見出し画像

雪の日

雪の日。
雪が積もる日は、なぜか暖かい。
冬にしては暖かい。

こんな20センチ以上雪が積もっているというのに、
会社につくまでの通勤路で、
自転車の人を、少なくとも4人みかけた。
当然だけど乗ることは不可能で、
押していた。
どうして彼らは、朝目が覚めた時点で
今日は自転車に乗れないなと分からなかったのか。
ものすごく疑問だ。
一人ではなく何人かいるところも、
ものすごく疑問でしかない。
失礼だけどバカなのかな
なんてことまで思ってしまった。

雪が降ると楽しい。
楽しい記憶しかないから。
色々思い出してしまう。
家の前にかまくらを作ってもらって、
中に入ってミカンを食べるのは最高に楽しかった。
また、
小学校の帰り道、家と逆方向の友達と
田んぼの土手をランドセルを雪車にして
滑った記憶は鮮明だ。


ばっぱの家の炭の掘りごたつ。
氷割り。
霜柱。
つらら。

雪で思い出すことがたくさんある。


20代はスノボ。
ほぼ毎週行っていた。
仕事が終わってからナイターもよく行っていた。
リフトで上に行くときに雪が降っていて
ライトで照らされたところが、
ふわ~っと見えてすごく幻想的で
絶対に今のこの景色忘れない!って思った。

アルツに滑りに行くときは大雪で、
真っ白な雪景色のなかをエンヤの曲を聴きながら
うわーー、きれいだなーーって思いながら
今のこの瞬間絶対忘れない!って思った。
実際に、今もはっきりと覚えている。
景色も音も感覚も気持ちも。

そんな記憶の中に、
今日の自転車の謎も付け加えられた。
でも絶対忘れないって思ってないから、
そのうち忘れてしまうかもしれないけど。

雪。
記憶のかたまり。
あと何回雪の記憶が付け加えられていくのだろう。
今日の記憶は付け加えた。
こんな人たちと
こんな1日を過ごした雪の日っていう記憶。
2024年。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?