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二次創作小説 七色いんこ&ボンド007 千里刑事登場編 (狂夢)

手錠の鎖は突如解除され、ゆるみ
床に落ちる鎖の重さで
いんこの上に吊り上げられていた
腕もガクッと下がり体勢を崩し前のめりに、
手下達は鎖のジャラジャラララッと重たく
床に落ちる大きな音で我にかえる

ボンドは、前のめりになった
いんこの背中をすかさず突き飛ばし、
いんこは、
ソファーに手をつき四つん這いの形になる

ボンドの金髪のせいか...
双方の鍛え上げられた身体であっても、
してる事は男同士で低俗で
ニヤニヤ笑って見る気にならないが
けれど、
その様は立髪の美しい二頭の馬のように思う

ボンドの真意がわからないと、思った

手下達は
なぜここでレイプをするのかと思った
俺達が手をつけてない、
いんことしたかったとは思えない

いんこも、自分としたかったとは思えなかった
三日三晩、食事を抜いての拷問

だが現実は......

ボンドは、またナイフをだし、
ナイフで付けられたいんこの体の傷を、
更にナイフで深く傷をなぞり、
血は滲み溢れ
何度も突き上げられ呻くインコが
歯を食いしばる
それはカッコいい情景でも、
素敵な情景でもない
苦しみを与え、屈辱を与え、
ただの男同士のレイプなのに.....

光があたってるボンドは美しく

何故か風もないのに、
大きく空気が動いているように手下達は思う
風もないのに、また倉庫の中 
埃臭さをおもってもいいのに、埃臭さはなく

手下達は、不意に回りを見回し
声は、変わらず頭の中で響いている
(光は闇に、闇は光に抱かれ)

2人は基本は悪党だ
いんこは国際手配の盗人だ
(手伝っている人間がまったく不明で、各機関手を焼いている、この時代に)
ボンドも、
金髪にブルーの瞳で身なりの美しい青年、
正規の情報機関の優秀なエージェントと言っても、
やってる事は悪どい
正義と言ってもだ
(人は殺すし拉致監禁、拷問。洗脳もお手のもの。幽閉さえも厭わない男)
見た目と違って

いんこも悪党だが....

この少し前
外から手下の1人が荷物を抱えて、入ってきた
広い倉庫、声のする方に目を向ける
鎖で吊り下げられているいんこを、
ボンドが立ちバックしていることに驚愕し
ショックを受けながらも

入ってきた男は、一瞬ここはどこだと思った
何か一瞬、
いや数秒、
数十秒何か幻視を見たと思った

そして2人の
その様に
立髪の美しい二頭の馬を思う

男同士のSEX
普通はゲテで綺麗でもなんでもない
なのに、この2人は....
いんこの髪を掴み引っ張り、
自分も少し前屈みになりなが
「こっちを向け」と
顰めっ面のいんこの顔を自分の顔に近づける
鎖は、音を立てゆるみ
体に力が入らないで、ソファーに手がつき

高い位置にある窓から見える
空は晴れ、雲ひとつなく

光は影を作り、影を落とし

その光は、
倉庫に散っている散りや埃を透かし
彼ら2人
白く透き通ったスモークが
かかって
見えることがなのか

立髪の美しい二頭の馬の交尾と言うよりは
なぜか、1枚の美しい宗教画のように見え

厳かな空気の中で、レイプされている姿が
洗礼を受けているかのように思えるのが
手下には、それが衝撃であった

男同士のレイプが、なぜか
なぜ、そう見えるのか
思うのか
確かに美丈夫な
美しい身体を持った男達と言っても
傷ついた
いんこの身体の傷や火傷が
聖痕の跡のように思え
自分が、
自分達が様々な拷問で
つけた傷や火傷であるのにも関わらず

いつもなら、ただの余興だ
ただボンドが自分達の前でするのは
意外だった
いつもなら、何も考えずに見ているだけが...

自分は途中からだったが
唖然として荷物を持ったまま立っていた
手を前に組み、
いつもの姿勢でいる仲間達も、
同じ気持ちでいるのではないかと、
同じように驚いているのではないかと
彼は思った

いんこは、
バッグから吐き捨てられるかのように
髪を掴まれ床に叩きつけられ、
空腹と拷問で体力の尽きてるインコは容易く、ボンドに腹を何度か蹴られ、
仰向けにされ足を開かせられ、
足を持ち上げられ、また挿し入れられる。
苦痛に呻き罵り声を上げるいんこ、
気にせず屈託無い顔するボンド

ボンドは脱いだズボンを履き、
仰向けのいんこを暫く見ていたかと思うと、
とうのいんこは恥も外聞もなく仰向けで、
転がっている
ボンドは、
携帯をズボンの後ろポケットから取り出し、
電話をかけ、直ぐに切る
手下の1人が倉庫に
ギャーギャー言う女を連れて入ってくる

いんこはナンだと思うも、
ぐったりしながら聞き覚えのある声に、
顔を声のする方向けると

いんこを追っている下着姿の千里刑事に!
薄紫色のブラとショーツの千里刑事に!
しかも、シースルー素材に!
なんで赤や黄色でない!
彼女の性格ならそっちの方が!
色の白い彼女にその色の下着姿は
怒鳴り声と顔とは別に、とても可憐に見える
そして、痛恨のミスをしたようにも思い
恐怖も伴って驚き、歯軋りをする

「ボンド、なんで千里刑事を。何をする気だ、なんで下着なんだ」
咄嗟に声を上げ、
起き上がろうとするも力が入らない
「海に来ていて、着替えている所をね。失礼とは思ったが」と、
いんこは(一体ここは何処だ?)と思う
拷問中、散々思ったことであったけれど
改めて思った

ギャーギャー騒いでいた千里刑事は、
長身の金髪の男を見、
金髪の男の足元に全裸で倒れている男に驚き、さらにその顔をよく見ると七色いんこにで、
2度驚く
「七色いんこ!! どうして全裸!しかも傷だらけで!仲間割れか⁈ この金髪お前の仲間か⁉︎ お前が親玉か‼︎おい金髪、縄を解け、手錠もだ」
すざましい勢いで捲し立てていく千里刑事
彼女には、青い瞳には通用しないよう
下着姿でまわりが男ばかりでも、
千里刑事はいつもと変わらない
「強気なお嬢さんだ。千里刑事、初めまして」
「お前は、誰だ。一体ナンの仲間割れだ」

ボンドは、パチンと指を鳴らす
手下は、縄をナイフでカットし
手錠の鍵を外したと思ったら、
その手下を顎に一発、
腹に一発入れ吹っ飛ばす千里刑事
「仲間割れね」クスッと笑う、ボンド
「仲間割れではないが、大きな意味では仲間割れとも言えるね」
「はぁ?俺はお前とは初対面だぞ」といんこ
「まだダメか。危機感で目が覚めないか」
「何がだ、わかるように言え‼︎」
「金髪、名前は⁉︎」縄を外され手錠を外された千里刑事が、仁王立ちで聞き、ボンドに向かって歩き出す

「ボンド、ジェームズ・ボンド」
その声はとても優雅で、普通の女性ならフニャンとなるが、千里刑事には届かないようで、ボンドは楽しそう
「は?ボンド?MI6の? ボンド⁉︎007で有名な‼︎それがなんで七色いんこと」と捲し立て、ボンドはさみしそうな顔をする
千里刑事は、
ボンドに向かっていた足が動かなくなり、
なんだと思って足元を見ると
膝下が石膏のように固まっているのを見て、
思わず悲鳴をあげる。
「なんだ、これは。マジック?マジックな訳がない。化学兵器か」
千里刑事の声は震えている。
いんこも千里刑事の言葉に、
千里刑事の視線の先を見るとギョッとした

「ボンド、何をしたと」なんとか上半身を起こすが、千里刑事はみるみる石膏化していき、いんこが再度
「ボンド‼︎」と声を張り上げた時には、
千里刑事は、
驚き恐怖の混じった表情で石膏化していた

続く


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