジのガチで失望したし、衝撃を受けた。)

こうなったら大変だ。
上司は給与2倍のチャンスによって俄然やる気。
私は上司に失望しすぎて俄然やる気なし。

社長と仲良く話している様子を見る度に気持ち悪さを感じている始末だった。

気持ちの整理ができていない中で働くこと数日
上司が異様に厳しくなった。
「なんでこんなことができないんですか?」「もっと基準を高めてください」と指導がキツくなった。
きっと仕事に対してのモチベーションが高まったのであろう。
とこの頃の私はそう思っていた。To be contined…


アイドルは虚像だ

裏切られた…これは正直にこの時感じた湧き出た感情だ。
ただ、裏切りという感情はそもそも自分が生み出す、とても身勝手な感情だ。

相手に対して幻想を抱き、勝手に自分の好きな虚像を作ってしまう。
その人の素なんて見てないのだ。一部の事実から妄想して理想形を作ってしまう。
(アイドルが週刊誌に撮られてファンが激怒…なんてよくある話だけどファンからみたアイドル像が崩れたということであろう。)

私も上司を理想の人として虚像を作り上げ、勝手に期待して自分の理想と異なった点を非難した。

この思考の恐ろしいところは、相手に期待していたのに「裏切られた」という感情で「他責」にしてしまうことだ。これは他責で済む話じゃない。そもそも自分が勝手に作った虚像を相手に押し付けているので「自責」だ。責任転嫁をしている場合ではない。

事実なのか、虚像なのか。実際には判断するのは難しい。
虚像を元にした、自分の幻想フィルターをかけてみてしまっているからだ。

幻想フィルターが存在することを前提に、
それは自分にとって都合よく解釈をしていないか、毎度考える必要がある。

勝手に人に期待しない。私は自分に期待する。

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