見出し画像

毒親は、もう1人の「傷ついた子ども」だった

日々の電話相談では
「毒親」についてのお悩みが少なくありません。

私自身、ヒーラーやカウンセラーになる
きっかけになったのは

「どうしても許せない」と苦しく感じていた
母親との関係を見つめはじめたことだったので

お電話をかけてくる方の悩みや日々の苦しみは
痛いほどよくわかります^^

80歳になる母は
今も「毒親的な言動」が全くないわけではありませんが^^;

そんな母との関係は

以前からは考えられないほど、
この十数年で穏やかな関係に変化しました。

(ここまできたら
母がいつ他界しても思い残すことはないな
そう思えるほどにようやくなった感じです^^)

いろいろな手法を渡り歩く中で
2011年に今仕事にしているヒーリングに出会ったことが
直接的には大きな変化の起点となったのですが

それより前にも
母に対する苦しい気持ちが少しだけ変化する
印象的な出来事がありました。

それは、とある心理学セミナーで

毒親と思っていた母もまた
インナーチャイルド(幼少期の心の傷)を持った
1人の人間なんだ

ということに気づいたときでした。

これまでもお話ししてきた
「世代間トラウマ」について正しく知ると

今、毒親に苦しんでいる人も、もしかしたら

親を別の視点で見ることができるようになるかもしれない

そう思ったので
(ちょっと重たいテーマですが)
今回世代間トラウマについて書くことにしました。

子どもの視点から見ると、
いわゆる「毒親」は
平気で子どもの尊厳を踏みにじるし

「親」という絶対的な立場を使って
子どもに自分の価値観を押し付けたり
コントロールしようとしたり

大人になっても
子どもを悩ませ続けます。

でも、「世代間トラウマ」の視点から見ると、

その親もまた、
自分の親から受け継いだトラウマを抱えて、
苦しみながら生きている一人の人間

という見方もできるわけです。

ただ、ここで言いたいのは

「だから、どんなことをされても親を許そう」

ということではありません。

親は親で、自分自身のトラウマと向き合い、
問題を解決していく責任があるからです。

今の時代、そのためのツールは、
以前に比べてずっと身近になっています。

カウンセリングや心理療法などを通して、
自分自身と向き合うことは、親にとっても重要です。

(スピリチュアルな視点で言うと
親には親自身の「魂の課題」が当然あるわけです)

もし親がそこから目を背けて
子どもに対して問題行動を繰り返しているとしたら、

それはまさに、親の責任であり、
子どもがそのために苦しむのは、意味のないことです。

だから、毒親に苦しめられてきた人は、

無理に親を許そうとする必要はない
嫌なものは嫌でいい

ということを、ぜひ知っておいてくださいね。

(以前の私もそうでしたが
「親を許せない自分を責める気持ち」みたいなものが心のどこかにあって、
それも苦しかったように思うので^^;)

でも、どんなに毒親でも
「トラウマを抱えた一人の人間だった」と理解することは、

もしかしたらあなたの心の重荷を、
少しだけ軽くしてくれるかもしれません。

親を一方的に恨むのではなく、
「世代間トラウマ」という視点から
親を見ることで、
あなたの人生に、光がさすこともあるかもしれません。

もちろん、心の傷に向き合うのは
誰にとっても怖いことです。

長年の傷を癒やすには、
それなりのエネルギーが必要かもしれません。

それでも、一歩ずつ、
自分自身と向き合っていくことで

しなやかな強さを持った新しい自分に
生まれ変わり続けることができます。

そのプロセスは丸ごと「魂の成長」です^^

世代間で受け継がれてきたトラウマを
あなたの代で癒して

「あなたはありのままで
素敵な存在だよ」

そんなメッセージを
ぜひ次の世代につなげていきましょう。

MUERA

*お知らせ*

6月は、インナーチャイルド個人セッション(対面)を関東にて行います
・6月8日(土)6月10日(月)神奈川県藤沢市内にて
・6月7日(金)6月11日(火)羽田空港にて

予約可能な時間はこちらからご確認ください。

電話でのセッションをご希望の方は、muera@imaoikiruhito.com  までメールでお問い合わせください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?