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【全文無料特別号】むぎのマガジン vol. 39 「私に向いてるのはどんな仕事?」

こんにちは。むぎのタロットのyukiです。このマガジンでは、毎週、公開を許諾いただいた鑑定事例の動画と、実際に返したお返事、カードの解説をお届けします。今回は、お仕事に関する相談です。
今回は月に1度の完全無料全文公開号となっています。

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解説動画

ご依頼内容

ご依頼主様から

状況について
私は極度の人見知りで、人の目が気になったり、無理に話を合わせてしまったりで、いつも疲れてしまいます。いつも人に対してオドオドしている気がします。

また、今まで何社か転々としながら経理の仕事をしてきましたが、基礎がきちんと出来ていないのか、応用力がないからなのかわかりませんが(子供の頃から試験のための勉強しかしてこなくて、きちんと身になる勉強の仕方が分からず、応用がきかないのかな…と自分なりに分析しているのですが…)、簿記で学んだことを実際の経理の仕事で活かせられている気がせず、人間関係と自分の仕事に対する自信の無さに悩んで、先日仕事を辞めてしまいました。

今は転職活動中ですが、なかなか次が決まらず焦っています。仮に次が決まっても、また同じ理由で長続きしない気がして、とても不安です。ネガティヴな自分を変えることが出来たら、こんなに悩まなくていいのに…と思っています。

もしかしたら経理の仕事は自分に向いていないのかな?とも思っています。正直、好きで経理の仕事をして来た訳ではなく、たまたま資格を持っていたから何となくやって来た感じです。

自分には何が向いているのか、どうしたら自分に自信が持てるのか、どうすれば人間関係にも悩まず自分らしく生きることができるのか、見ていただきたいです。宜しくお願いいたします。

鑑定を希望する項目
・自分に向いている仕事
・自分に自信をつけるためのアドバイス
・人間関係に悩まず自分らしく生きるためのアドバイス

使った並べ方

3枚引き:フリースリーカード

3枚のカードを並べて、必要に応じてアドバイスカードを1枚で追加でひきます。3枚に独立した意味はなく、3枚のカードを総合して、質問に対する答えをだしていきます。

5枚引き:今やめることとはじめること

5枚のカードをひいて、その問題に対して今何をやめて何を始めるべきかを探ります。困難な状況での解決策を出すのに向いています。

鑑定者の回答

前文

こんにちは。公開鑑定へのご応募ありがとうございます。
私自身も会社ではいつも経理の方にお世話になっており、(私自身は営業なのですが)営業以上に、社内外のいろいろな方と調整をしなければならず、人間関係面での配慮も含めてとても大変なお仕事だなと思います。この鑑定で少しでもお力になれればと思います。

また、鑑定内容についてもとても丁寧に、わかりやすくまとめていただきありがとうございます。
ご依頼内容は、
・自分に向いている仕事
・自分に自信をつけるためのアドバイス
・人間関係に悩まず自分らしく生きるためのアドバイス
の3点にまとめていただけてとてもありがたいです。

状況を拝見していると、お仕事進めていかれるたびに、「もっと自信をもってはたらくことができたら」「もっと人間関係をうまくいかせることができたら」というお気持ちになられることが多々あるのかなと思います。
ただ、その一方で「自信は必ずしも必要なのかな?」「無理に自分を変えてまで上手くいく方法を考える必要があるのかな?」と個人的に感じました。

ご依頼内容を拝見していて、本当の目的は安心して自分の能力を活かしてのびのびと働かれることなのではないかなと感じました。
もちろん、ご自身のお仕事に自信を持って働かれる人は素敵なことだとおもいます。
そして、人間関係をうまくこなしながら働かれている人もとても素敵だと思います。

ただ、もし、自信がついて、人間関係がうまくいくようになったとしても、それがめちゃくちゃ自分が無理をしている状況なのであれば、今本当に求められていることは叶わないのではないかなと感じました。

上手くご説明できなくて申し訳ないのですが、
「自信をつける」「人間関係に悩まないようになる」ことは「目的」ではなく「気持ちよく周囲の人とも協調しながら働いていける」ための手段なのではないかと感じます。

そこで今回は「気持ちよく、周囲の人とも協調しながらご自身の適性を生かしつつ働いていく」という目的を達成していくために
・自分らしく働いていかれるために何を辞めて、何をはじめればいいのか
・転職のためのポイント
・向いているお仕事
の3点について鑑定させていただきます。

鑑定項目その① 自分らしく働いていかれるために何を辞めて、何をはじめればいいのか

現状:ソードのクイーン 妨害:正義(逆) 望むもの:カップの3(逆)
やめること:ペンタクルの7(逆) はじめること:吊るされた男(逆)

現在の状況としては自分の能力や自分自身をとても厳しく評価しており、このままではどこからも受け入れられない、とご自身でご自身のことを判断しておられるのかなとおもいます。願望の位置にカップの3の逆が出ています。今回、「人間関係」を一つの大きなテーマに挙げられていますが、ご自身としてはみんなでワイワイできて、友達もたくさん!という状況を望んでおられるというよりは、自分の時間やスペースをしっかりと確保しつつ、安心して受け入れられている感覚を感じたいというお気持ちなのではないかなと思います。お悩み内容にかかれていた「話題をあわせてしまう」というのも、実はやろうと思ってもできない方が多いです。そして気を使いすぎてしまうご自身の特性からも、人の輪に入ってワイワイ楽しくやるよりも、自分のペースを守りつつ、自然に人と接していかれる形が理想なのではないかなとおもいます。そして変わりたい!と思ってもお気持ちが傷んでしまったり、ブレーキがかかってしまう理由も、本当の望みと目指している状況にギャップがあるのが一因なのかもしれないなと感じます。

現状を打破して、安心して自分が受け入れられている状況で生きて、働いていくための妨害要素として正義の逆位置が出てきています。
もちろん、これまでの経験で周囲からのお言葉や、態度などで傷つかれたこともあるのかなとおもいますが、実は一番のハードルになっているのは、「こうでなければいけない」とご自身に無意識でレッテルを貼っているご自身のマインドなのではないかとカードは告げています。

昨今は華やかな芸能界でも自ら命を絶つ方がおられるように、周囲から愛され、理解されていても、「自分はダメだ」という方もいれば、周囲からあまりよくおもわれていなくても、自分をそのまま認めて平気な方もいます。極論すると、自分で自分のことをどう評価・認識しているかがその方の幸福度を大きく左右するのではないでしょうか。「周囲とうまく合わせられないとダメだ」「このままだとダメだ」というご自身の判断がご自身を苦しめて追い込んでしまっているのではないかとカードは告げています。

現状を打破するためにやめることとしてペンタクルの7の逆が。はじめることとして吊るされた男の逆位置がでてきています。
この2枚をつなぐと、自分の足りないこと・できないことに目を向けすぎるのをやめることと、不得意なことを伸ばすよりも、自分の得意なこと、向いていることを磨いていくことが問題解決の鍵になるようです。

ペンタクルの7の逆位置は、今はどうしても、自分のできないこと・たりたいないところに強く意識が向いてしまい、目を向けすぎることでより萎縮してしまうという悪循環が起こっているため、一旦自己分析や「できない理由」探しをストップする必要があるとカードは告げています。
人は「自分がダメな理由」を探すときに一番クリエイティブになるそうです。一生懸命だからこそ、どうしても考えてしまうのかもしれないなと思いますが、ちょっと一旦、自分のダメなところ探し、ダメな理由探しをストップさせることが今は大切なのかなと思います。
また、はじめることの吊るされた男の逆位置も、「頑張る」よりも「受け入れる」ことが大切だと告げています。これは「人間関係のことを諦めろ」とか「仕事のことをあきらめろ」といっているわけではなく、苦手なことにリソースを割くよりも、得意なことにリソースを割いたほうがいいというメッセージです。
適職を探される際も、「ここは社会人なんだからなおさなきゃ」と苦手を無理やり克服することを考えるよりも、今やっていることやこれまでやってきたことをちょっとリストアップしてみて、「これは比較的楽しかったな」と思うことを棚卸して、そちらに集中していくことで、スペシャリストとしての自分に出会うことができそうです。

たとえば、私の職場には、生活習慣を全く改められない人がいます。彼は午前中は全く起きることができず、彼なりに努力をして朝方の生活に切り替えようともしたみたいなのですが、結局その生活を実行すると体を壊してしまい、現在は、14時ごろから仕事を開始して深夜まで働いて寝る生活をしています。
また、率直にモノをいうことも多く、多分一般的には「人間関係」も上手な方ではないと思います。
ですが、彼はプログラマとしての能力がとても高く、プログラミングのことになると寝食を忘れて打ち込まれる方であるため、みんな彼をとても尊敬して、尊重しています。

ちょっと彼の例は極端かもしれませんが、一般的に「望ましい」形質ではないとしても、(多少はフィックスする必要はるにしても)苦手なものを無理やり直そうとするよりも、得意なものや打ち込めるものをみつけて伸ばすことに注力される方向で考えて行ってもいいのかなと思います。
いずれにせよ、実はご自身の中で「こうなっていなければいけない」というハードルが今ご自身を苦しめているのではないかなと思います。
「どうやったら変わるか」よりも「今自分がもっているもの」に目を向けることで活路がひらけていきそうです

鑑定項目その② 転職のためのポイント

ソードのエース(逆)、ペンタクルのエース、恋人

新しい分野に挑戦するよりも、今あるスキルを活かすことが大切であるようです。また、知人や友人の紹介やアドバイスを頼りにすることも大切であるようです。
ソードのエースの逆位置は、新しい分野を開拓することは今は避けたほうがいいことを。ペンタクルのエースは、これまでやってきたことの延長に転職のポイントがあることを告げています。経理以外のお仕事を検討される場合でも今持っているスキルが生きるものであったり、以前の勤務先に近い業種の会社を探されるほうがよさそうです。また、どうしても一人で悩んでしまっているかもしれませんが、知人や友人の力を借りることも大切であるようです。仕事の紹介を頼むことができればベストですが、できない場合でも、状況を相談してアドバイスをもらうと思わぬヒントがもらえそうです。知人や友人の力が借りれない場合でも、エージェントに相談するなど、自分一人で悩まず、他の人の力を借りることが大切であるようです。

最終的にはもちろん別の仕事につかれることを考えてもいいのかなと思いますが、現段階では経験のあるお仕事を中心に転職先を考えられるほうがよさそうです。

鑑定項目その③ 向いているお仕事

ワンド8、節制(逆)、ワンド9

意外かもしれませんが、新しいテクノロジーに関するお仕事にご縁がありそうです。また、自分から仕事をとっていくよりは与えられた仕事を堅実にこなしていくほうがよさそうです。そのため、IT関係でのご勤務に縁があるかもしれません。
ワンドの8は変化の早い状況に対応することが向いていることを。節制の逆位置もずっと同じ業務をやることよりも、業務に変化があるほうが望ましいことを告げています。そしてワンドの9は自分から積極的に仕事をとっていくよりも与えられた仕事をきちんと進めていくことに適性があることを告げています。ここまでをまとめると、先進的な技術を取り扱っている会社や変化の早い業界に身を置くことがプラスなのかもしれないなと思います。
忙しい職場は慌しいようにみえるかもしれませんが、仕事に集中することになるため、人間関係をケアする必要があまりなかったりもします。また、勉強し続けることがもし苦痛でないのであれば、学び続けることで評価される場所は、人間関係の気遣いも少なく、適性を活かしていけるのかなと思います。
ここまでいうと、フリーランスの仕事のようにみえるかもしれませんが、ワンドの9はパッシブな仕事をおすすめしています。そのため、先進的な技術や分野での会社勤めがカードを拝見している限りはいいのかなと思います。

ただ、ベストな仕事を探し続けるよりも、今はご自身を否定せず、自分の今できていることや、今もっているものにフォーカスされることが全ての根底にあるのかなと思います。そのため、お仕事の内容にこだわるよりも、今おられる場所、つきやすい仕事でまずは自分を認めていかれることが大切なのかなと思います。

今回の鑑定のポイント

問題の切り分け・情報の整理

「私にはどんなお仕事が向いていますか」というご相談はとても多いです。職業の選択肢が多様化している一方で、労働環境の問題は多く、「自分はこのままでいいんだろうか」「もっと向いている仕事があるのではないか」と疑問を感じる方も多いのかなと思います。

タロットで「向いている仕事」を鑑定するときのポイントは、ご依頼主様がなぜ、その質問をしてきているのかを把握することかなと思います。

「どんな仕事がむいていますか」という質問が出てくるときには少なからず現状への不満や不安があるのかなと思います。それが金銭での問題のこともあれば、待遇や精神的な問題であるケースもあるのかなとおもいます。

このご依頼主様の場合には問題の根底に「自分に自信がもてず、対人関係に辛さを感じる」ことがありました。

であれば、問題解決の根本的なポイントはご依頼主様の現在感じておられる不安をご依頼主様に可能な範囲でどう乗り越えていくかにあるのかなと思います。

さらに気をつけたほうがいいのが、ご依頼主様が自覚している解決策が必ずしもご依頼主様の最善の解決策とは限らないということです。このご依頼主様は「自分に自信をつける」ことで「周囲の人と同じようにコミュニケーションをとって元気にはたらく」ことが最善だと感じておられるようです。ですが、本当にそれはご依頼主様にとってベストなのでしょうか。

鳥が無理やり、海を泳いでもうまくいかないように、ご依頼主様が「自分ではないもの」になろうとする限りはとてもお辛いのかなと思います。これは、「向いてないことはするな」ということではなく、ご依頼主様の本当の本当の希望は何かを考えることが大切だということなのかなと思います。

表面上はご依頼主様は「自信をつけたい」「社交的になりたい」とおっしゃってるように読めます。しかしそれは「手段」であって、本当の目的は「安心感を持って働きたい」「自分が今ここにいてもいいと感じられる環境にいきたい」ということなのではないかなと思います。実際このご依頼主様は周囲に懸命に合わせようとして疲弊してしまっていることをお話ししてくださっています。仮に、「自分に自信」ができて「明るく社交的」に振る舞って「うまくいく」ことができても、この方の中の違和感は癒せないのではないかと文を読んでいるかぎり感じます。
そこで、「自分らしく、気持ちよく働く」ことをゴールとしてそのための問題解決としての鑑定を今回はご提案させていただきました。

出てきたカードについて

「向いているお仕事」は、よく聞かれる問いの中でも相手に満足をしてもらえる鑑定をするのが難しいお題の一つだなと感じます。
私自身は「このカードは何を表しているのか」と「ご依頼主様が何を望んでいるのか」と「ご依頼主様の現状」から想像しながらカードを読んでいくことが多いです。

今回は「向いている仕事」を表すカードとしてワンド8、節制(逆)、ワンド9という3枚のカードがでてきました。速度が早いワンドの8と、変化をあらわす節制ん逆位置がでていることから、変化の早い業種が想像されましたが、その一方で、一つ前の鑑定でこれまでのスキルを活かしたお仕事がおすすめされていました。今現在ご依頼主様が担当されている経理のお仕事は、どの業種の会社にも必須のお仕事ではないかなと思います。そのため、「経理」というお仕事は変えないで、働く会社の業種が変化の早い業種、現在でいうとIT関係に該当するのかな?と思いました。

また、変化がはやいながらも、自分から動くというより向こうからやってくるものに備えて準備をするワンドの9が出てきていることから、起業するようなイメージも持てなかったため、ベンチャーよりの会社での経理のお仕事、というのが今回のリーディングかな?と思いました。

そう言った形でカードから読める内容をご依頼主様の状況や願望に即して読んでいくのがいいのかなと思います。

各カードの意味

鑑定で使った各カードの詳細な意味は以下のリンクからご参照ください

鑑定項目その① 自分らしく働いていかれるために何を辞めて、何をはじめればいいのか

現状:ソードのクイーン 妨害:正義(逆) 望むもの:カップの3(逆)
やめること:ペンタクルの7(逆) はじめること:吊るされた男(逆)

鑑定項目その② 転職のためのポイント

ソードのエース(逆)、ペンタクルのエース、恋人

鑑定項目その③ 向いているお仕事

ワンド8、節制(逆)、ワンド9


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次回の配信について

次回は2022年9月10日(土)配信予定です。恋愛に関する鑑定の解説の予定です!また次回皆様にお会いできることを楽しみにしています!

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