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海外(カンボジア)ビジネスで大切な事は全てサーシャに教わった⑭チキン乗せライス

翌日、軽い二日酔いで頭が痛かったが、なんとか起きてポンコツ中古車に乗ってスターバックスを目指した。

7時5分にスターバックスについた。

サーシャは外に立っていた。

「日本人は5分前に到着するんじゃなかったっけ」

「ごめん、渋滞でさ」

「私が帰ったあとのレッドブルウォッカで頭いたいんじゃないの?」

 「・・・」

「私に隠し事しようなんて思っても無駄よ。じゃあいこうか」

「あれ、ここじゃないの?」

「うん、ここから歩いていく。車でくるなんて思ってなかったから」

僕は車整理のおじさんにチップを渡し、車を止めさせてくれるよう頼んだ。

歩いてすぐの角に、炭火焼きのいいにおいの煙を出している店があった。

「ここよ」

やはりだ。サーシャはこういう感じの店好きなんだな。

チキン2つとライス2つを頼んだ。

「ここのチキン乗せライスはもう最高なの」

「言われなくてもわかるよ。ずっと前に教えてもらったBBQの店を思い出すね」

「あそこも、この店も、私も前から変わってない。あなたはずいぶん変わったみたい。ご飯食べたら教えてね」

といい、もも肉に豪快にかぶりついた。

僕も、右手で鷲掴みにしてかぶりついた。

タンドリーチキンに似た風味で肉も柔らかく、あっと言う間に食べ終わってしまった。

「日本のビジネスマンは、みんな忙しすぎて、ヌードルスタンドや、ビーフスタンドで立ちながら5分で食事するんだぜ」と威張ってみせると、

「セルビアは、とてものんびりしてるわ。みんなあまりお金ないけど時間はタップリあるから一品だけ頼んで何時間もお店にいておしゃべりしてるの。だからどのお店もいつも満席。繁盛店作りたいならセルビアね」と笑った。

結局、チキン乗せライスを食べた後、スターバックスで投資の話をすることになった。それほど店内が混んでいたのだ。お持ち帰りの人も多く活気があった。

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