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パン作りをはじめた

きっかけはメロンパンだった。ふと思ったのだが、メロンパンってそこそこしないか?住んでる地域にもよるが、一個120〜150円くらいすると思う。私はメロンアレルギーなので高級なメロンパンには注意しないといけない。さもないと数時間続くイガイガにのたうち回ることになるからだ。私はたくさんのメロンパンが食べたかったため、一人でに作ることを決意した。幸い家には使っていない数年前のホームベカリーがあったので、そのときは「これでなんとかなるだろう」と思っていた。しかし、現実はそこまで甘くなかった。


メロンパンを作ることを決めたものの、どのレシピで作るか非常に迷った私は、探しているうちにある事実に気づいた。そう、パン作りには一次発酵と二次発酵があるということに。最初は「偶然このレシピでは二段階の発酵があるのだ」と自分に言い聞かせてなぁなぁにしようとしていたのだが、それが3回も4回も続けば流石に気づく。このときの私は本気で「もう一生パン作りできないんじゃね?」と思ってしまっていた。


結局メロンパン作りを実行に移したのは面接の日だった。色々あってスタッフの人数の関係から雇えないと話された私は、帰ってきて夏野菜カレーを作って昼寝をした後、暇なのでメロンパンを作ることに取り掛かる。あんまり覚えてないが15時後半ぐらいだったように思う。とりあえずクックパッドで上位ランキングだったものを参考にして作ったのだが、私はパン作り初心者だったため今ならわかるが、当時は「こねる」と「こねない」の違いがわからなかった。ほとんど同じに見えていたのである。強力粉や、ドライイースト、砂糖や塩などを入れた後できちんとこねることなく発酵に移してしまったため、30分たっても膨らまず「おかしいな?」と首を傾げながらもガス抜きしようとしている私に対して、パン生地は容赦なかった。ここまで読んでパン作り経験者の方ならその後の展開は言わなくてもわかるだろう。慣れていなかったたのもあって、その後の1時間をパンをこねるのに費やすことになる…。


我ながら言葉の意味がよくわからないなりに頑張って作ったほうだと思う。加えて映像のほうがわかりやすいのにもかかわらず、レシピにほとんど写真が載っていなかったのも相まって、英語初心者がオールイングリッシュのレシピを再現する。みたいな難易度を母国語でやってた。無意識に難易度を高くしていたのである。そんな自分が怖い…。今では「手捏ね」と書いてあれば、「あぁ…。手でこねるんだな」と、わかるようになったのでちょっとは知恵がついた気がする。今更ながら当時の私は、全く「パン」ってものを理解していなかった。似たような強力粉を使うレシピだと「トルティーヤ」ぐらいしか経験がなかったもんで…。ビチャビチャなのは粉が足りないせいだと思って、いくら足してもまとまらない生地を見て(おかしいなぁ…?)とは、思っていた。人生って色々ありますね。完。

最後までよんでくれたあなたに、肝心のメロンパンの写真はないが、最近作った塩パンの写真を載せておこうと思う。

↑スケールの都合上、過密状態に追い込まれた塩パン

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