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拝啓、優柔不断なあなたへ

こんにちは。麦穂です。

大学生活最後のテスト期間を終えて、春休みに入りました。
この空白の時間、何して過ごそうかなぁ。

色々学んでみようかなとも思いますが、あまり「自由」をプレッシャーにせず、心の赴くままに過ごすのもアリかなと思っています。

いい時間にしよう^^

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さて、今回は「決断」についてのお話です。

今回は、自身の就活を振り返って、私が『強い決断』をするために大切だと思うことを、5つに分けて紹介します。

※例のごとく長くなる気配を感じます。
 お時間があるときに読んでください(笑)


はじめに


私は、超がつく優柔不断人間です。

「決断」というものが苦手で先送りにし続け、どうしても決断しないといけないタイムリミットが訪れてはじめて、「じゃあこっちかぁ、、」とやっと決断できる、という。
共感してくれる人少しはいるんじゃないかなぁ・・・笑

そんな優柔不断な私でも、人生の中でもかなり重要な「1社目選び」の決断において、たくさんもがいた末に、なんとか自分の意志で「強い決断」をすることができました。
今回はその過程で得た学びをアウトプットしていきます。

ちなみに、私が定義する「強い決断」とは、

ありのままの自分が、心から未来を信じられる決断

です。


何か大きな決断を控えている人へ、
そして就活を始めたばかりの過去の私へ、
手紙を綴るつもりで書いていきたいと思います。


1.判断材料を100%洗い出す


大切なことの1つ目は、「判断材料を100%洗い出すこと」です。

ここで重要なのは、勇気を持ってネガティブな要素にも目を向けること。
人間、自分に都合の悪い情報からはつい目を背けてしまいます。
その気持ちはよ~くわかります。だってネガティブなことに目を向けるの怖いもん。いいことだけ見ていたいもん。


ですが、ここで一度決断の目的に立ち返ってみましょう。
「私はなんのために決断をするのか?」と、胸に手を当てて考えてみてください。

今の自分が短期的な安心を手にするためでしょうか?

違いますよね。

未来の自分が心から幸せになるために、今 決断をするはずです。


そうなのであれば、今多少しんどくても、ネガティブな要素や懸念点、不安に思っている点にしっかりと目を向けることが大切です。
むしろそれをしないと、決断してから「こんなはずじゃなかった」と思うポイントがボロボロと出てきて、後悔することになります。
せっかく悩み抜いて下した決断の結末がそれでは悲しいですよね。


未来の自分のために、懸念点から逃げないこと。
心を鬼にして、一つひとつの選択肢と向き合うこと。
たとえそれが、今の自分が「一番いいな」と思っている選択肢であっても、です。
良いことも悪いことも含めて、思う存分悩み抜いてやりましょう。
それが「決断する者」の持つ権利です。


そしてもう一つ重要なことは、「そのネガティブ要素について自分はどう思うか?」をしっかり考えることです。

人によって、何をどのくらいネガティブと捉えるかはけっこう違います。
だから、「友人はこれ絶対嫌だって言ってたけど、私はけっこう許せるかも」ということも起こりえるわけですね。その逆もしかり。
だからこそ、何も考えず「一般的にこれはネガティブ要素だから私も嫌だ」と決めつけてしまうのはすごくもったいない。
自分の感覚を見過ごさないように、しっかりと思考する癖をつけましょう。

なぜなら、どこまでいっても「あなたの決断」だからです。

💡Tips!(上記実現のための具体的なアクション)
・この選択肢を選ぶことによる「メリット」だけでなく、「デメリット」も正しく把握する
(ただ、口コミをうのみにはしないように、信憑性も意識して!)
・「そのネガティブ要素について自分はどう思うか?」をしっかり考える

2.あらゆる立場の人の意見を聞く


2つ目は、「あらゆる立場の人の意見を聞くこと」です。

大切なのは、ただ「たくさんの人の意見」ではなく、「あらゆる立場の人の意見」というところです。ここがめちゃめちゃ重要。


例えば、あなたが人材業界を志望している就活生だとします。
そんなあなたはきっと、人材業界の説明会に参加したり、人材業界の人事や内定者と面談をしたりしますよね。
一見、それで十分かもしれません。
でも、本当に「強い決断」をするためには、実は十分じゃないんです。

「十分」の域に到達するには、ここで言うなら別業界の人、友人、家族などなど、色々な立場の人と話す必要があります。
その理由は以下の通りです。

幅広い知識や知見を得られる
② 自分の覚悟の強さを確認できる

①については、わりと世間一般でも言われていることじゃないでしょうか。
色々な立場の人と話すことで得られる知見はたくさんありますよね。これが何かのきっかけになって、世界が一気に広がることだって少なくありません。


ただ、なんだかんだ一番重要だなと思うのが、③の「自分の覚悟の強さを確認できる」です。

別の立場の人と話すと、どうしても自分が志望している選択肢のデメリットも見えてきやすいです。
なぜかというと、少し生々しい話ですが、人の話には「ポジショントーク」というものが入りやすいからです(もちろんそんなことない人もいます)。
例えば、別の業界の人事に話を聞いたら、自分の業界がいかにも魅力的に見えるような話をされたり、
大学の友人に話を聞いたら、「そんなに就活頑張るなよ」と言われたり、
親からは「公務員が一番だ」と言われたり。

もしかしたら、色々な人と話すことで思考がぐちゃぐちゃになるタイミングもあるかもしれません。
ですが、「いや、私はそれでもこの選択肢を選ぶんだ」という強い意志を持つことができたら、それこそが「強い決断」です。
(1の「判断材料を100%洗い出す」の理論と重なるところがありますね)

ぬるま湯から飛び出して、ときには耳が痛い意見にもさらされて、それでもしっかりと自分の意志を保っていられるか。
これを確かめるためにも、ぜひ自ら色々な意見を聞きに行きましょう。

同じ立場の人100人に話を聞くより、違う立場の人10人に話を聞く方がよっぽど価値があると、私は思います。

これは、別の業界の人の話を聞いたことがきっかけで、人材業界から別の業界へと移った、いち就活生の思いです。

💡Tips!
・思いつく限り、あらゆる立場の人の意見を聞きにいく
(親、先生、別の業界の人事、別の企業の人事、就活仲間、大学の友人、先輩、後輩、ときには推しの有名人の名言を見てみたり・・・)

3.迷うことを恐れない


3つ目は、「迷うことを恐れないこと」です。

これは声を大にして言いたいことなのですが、
「決断すること」と「頑固になること」は違います。

そんなのわかってるよ、という声も聞こえてきそうですが、意外とここを勘違いしている人もすごく多い。
実は私もその1人でした。


秋ごろ、私は別の企業さんを第一志望に置いていました。
今思うと、サマーインターンを終えて、「こんなに色んな会社を見たんだから、早く第一志望を決めなきゃ」と焦っていたような気がします。
だからこそ、「ここかも」と思ったその選択肢にすがってしまっていました。

ですが、選考を進めていくうちに、若干の違和感を感じるタイミングがちょこちょこ出てきました。
でも一時期は、その違和感を見過ごそうとしました。

「だって、一度決めたから。」
「今から方向転換するのは、今までが無駄になるようで怖いから。」
「いったんこのまま流されてしまった方が楽だから。」
「友人にここが第一志望だって言ってしまったから。」

わかるでしょうか。これが、「頑固になること」です。
こんな気持ちで下した決断によって、自分が幸せになれるはずがありません。

これに気づいた私は、いったんその企業を第一志望に置くのをやめ、自分の軸からもう一度考え直しました。
その結果、そもそも「人材業界」という枠を取り払うことにしたのです。
夏まで人材業界を中心に見ていた分、割いた時間もかなり多く、情報もたくさん集めていたので、この選択をとるべきかかなり迷いました。
ですが今は、ここで妥協せず、勇気を持って後戻りして本当に良かったと思っています。


「強い決断」をする上では、紆余曲折があって当然です。
むしろ、「強い決断=何があってもブレないことだ!」と思い込み、頑固になることこそが一番危険です。

確かに、今までの足跡をすべて消し去ってしまうようで、後戻りするのは少し怖いかもしれません。
違和感を見て見ぬふりをしてこのまま突き進んだ方が楽ですし、「一度決めた」というプライドが邪魔をするかもしれません。
当時の私もそうでした。

でも、何回迷っても、何回後戻りしてもいいんです。
むしろ、後戻りした回数が多いほど、その道は揺るぎないものになっていきます。
「後戻りすること」とは、決して今までの足跡を消し去ることではなく、今までの足跡の上に新たな足跡を重ねていくことです。
その足跡は、ひとつも無駄ではありません。

決断において、何か心がモヤっとしたときは、
「今の私、頑固になってないかな?」と、
胸に手を当てて考えてみる癖をつけてみてください。

💡Tips!
・「今の私、頑固になってないかな?」と、胸に手を当てて考えてみる

4.自分の本音から逃げない


4つ目は、「自分の本音から逃げないこと」です。

本音でする決断と、建前でする決断、どっちの決断が自分の幸せに繋がりやすいかを考えると、そりゃ前者ですよね。
この重要性は言わずもがなといった感じでしょうか。

ただ、「本音で考えること」はけっこう個人によって得意不得意があるのかなと思っていて。

私は、正直これがめちゃくちゃ苦手でした。
その原因は、以下の2つです。

「正解」を探しにいってしまうから
自分の悩みなんてちっぽけだと過小評価してしまうから

まず、①の「『正解』を探しにいってしまう」についてです。

私はもともと、「~したい」ではなく、「~すべき」で行動を決める傾向があります。
だからこそ、「こういう考え方をすべきなんじゃないか」「こういう考え方が求められているんじゃないか」と、知らず知らずのうちに思考を制限してしまっていたようで。

ある日、自己分析を手伝ってくれていた人に、こう言われました。

「麦穂はいつも『これでいいですか』って聞くけど、自己分析において『こんなこと思っていいのかな』とかまじでないから。」

「だから、『これでいいですか』って二度と聞くな」


と。

衝撃でしたね。「二度と聞くな」とまで言われるとは(笑)
でも、この言葉はすとんと胸に落ちましたし、むしろこう言ってくれたことに対する感謝と嬉しさがありました。

この瞬間、私は「今この場で正解を求めにいくのは、ものすごく不誠実だ」ということを理解し、本音で自分と向き合うことができたわけです。
この言葉をかけてくれた人には今も感謝しきれません。

だからこそ、今度は私がみなさんに、
「決断において『こんなこと思っていいのかな』とかまじでない」
と、声を大にして言いたいなと思います。


続いて、②「自分の悩みなんてちっぽけだと過小評価してしまう」について。

また私の話になって恐縮ですが、私は人に「弱み」を見せるのが下手で。
「こんなので悩んでるの私だけだよなぁ、、」と思うと、自分の悩みをちっぽけなものと捉えてしまったり、ひどいときは見て見ぬフリしたりしてしまいます。


ここでまたひとつ例を挙げると、私は就活において、企業選びとかそれ以前に「地元を離れる」のがシンプルに不安でした。
(ちなみに私は大学も実家から通っていて、21年間地元から離れたことがありません)

でもなんというか、「この歳になって地元を離れるのが不安ってどうなん??大学生でも地元から離れてる人おるぞ??」という謎のプライドがあり、いったん見て見ぬフリをしていました(笑)

でもやっぱり、不安というものは押し殺せば押し殺すほど、ムクムクと大きく膨らんでいくもので。
さすがにこのままじゃいかんなぁと思って、勇気を出して「地元離れるのちょっと抵抗あるんだよね」と友人に話してみました。
すると、その友人も思った以上に「わかる!」と共感し、寄り添ってくれたのです。
私は何を意地張ってたんだと、逆に自分が恥ずかしくなった瞬間でした。笑

これを皮切りに、就活メンターさんや家族とも「地元を出ること」について相談して、自分の中でもしっかりとメリット・デメリットを整理して、「大事な本音」としてその不安を扱いました。

その上で、最終的に、私は地元を離れる選択をとりました。

多分これは、「本音の不安を押し殺した場合」と同じ着地点です。
ですが、「本音の不安」としっかり向き合った今の選択は、納得感が全然違います。
あのとき向き合う決断をしてよかったなぁと、心から思います。


結論、「どうでもいい本音」なんてないんです。
どんなに些細なことでも、自分の中の小さな本音に向き合わなかったら、一生後悔することになるかもしれません。
だからこそ、一見順調に見えるときでも、時々立ち止まって「本当は私はどう思っているんだろう?」「これは本音なのだろうか?」と問いかけることを忘れないでくださいね。


最後にひとつ。これは就活生の方向けですが、「本音で就活する」ことを何よりも大切にしている、「intee」という素敵なエージェントさんを紹介させてください。
私も利用させていただいていたのですが、新卒就活において、ここまで本気で学生に幸せに向き合ってくれるエージェントさんはなかなかないのではないかな、と。
せっかくのご縁ですので、少しでも興味がある方は覗いてみてください。

💡Tips!
・決断において、「『こんなこと思っていいのかな』とかまじでない」ことを理解する
・順調に見えるときでも、いったん立ち止まって本音を整理する

5.100点の選択肢なんてない、と理解する


最後は、「100点の選択肢なんてない、と理解する」ことです。

1の「判断材料を100%洗い出す」と、2の「あらゆる立場の人の話を聞く」から、薄々感じ取っていただいていたでしょうか。

これは、最終決断をするときに大事なことになります。

決断する上で確実に言えるのは、どっちにいっても幸せなことはあるし、どっちにいっても辛いこともあるということ。
幸せなことしか起こらない選択肢なんてないんです。

ただ勘違いしないでほしいのですが、幸せになるために決断しようとしている皆さんを絶望に陥れようとしているわけではありません(笑)

むしろ私が言いたいのはその逆です。
最終決断の前にあなたの手元に残っている選択肢は、ここまでたくさんたくさん考え抜いた上で残っている選択肢です。
だから、その中からどれを選択したとしても、あなたはある程度幸せになれます。誤解を恐れずに言うと、最後に何を選択するかは「誤差」のようなものです。


とはいえ、最後は1つに決断しなければなりません。
どうせ決断するなら、少しでも「幸せになれる可能性」の高い選択肢を選びたいですよね。
ですが、「どの項目も100点満点」という選択肢はなかなかありません。
「この項目はこっちの方が優れてるけど、この項目はこっちの方が・・・」と、評価が拮抗するのが普通です。

じゃあどうするのか。

私の思う答えは、「自分なりの最後の決断軸を決める」です。
よく言う、「最後はこれで決めました」というやつですね。
「自分って何を一番大事にしたいんだっけ」というところに立ち返り、その軸にもっともあてはまる選択肢を選ぶのです。

ここで大事なのは、がんばって軸を1つに定めること。
「大事にしたいことなんていっぱいあるよう」と悩む気持ちもわかります。
でも最後の決断軸を複数にしてしまうと、やっぱり項目ごとに評価が分かれて決めきれなくなってしまいます。
「私が1番大事にしたいことはこれだ」というものを、可能であれば自分自身の価値観からしっかり落とし込んで見つけ出してみてください。
目に見える基準でもいいですし、感覚的なものでもいいんじゃないかなと思います。
(この工程もなかなか骨が折れますが笑)


考え抜いて絞った複数の選択肢の中から、考え抜いた1つの決断軸によって下した決断です。
あなたが幸せになれないわけがない。


自信を持って決断してください。



(ちなみに、私が第一志望の企業を決断する上での最後の決断軸は、「この企業で働いている自分を想像したときに、どっちの方がワクワクするか」でした。自分でしっかり納得していれば、こんなふわっとした軸でも問題ないと私は思います)

💡Tips!
・どっちを選んでも幸せなことも辛いこともある、ということを正しく理解する
・「自分なりの最後の決断軸」を決める
→自分の大事にしている価値観から落とし込んで考えよう

最後に


いかがでしたでしょうか。
全部で5つ、「強い決断をする上で大切なこと」を紹介してきました。
案の定マインド的な話が多くなってしまい、決断テクニックを期待されていた方には申し訳なかったなぁと思いますが・・・(笑)
このうちの1つでも、誰かの参考になるところがあればうれしいです。


ちなみに私は今、「決断を下した後」のフェーズにいるのですが、ここからの私の仕事は、自分で下した決断を信じて、その決断を正解にするために全力を尽くすことだなと思っています。
こう思えているのも、あのとき必死で考えて、もがいて、悩み抜いて下した決断だからです。そうじゃなかったらきっと、ここまで強い覚悟は持てていなかったと思います。

決断するときには、未来の自分を信じる。
決断してからは、過去の自分からの期待に応える。


決断とはそういうものなのだと、就活を通して感じました。

こんなこと教えてくれるなんて、就活も悪くないじゃん^^

本日はここまでです。お読みいただいた方、ありがとうございました!
(この長さを読み切るの普通にすごい、、笑)

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