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猫と飛行機の旅 Part4 Fliegen mit Katze

ドイツ出国日当日は、不安で不安でかなりナーバスになっていた。
獣医さんにお願いして、あーちゃん用の精神安定薬をもらえる予定だったけれど、薬が届かないという事態に。
薬を飲ませるのは嫌だけれど、これからの過酷な旅を思うと、安定剤なしで大丈夫??と確信が持てず。然れども、信じてやり遂げるしかない状況に、、、、。

友人、友人の旦那さん、私の元旦那さんと4人で空港へ向かう。

空港までの車中

車の中で、かなりナーバスになっているあーちゃんは、口を開けて強烈な臭いの息を吐き始め、少しパニック状態に。

空港に到着し、カウンターでのチェックイン。
動物を連れて行く際は、動物マークの入ったカウンターでチェックインをする。

ここで話が少し戻るけれど、
動物を客室に連れて行く場合は、先に航空券を予約し、そして、出発日の72時間前までに、このサイトで申し込みをする。

https://www.lufthansa.com/de/de/anmeldung-tiere-kabine

条件は、
・犬または猫の体重8キロ以内であること。
・規定のキャリーバッグの大きさに入り、その中で座れたり、動けたりできること。
・良好な健康状態であること。
・規定のキャリーバッグの大きさは、合計118 cm以内で、 55 cm x 40cm x 23cm。
でも、必ずしもこの大きさでないといけないわけではなく、発着時の時だけ、前の席の下にバッグの先が入り、固定できたらそれでO.K.。私のリュックサックも先しか入らなかったけれど、全く問題なかった。

チェックインカウンターに話は戻る。
パスポート、事前に記入していた書類(写真)、政府機関からもらった書類を提出し、連れて行く犬または猫もバッグごと見せる。
問題がなければ、追加手荷物料として70ユーロ支払い、手続き完了。

ルフトハンザに提出する動物を客室に連れて行く際の確認書
出発前に友人たちとの最後の時間
いざ出発!

次は、手荷物検査とパスポートコントロール。
手荷物検査では、あーちゃんがいるリュクサックは係員が預かり、まずは私個人の手荷物等のチェック。
その後、別室に連れて行かれ、あーちゃんの検査。あーちゃんは何かの機械の上に置かれ、何らかの検査をされたけれど、ナーバスになりすぎててか記憶にあまり残ってない(知りたいでしょうけど、すみません!)。でも、簡単なチェックで、数分で終わった。
次は、パスポートコントロール。ここでは、あーちゃんに関しては何も聞かれず、いつもの通りの簡単なパスポートチェック。

搭乗時間までの間は、買い物などせず静かなところであーちゃんと待機。できるだけ、外からの刺激を少なくするために、リュックに布をかけてあげたら落ち着いて座っていた。
搭乗時間となり飛行機に乗り込むと、隣の席はフランスから来た日本人の男性だった(後で判明したことだが、彼も私も出身地が同じで二人でびっくり!)。

それはさておき、まずお隣さんに猫がいること、アレルギー等ないか、膝の上に乗せることもあるかもしれないけど、いいか?などを尋ねた。幸いにも動物が好きな人で、飛行中も何かと気を遣ってくださり、本当にありがたかった。
飛行機の席は、あーちゃんとのことも考え、XLの席を予約。実際、ゆったりとしていて、前の席との間も広く、100ユーロプラスで払ったけれど、広い席をとって本当に良かった。

飛行機が飛び立つ時にバタバタしたりとパニック状態になったあーちゃんだが、飛行中、私の膝の上にいたり、私の足の間にいたりと静かにしていた。
長い旅の間、トイレもしないし、何も口にしないので心配になったけれど、現状を目の前で見て、その都度対応できるから、貨物室に入れる選択をしなくて本当に良かった。鳴くこともなく、始終大人しくしていたあーちゃん。

到着した時は、隣の人もあーちゃんに「頑張ったねー!、偉かったねー!」と声をかけていただけた。私もほっとして、涙が溢れた(神様ありがとう)。

しかし、まだまだ終わらぬこの旅。
関西空港に到着し、入国手続きを済ませた後、動物検疫所へ。預け入れ荷物が出てくるところに、検疫所がある。
提出する書類は、

  • 輸出国政府機関が発行する証明書(原本)

  • 狂犬病抗体検査の結果通知書
    輸入検査申請書(猫)(PDF:103KB

  • (貨物輸送の場合)航空運送状(Air Way Bill)または船荷証券(Bill of Lading)の写し

  • 委任状(通関代理店を除き、代理人が手続をする場合はご用意ください) (参考)委任状の例(PDF : 137KB)

  • その他、動物検疫所が要求する書類

この提出書類に不備がないか等の検査の間、私とあーちゃんは、別の検査員とともに別室へ。
ここでは、あーちゃんの健康状態と性別の確認が取られるだけで、数分で終わる。
出てきたら、ちょうど書類の検査等も済んでいて、最後に検疫所から渡される「狂犬病予防に基づく動物の輸入検疫証明書」をもらいここで全てが終了。
かかった時間は、少し待ち時間があったので15〜20分程度。
書類には、検疫所での所要時間が最長12時間かかることもあると書いてあったけれど、あっという間に済んで本当に良かった。
終わると同時に、私の荷物もピックアップすることができ無事帰国。

こうやって振り返ってみると、大変だったなぁとつくづく思う。
あーちゃんを日本に連れてくることがあるなんて、数年前までは思いもしなかった。ほぼ24時間、辛い思いをさせてしまったけれど、今は、連れて帰ってきて良かったと思う。
私が仕事でも、側にいてくれる家族がいるし、先住猫とも最近やっといい感じになってきた。留守番をさせてしまうことが多かったミュンヘン生活と比べると、今のあーちゃんの方が(かなりの寂しがりやでくっつき虫でもあるから)幸せそう。

先住猫もん太と

パート1から4にかけ、私の体験記を綴ってみましたが、少しでも読んでいただいた方の参考になれば幸いです!


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