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リリカとリリィ vita sexualis 2つの赤い薔薇🌹🌹5B

朝、起きる度に、
毎日新しい人生が
用意されていたらと思う事はないだろうか?

世界は、残酷だと思う時がある

いじめやリストラ、
事故に病気、自殺、
苦境に立たされる時があって.
いつまで続く、この線路と思う時が人にはある

男は、
そう思いながら朝起きると、
昨夜の事、
昨日の事考えると
気の冷めるような酔いに晒された

昨日の事があったから
そんな事を思いながら
目が覚めた事もわかっている

気持ちの悪い汗がべったりとついている

『非』日常性におけるアクシデントの依頼
合法なレイプ 。
依頼人からのレイプ 依頼(play)
自分は、そのバイトをしている

嘲る笑いが、頭から離れない
自分は、それだけの存在でいいと、
それだけの機能でいいと
(これで三回)と思い、
ベッドの上で、コンクリの壁に頭をコツっとつける

男の部屋は、
灰色のコンクリの壁に
白ベースのモノトーンの部屋で
インテリアは統一されていてすっきりして見えた

男は、気持ち悪い汗を流そうと立ち上がり、
シャワーを浴び体を拭き、
洗面所に映った自分の顔を見て、
イライラしたように洗面器に水を張り、
何度も頭を沈め、
疲れたのか床に沈み、
しばらくしてとゆっくり起き上がり、
洗面器に顔を突っ込んで
濡れた顔も髪も
体そのままにベッドに倒れ込み眠った

男は夢を見ている事に気付いて、
自分がいつの間にか眠っていたのに気がつき、
そんなに長く眠っててないと思った
カーテン越し入る光が明るかったからで、
次第に夢をみながら、
うつらうつら目が覚めていくと同じに、
夢はどんどん遠くなっていき、
その夢を変な夢と思いつつも
反芻しながら微睡んでいたら、
雪の詩、感想が頭に思い浮かんだ

その雪の詩に、男は泣きそうになった
夢の女の事を表した夢のようで


その夢はこうだった❄️❄️❄️

雪は、人の肩に落ちて消える雪もあれば
人の指先 地面、背の高い枝
ビルの屋上だったり
雪は発生してから消える迄が短い
自分はどこに着地して消える?
仲間の上に落ちて積もる?
雪は発生してから消える迄
どんな気持ちなのか
消えるとき、その瞬間、
どのように思っているのか
どんな気持ちでなのか

どんな気持ちで落ちてくるのか

雪は、私の肩に落ちるのもあれば
頭の上 見上げた私の顔の上
私の手の中だったりする

美しく生まれて降ってくる

はかなくうまれたそのいのち


男は、その詩が頭に浮かんだ時
小さな子供の時を思い出した

毎日が朝だった
朝起きて夜眠る迄に色々な事起きて
気持ちは怒ったり 笑ったり 泣いたり
感情の変化は色々あったけれど
でも、あの頃は
夜寝て朝起きると
毎日が朝と思う感じで
毎日が新鮮で
新しい毎日を
新しい自分が生まれている 
新しい気持ちで
朝起きていた
どうして そんな事ができたのだろう
あの頃の歳は みんなそうなのだろうか
小学校に上がるまえ迄の年は

男は、
裸であるのにも構わずカーテンを開けた
昼の明るさだと思った

end

写真は、Kim Jakobson 



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