悪口を言うと自分の脳を破壊する

こんにちは。
現役の先生や、保護者の方を中心に有益な教育論をお伝えします。

本日は

「悪口を言うと自分の脳を破壊する」

というテーマでお話します。

悪口を言われた人は嫌な気持ちになるけど、言っている本人はいつも楽しそうだよ。

悪口を言うくらいで脳を破壊するなんてありえない。

そんなことを思われる人も多いと思います。

では、結論から言うと

「悪口を言われた人、言っている人 、それを聞いた周りの人、全ての人の脳に悪影響を与えます」

え!みんなの脳に悪影響!?
なぜ!?

それでは、順に解説していきます。

まず、
「悪口はダメだよ」

と言われ続けているのに、なぜ悪口はなくならないのか。

その理由は、悪口を言った人は快楽を感じるからです。

快楽??

どういうことなのか。

実は悪口を言うと、脳内から「ドーパミン」という脳内物質の分泌を促すそうです。

しかも、ドーパミンとは、快楽物質や脳内麻薬と呼ばれるほど中毒性が高いのです。

つまり、悪口を言うことが快感になってしまっているのです。

だから、悪口を辞めたくても、なかなか辞められないのです。

怖いですね。

ではなぜ、悪口を言われた人、言った人、それを聞いた人にも悪影響を受けるのか。

悪口は言うけど、自分の脳は快感だからいいよ!自分の脳はノーダメージ!

それ危険です。

なぜなら、

「脳は主語が誰か分からない」

からなのです。

どういうこと??

つまり、脳は相手に言った言葉でさえ、全て自分が言われたと勘違いするということです。

例として、
A君がB君に「バカ」と言いました。

B君は

「僕はバカなのか‥」

とネガティブな感情になります。

それって脳がダメージを受けていますよね。

でも、脳は主語が誰か分かりませんとお話しましたね。

どうなるかというと。

A君はB君に「バカ」と言ったのに

A君の脳は自分が「バカ」と言われたと錯覚するのです。

つまり、A君は自分が言った言葉によって、脳にダメージを受けたのです。

悪口を言えば言うほど、自分の脳はダメージを受け続けます。

そしてこれから、負の連鎖が続きます。

なんと、「バカ」と言う単語を聞いていた、周りの人々も「バカ」と言われたと脳が錯覚してしまうのです。

そして、周りの人の脳はダメージを受け、ネガティブな雰囲気になっていくのです。

つまり、

深く考えず、1人が発した言葉により、多くの人の脳に悪影響を与えるのです。

しかも、ネガティブな感情や言葉というのは強力な感染力をもっています。

それは、脳科学的に証明されています。 

そんなネガティブな言葉で溢れた教室。

ずっと所属していたら、間違いなくみんなの脳は破壊されていきます。

考えただけでもぞっとします。

私も、以前教師をしていた時、

「バカ」

と子どもが発していたのを、

「それくらいのこと、みんな言ってるから」

と安易に考え、注意はしていませんでした。

すると、時間が経つと他の子ども達も

「バカ」

と言う言葉を使いだしたのです。

そして、気づいた時にはクラスの雰囲気は悪くなっていました。

また、以前はやる気満ち溢れていた子ども達の目は淀んでいるように感じました。

時間をかけクラスを修復していきましたが、最初のあと一言で食い止めておけばと、今でも後悔しています。

何より、子ども達にとって居心地の悪いクラスにしてしまったことを今でも忘れられません。


でも、周りでは悪口が溢れている。

酷い時は、全く関係ない人への悪口を強要、同調してくる時もあります。

そんな時はどうしたらいいのか。

それは、同調しない。同情しない。

簡単に言うと、

「その場から離れる」

です。

あえて、冷静な態度を見せて相手をクールダウンさせるのも方法ですが、やはり深く関わらないことが一番です。

すぐにその場から離れましょう。

子ども達にも、
「悪口を言われたらすぐ、その人から離れましょう。相手と言い合いだけはしないように。」

と言い続けていました。

悪口の言い合いこそ、一番無益な争いです。

なぜなら、お互いの脳にダメージを与え合うだけで、何も生み出さないからです。

しかも、その争いを見せられる周りも脳にダメージを受けるなら尚更です。

争いが生まれたらいち早くその場から離れさせましょう。それが、教師や親にできる大切なことだと私は考えます。

そして、言語環境を整え、ポジティブな言葉を使い続けましょう。

あなたの身近にいる子ども達はどのような行動をしているでしょうか??

しかし、時として相手の悪口を誰かに話してしまう時ってありますよね??

どうしてもあの人への愚痴を聞いてほしい!

腹がたっているから言わずにいられない!

私自身も愚痴を言ってしまうときがあります。

本来なら聞く方も脳にダメージを受けるので、他者への悪口も愚痴も言わないことが一番なのですが‥

どうしても我慢できない時は、この方法があります。

「聞いてくれてありがとう」

この言葉を悪口や愚痴を言ってしまった時に言いましょう。

なぜなら、この言葉を使うと脳のダメージを中和できるからです。

実は

感謝の言葉を発するだけで、
オキシトシンという通称
「幸せホルモン」
が出てくるのです。

脳にダメージを受けた、与えてしまったときには

相手へ感情の言葉を伝え、ダメージを中和しましょう。

無意識のうちに脳が受けたダメージを少しでも回復できるよう、日頃から感謝の言葉を使ってみるのもいいですね。

結論

悪口は脳に悪影響を与える

脳は主語を理解できないから、悪口を使うとみんなの脳にダメージを与える

どうしても悪口、愚痴を言ってしまう時は、感謝の言葉を言って脳を回復させる。

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