見出し画像

傷付くことが怖すぎて

自分には何もできる気がしない。

この一言に尽きる。

現在求職中なのだが、求人をチェックしながら

「この仕事は自分には難しすぎるな」
「ストレスが多そうな仕事だな、無理だ」
「人間関係が悪かったらどうしよう」

といったように、先々のことを心配しては選択肢を潰していく。
そうすると、応募できる求人など無いように思える。
自分にできることなど、あるのだろうか?

自信がない、自分には何もできない、と思う自分自身がいる一方で、もう1人の自分は「冷静に考えて。専門的な仕事じゃない限り大抵の仕事は慣れたらできるはず」という意見を持っている。

実際、もう1人の自分の言う通りではある。
何故なら、今までどんな形であれ仕事はしてきているのだから。

それを頭では分かっているのに、実際に行動には移さない。
その原因は、「傷付きたくない」という一心だと思う。

傷付きたくないという気持ちを更に深堀した先には「自分ってこの程度の人間なのか」と現実を突きつけられることを恐れている自分がいる。

私はMBTI診断や占いが大好きでよく見るのだが、自分が当てはまるタイプの特徴を読むと「芸術的なセンスがある」とか「天才肌」みたいなことがよく書かれている。

自分でも恥ずかしいヤツだなと思うのだが、そんな診断結果を読めば読むほど「自分には特別な才能や能力があるんじゃないか」という錯覚に陥っている。

だからこそ、現実世界で仕事をするとなったとき、自分がそこに書かれているような特別な人間ではなく、むしろスキルも能力も無い平凡以下な人間だと社会にさらけ出すことが怖いのだ。

しかも、怖いということは自分自身でもう気付いているのだろう、「自分が特別な人間ではない」ということに。

自分にも能力や才能があるんだと信じてやまない人間であれば、怖いなどと思うことすら無く、色んな事に挑戦できるのだろう。
自分は、平凡な人間だと気付いているからこそ、怖くて何もできないのだ。

そして行動を起こさない自分自身に心底呆れていて、自己嫌悪に陥る。そんな負のループから、なかなか抜け出すことができずにいる。


性格診断を見すぎるのも良くないのかもしれないな、とそう思う。
何故なら、そこに書かれていることを私は鵜呑みにしてしまうからだ。でも、書かれていること全てが必ずしも真実とは限らない。

例えば、INFPに向いていない仕事の一つに”接客業”と書かれていることが多いが、自分は過去に接客業をそれなりに楽しんでやっていた経験がある。

職場仲間に恵まれていたから、という要因はかなり大きく影響しているが、そこまで毎日ストレスを抱えて仕事をしていた記憶はない。お客さんが来ない暇な時間は嫌だったが、別にそれ以上深く考えることはなかった。

でも、今の私は接客業をやりたいとは思っていない。
様々な理由があるが、やはり大きくは「対人関係でストレスを感じたくない」というところが大きい。

お客さん(他人)に面と向かって怒られることで傷付きたくないのだ。

でも、そんなリスクを事前に考えずなんとなく接客業に就いた20代の私が得たものは、人間味あふれる素敵な職場仲間だった。そのうちの1人とは仕事を辞めて10年経った今でも交友関係が続いている。

そう考えると、傷付くことを恐れすぎて何にも挑戦しないというのはもったいないと思う。
もちろん、事前に避けられるリスクは避けた方がいいだろうが、多少傷付くことは大前提として行動していくことで何か見えるものがあるかもしれない。

その可能性に、私は賭けたい。
傷付いたら傷付いたで、その心境をnoteに書けばそれで少しは救われる。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?