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占いの結果

私の会社で働いているひとりのカンボジア人スタッフに占いをしてあげた時の話。

彼女は当時23歳。私の会社で働きながら夜間の大学に通っていた。

占いの結果は、おおざっぱにいうと、来年は今年よりも良い年で、仕事もプライベートも充実するというもの。

それを伝えると、

「ボス、本当にそれ占いなんですか?来年は今年より良いにきまっているじゃないですか。私は会社でいろんな経験をつませてもらって、勉強もしている。カンボジアだって、どんどん道が舗装されたり、病院ができたり、あたらしいビルやお店ができて便利になっている。来年が今年より悪いはずないですよ。」

と真顔で返されてしまった。

そうなのだ。これが経済成長のときのスタンダードなのだ。

今年より来年、来年より再来年が、より良い年になるとみんなが思っている。

実際、あれから本当に大きく街は発展し、所得もふえていっている。

その中でも特にこういう特徴がありますよという占いであると思うけど、このイケイケの経済成長の中では、私のにわか占いの入り込む隙間はいまはまだなさそうだ。

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