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「先人たちの知恵がいっぱい~愛媛県宇和島市遊子・水荷浦の段畑」

宇和島を中心とする宇和海沿岸は、リアス式海岸として有名であり、真珠の養殖も盛んです。その入江に小さな集落が点在していますが、急斜面を活用した畑地が形成されています。
半島先端の遊子水荷浦(ゆすみずがうら)には、小さな石を積み上げて雛壇状に造られた段畑(だんばた)があります。平均40度の傾斜に高さ1メートル以上の石段、幅は大きなところで2メートルです。60段以上の石段が組み込まれ、一番高いところは海抜90メートルになります。約3.4ヘクタールに1,000近くの段畑があります。
 
かつては、養蚕のための桑畑が造成されていましたが、サツマイモや麦も作られましたが、1955年頃より耕作放棄地となった歴史も存在します。
現在では、ここでジャガイモが作られ、ブランド品として、宇和島の道の駅で売られています。小ぶりなジャガイモですが、とても美味しいですね!
 
この景観を守るためにNPO法人「段畑を守ろう会」が、ふる里だんだんまつりやライトアップを行なっていたり、駐車場のところには、地産地消レストランや直売所も経営しています。
後世に残すべき、大切な景観ですね!

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