沢木耕太郎 深夜特急

「#人生を変えた一冊」のお題があったので投稿してみようと思う。

私は小学生、中学生は本の虫で、週に10冊は本を読んでいた。
だけど高校で好きな部活に入ってから、本を読む機会がぱたっとなくなってしまった。
そんな中、大学生の時に出会ったのがこの「深夜特急」だ。

深夜特急、旅好きな人には有名な本だろう。
初版が1986年ということだから私が生まれるより前に書かれた本。
だから実際舞台になった時代は1986年よりもっと前のはず。
そんな時代、スマホも携帯もない時に、身1つでインドのデリーからイギリスのロンドンまで乗合バスで行く、というバックパッカーの話。

余分な情報は少なく、ただ旅の内容を記録したような感じだ。
ただそれがまさに「旅」感を増している。
旅って私が思うに、何もしないをしに行くものだから。

私が1番印象に残っているのはネパールの首都、カトマンズの話。
カトマンズは物価が安く、穏やかな人が多く、快適。それゆえ、長期滞在している「沈没した」旅人が多くいる。

私はカトマンズに行ったことはないけれど、行ったら確実に「沈没」する自信がある。
行ったら最後、だけど妙に惹かれる町が描かれている。
しかもそれが実在する町で、私も行くことが可能。
観光っぽいアピールの仕方じゃなく、その町そのものを感じられる。
深夜特急はそういう本だと思う。
これを読んだら旅に出たくなる。(から最近読んでいない)

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