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三浦半島へ

引越日が12月10日に決まりました。 

引っ越す前に会おうよ、そう言ってくれた友人Hちゃんと、先日三浦へ行った。

三浦とか三崎って近いのに、いや近いからか、なかなか足を伸ばすことがなかった。
今回は「みさきまぐろ切符」を利用することに。

赤い京急線に揺られながら、久しぶりにいろいろと話す。三浦に近づくにつれ、車窓からの景色は次第にのんびりとしてくる。

終点の三崎口駅からバスに乗り、景勝地「馬の背洞門」へ。

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波の浸食で出来た洞窟から、波打つ海がのぞける。3層になった地層の岩肌がどこまでも広がってる。三浦半島の先端だから、まわりは見渡す限りの海。すごい開放感。

ここまで来ないと見られない景色だね!
途中の足場が険しいから、いま来といてよかったよね、10年後は厳しかったかも!
なんて言い合って笑う。

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お昼はセットになってる「まぐろお食事券」を使って。お鮨屋さんでまぐろ三昧丼。
赤身やネギトロの他に、まぐろの卵、胃袋、心臓、ユッケなど珍しい部位も入ってる。

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お腹いっぱいになって、バスと電車を乗り継いで三浦海岸へ。海を眺めながら、ぼーっとする。

対岸には房総半島が見える。
「あ!眼鏡かけて見よ」 「私も!」おたがいバックからごそごそと眼鏡を取り出してかける。

Hちゃんとは、お互いの子どもがうんと小さい頃に知り合った。当時は家が近かったから、しょっちゅう行き来してたっけ。

彼女とは最初から、いわゆるママ友じゃなく自分の友達、って感じだった。だからこうして今でも付き合いが続いてるんだと思う。
おたがい年相応に、視力が落ちるくらいまでね(笑)

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風が強く、肌寒くなってきた。
お茶でも飲もうよ、ともう一枚のチケット「おもひで券」を使うべく、すぐ近くのカフェへ。

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運良く一番眺めの良いソファー席に座れた。目の前に広がる海と空。ときおりカモメが白い、まあるいお腹を見せて空を横切っていく。

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Hちゃんは、伊豆の下田出身。
伊豆に引っ越すって聞いてさ、私もすごく帰りたくなったよ、いいなぁ。私もいつかあっちに帰って暮らしたいよ。
そう話す。

お兄さんはずっと下田にいて、ときどき海や星空の画像を送ってくるのだそう。
朝焼けの画像をもらったけど、なんて綺麗なんだろう。

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こんな景色を見て育ったHちゃん。それは帰りたくなるよね。

若い頃と違って、物欲もなくなり、賑やかな場所も苦手になってくると、都会に住み続ける理由がなくなってくる。
かわりに、のんびりした空気感や、輝く緑、大きく広がる空や海、その美しさに心をきゅっと掴まれる。

子どもが巣立って、自分のこれからの人生をゆっくり考えられるようになったら、まだいろんな可能性が広がってるんだって事に気づくんだね。

目の前に、また違う景色が広がってくるみたいな、わくわくするような感じ。
Hちゃんともこれからは、その違う景色の中で会うんだろうな。

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