もしもし母よ

どうも、私です。

今日は、「母のけん玉チャレンジを見守っていたら、私がバグった話」をします。

お付き合い下さい。

母「けん玉の、もしもし亀よってあるでしょ」

私「突然どうした」

ある日。
母は、そう言って我が家に眠っていたけん玉を取り出した。

母「職場の人と、出来るか出来ないかって話になりまして」

私「平和な職場ですね」

母「私、出来るような気がするって答えたんです」

私「ほーう」

母「なので、今から出来るかどうか確認します」

そう言うと、母はけん玉を構え、


失敗した。


母「出来ませんでした☆」

私「さっきの自信wwwww」

母「だって、出来ると思ってたんだもん……」

母はよほど悔しかったのか、それから毎晩練習し始めた。
私もそれに付き合い、歌いながら練習を見守っていたのだが。

私「もしもし…も…もし…もしも…もしもしかm…もしm……」


母がミスりすぎて、深刻なバグ発生。


母「ちょwww歌うのやめてwwwww」

私「歌ったほうが、分かりやすいでしょうがwwwww」

母「そうだけどwwwww」

姉「お母さんがミスるのと同時に歌うのやめるせいで、むぎがバグってるのウケるwwwww」


深刻なバグを何度も経験した、ある夜。
母は少しずつ、着実に上達していた。

私「もしもし亀よ 亀さんよ 
世界のうちに お前ほど」

何度も失敗した個所をクリアし。

私「歩みののろい ものはない」

いよいよか、と思ったその時。
 
私「どうしてそんなに のろいのかーーーーー!!!!!」

1番を歌い終え、ほぼ叫び声と化した歌の向こうで、母は偉業を成し遂げた。
母のけん玉チャレンジは、終わりを迎えた。

母「やったーーーーー!!!!!」

私「出来たーーーーー!!!!!」

母「もしもし亀よーーーーー!!!!!」

私「でも、これを披露する場は……?」

母「残念ながらございません!!!!!」

ここまで、けん玉で興奮する親子がいるだろうか。
当時の私達は、とにかく喜んだ。

何故、今この話をするかというと。
ある深夜に、棚に置いてあるけん玉が、「そんなことある?」と言いたくなるくらいの大爆音で床に落下し、私の健やかなる眠りを妨害したのをきっかけに(?)思い出したからである。


もう、さすがに出来ないかしら?



よろしければ、お願いします。 お願いします!!(圧