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セイコウ体験が導くもの。

前職で毎年1人か2人、入社してすぐの若手で自信満々の男がいた。
20代前半で入社したばかりなのに、先輩たちとフラットに話し、度胸があるタイプの人間がいた。
僕は人見知りで気が弱く、しかもHSP気質があるので、僕にとっては人種が違うとしか思えないような人たちがいた。
そして、そんなタイプの人間は先輩から可愛がられ、すぐに自分の場を作っていく。
入社したてなのに自分たちで会社の中に同好会を作ったり、知らないうちに僕の同期とも仲良くなったり、30代、40代の先輩とも休日遊んだり飲む関係性になっていた。
そういう場合、僕は気づかず呼ばれず、基本無視されるんだけれど。。。
そしてそんな彼らを見て、僕は嫉妬と脅威と異人感を素直に飲み込めず、一言「いけすかないヤツ」だなぁと切り捨て、横目で見るようになっていた。

しかし彼らと何かの仕事で一緒になると、直ぐに感じる共通点があった。
仕事で関わるとフランクで楽しく話せるし、いわゆる真面目・陰キャみたいな後輩よりよっぽど話も通じて仕事がやりやすいし、とても優秀だと感じた。
もちろん入社したてでミスもあるのだけれど、何というかフットワークが軽く、対応が早く、結果上手く仕事を終わらせる事が出来るというか。
そして大抵、彼らと世間話をすると、ある「体験」をしていると分かった。
それは僕の提唱する「セイコウ体験が多い奴は自信がある説」である。
※以下、下ネタもあるので読むの注意してください。

セイコウ体験のまず一つは、いわゆる「成功体験」の事だ。
学生時代までに、何か1つでも成しえた奴は総じて自信を持っていた。
例えば、部活で大きな大会に進んだ、学業で優秀だった。
一人旅で海外を回ったり、サークルで中心人物として活躍したり、何かイベントを立ち上げたり、など。
そんな学生時代の成功体験が自信となり、彼らはその経験を糧に人生をポジティブに捉えていた。

セイコウ体験のもう一つは、恋愛を含む「性交体験」の事だ。
要は恋愛を沢山してきた、学生時代に数人彼女がいた(僕の前職では、恋愛経験がいない20代30代社会人なんて沢山いた)、ナンパやワンナイトやセフレが居たなど、セックスを沢山する機会があったヤツだ。
彼らは学生時代が楽しく充実していて、色んな女の子とデートしたり付き合ったりした事を僕に嬉しそうに語るのだ。
彼らの自慢話を聞くと、セフレなんてこの年齢でも居たことがない僕はちょっぴり羨ましかった。

そう言った奴らは総じて自信がある。
つまり「セイコウ体験」≒「経験値・自信・余裕」である。
何となく場慣れをしているし、自信があるし、何とかなるという余裕があるように感じた。
そのオスとしての強さや優位さを無意識に感じ、負けそうな僕はそれを「いけすかないヤツ」と形容していたのだろう。

では何故セイコウ体験のある奴らが自信があって強いのだろう、と思っていた。
僕も僕なりに自信を持ちたいと常々思っていたので、それは何故なんだろうとよく考えていたのだけれど。
そしてそれは恐らく、以下の3点なのかなと考えている。
まず初めに、
①失敗することに対する慣れがある
というのがある。
何かやる場合、特に女性絡みの場合、失敗は数多くある。
失敗が基本で、それでも再び挑戦するのは怖いし恥ずかしいしエネルギーが要るけれど、失敗を繰り返す度に失敗した際のダメージは減っていく。
前もあったなこのパターン、まあダメでもこんなものかと段々慣れていく。
慣れて失敗のダメージが減れば、再挑戦に対するハードルは下がり、何度も行動できる人間がいつの間にか出来上がっている。
そして
②行動する結果、何かが得られることを知っている
というのがある。
行動に伴う失敗は誰だって辛い経験だ。
今でも過去の失敗を悪夢で見るような弱い僕は、失敗という事への恐怖が人一倍強い。
それでも何度も行動するヤツ、諦めたり挫けたりして逃げるやつで得られる結果は明らかに変わっていくし、経験の量も変わっていく。
そして失敗するという事自体に、意外と得るものがあると分かっている奴は強い。
何故なら、失敗することで何か気づきがあるし、失敗したルートは辿らなければ、同じ失敗はしないと気づくからだ。
(それでも別ルートで別の失敗はあるのだろうけれど)
また、99失敗でも失敗から得られるものはあるし、1つ成功したらそれは超ラッキーじゃんというポジティブ変換できている人間が多いと感じる。
そして最後に、
③何度も行動することで、上手く行くパターンが分かってくることを体感的に知っている
からだと思う。
失敗を経験しながら行動を繰り返すと、段々と経験的+直感的に上手くいく方向がわかる時がある。
よく、女子とデートをしたければまず10人頑張ってみれば、1人は上手くいくよ、というアドバイスがある。
それは、10人頑張ると上手くいくのが1/10の確率ならば母数を50人に増やせば5人位は上手くいくって話のように思うけれど、実は違う。
実際は50人頑張っている頃には確率も3/10くらいに上がっている事がわかる。
それは経験と試行錯誤と場慣れによって、女性に対する振る舞いが上達している事が多いからだ。

以上をまとめると、
行動を繰り返すことで場慣れしてし、行動による様々な経験値を得て、行動に比例して勝ちバターンが見つけやすくなる事を体験的に知っているということになる。
だから何か未知の事柄に対しても、過去の経験からビビる事が少ないのだと思う。
そういう彼らは仕事でも優秀で周りから愛される出世街道の人間が多かった。
そりゃそうだよね、僕だって彼らはとても優秀だと感じたから。
でもこれって仕事以外でも通用するスキルだから、何処に行っても通用するし、楽しく自信に満ちた生き方ができるんだろうなと感じる。
そんな彼らには、僕が得られなかったものを学生時代に堪能していて、羨ましさがあった。
輝いて見えたし、学生時代に未練がなく、社会人の今にフォーカスしていると感じた。
そんな彼らを見て、僕はもっともっと挑戦すれば良かったと今では思う。
それはどっちの体験に関してもね。

僕は今からでも遅くはないのだろうかなぁ。
こう書いてみて、また日和ってしまった。
失敗が基本、それが普通と考えれば、大抵のことは経験と置き換えられる。
取り敢えず1つ行動して、また1つ行動しての繰り返ししかない。
あとは恥、プライド、年齢のせいに逃げる気持ちとの向き合い方だなぁ。
頑張ろうっと。

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