数学が強ければギャンブルはギャンブルではなくなるらしい。

付き合って5年、結婚して1年経ってつい最近、初めて夫の競馬好きを知った。
夫曰く、大学のときに周りに教えてもらった、勝てるレースしかしない、負けたことはない、とのことであった。
確かに夫は堅実な性格で、あまり向こう見ずなことはしない。夫の言う、競馬必勝法を聞いてみた。

①絶対勝てるレースを選ぶ
②オッズの低い馬にかける
③絶対3連単はせず、1着の予想のみする
④元手を大きくする
⑤何度もレースにかける

夫が言うには、競馬で大金を稼ぐには、どうすれば期待値が大きくなるかを考えることだという。それにはなるべく成長がピークの馬がたくさん出るレースで(成長過渡期の若い馬は思いもよらぬ成績を出す可能性がある)、一頭だけ飛び抜けて強い馬が出るようなレースがいいという。
いくらオッズが低くても、掛け算の計算になるため、元手が大きければそれだけ儲けは大きくなる。そのような手法を繰り返せば、オッズが低くても累乗になるので、儲けは大きくなるとのことだった。

当たり前のようなことを言っているが、たしかにあんまりここまで考えて競馬している人はいないのではないか…。
日頃はあまり高学歴!という感じのしない夫だが、さすが灘→東大卒だな、と変に納得してしまった。ちなみに去年夫はこのやり方で、元手を270%増やしたそうだ。

そんな話を聞いてまもなく、新NISAも始まるし、日経225もよくなってきているし、いまが株の始めどきなのではないか、などと思って、清原達郎の「わが投資術」という本を読んだ。


Amazonの金融・投資関連本ランキング1位に出ていたので興味を持って購入したのだが、この本の著者はかつて、大企業の社長を押しのけて、サラリーマンにして日本長者番付で1位に輝いた伝説的投資家らしい。

読み切った感想としては、正直PERって聞いたことがあるようなないような…状態の私には少し難しい本だった。株の基本を他の本で勉強した上で、2冊目、3冊目として読んだ方が良さそうな内容だと思う。しかし、筆者の投資哲学を知る上で唯一無二の本だと思う。
投資の本といえば、ファンダメンタル分析かテクニカル分析について書いている本が大半…の印象だが(たぶん)、この本は、「あれ、私数学の本読んでいたっけ?」とばかりに、確率やら発散やら統計やらの話が出てくる。

夫の話とこの本を読んで思ったことは、数学に強い人にかかればギャンブルは確率論と期待値の話でしかなく、期待値を考えずにギャンブルに足をつっこめば負けて当たり前だということだ。

数学で競馬をする夫は、おそらく株にも強いだろう。ものぐさがっていつまでたっても証券口座を開設しない夫に、なんとか松井証券の学べるラヴリーの動画を見せると、株の面白さに気づいたらしく、嬉々として口座を作り始めた。


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