あなたも私も障害者
こんにちは、頑なにブラックコーヒーを飲まないムーディです。砂糖とミルク入れた方がうまいやん。
日頃、障害者福祉の仕事をしている自分ですが、一般的に「障害者」という言葉を聞いてみんなは何をイメージするんだろう、と気になることがありました。
気になったら落ち着かない私は、「障害者」と聞いて思い浮かべるイメージをいろいろな人に聞きまくりました。
すると、「車椅子を利用している人」をイメージする方が多かったです。所謂「身体障害者」と言われる人たちです。
日頃、私は精神障害者や知的障害者、発達障害者や聴覚障害者と仕事で関わり、身体障害者の人とは仕事であまり関わらないので、このインタビュー結果は面白いなぁと思いました。
・そもそも「障害」って何?
そもそも障害って何?という話ですが、
障害は障壁とも言い換えることができます。障害=障壁です。
障壁、そう、壁。
障害者とは障壁、壁を持っている人ということになります。
では、この障壁は何から生み出されるのでしょうか?
少し専門的な話になりますが、障害には2つの視点があります。
それは、
「医学の視点」と「社会の視点」です。
車椅子に乗っている足が不自由な人を例にとって見てみましょう。
足が不自由な人は元々足が不自由ではありませんでした。普通に歩けていましたが、交通事故によって脊髄を損傷。足が動かなくなってしまった。ここで「足が動かない」という障壁が生み出されています。これが「医学の視点」です。実際に医者から「身体障害者」の認定をもらいます。医学の視点でみた障害、ということです。
しかし、足が動かなくても日常社会で段差がなく快適に車椅子で移動ができれば「足が動かない」ということは気になりません。
逆に、
日常社会で段差まみれ、エレベーターがない、など社会整備が整っていないことによって、足が動かない人の目の前に突如壁が現れます。このように社会によって障害が生み出されていること、これが「社会の視点」になります。
社会によっては障害者ではないのに、社会によっては障害者になってしまうのです。
ちなみに私は視力0.1しかありませんが、眼鏡というものがあるおかげで障害を感じません。しかし、もし眼鏡が開発されていなかったら私は日常で障害を感じる障害者だったかもしれません。
逆に眼鏡が開発されていなかったとしても、世の中の文字が全部大きかったら障害を感じにくいです。また、文字が見えなくても、周りが教えてくれれば障害を感じません。
医学的な視点では障害があっても社会によっては障害をなくすことは可能なのです。
・あなたも私も障害者
障害がある人が障害者、障害がない人が健常者と言われていますが、
果たして障害がない人なんているのでしょうか?
私は医者からは何も障害があるとかは言われていません。しかし、日頃のコミュニケーションで障壁を感じたり、日常生活の中で障壁を感じることはよくあります。
恐らく、みんな何かしら障壁を感じたり、生きづらさを感じることじゃないでしょうか。障害者と言われていなくても、私たちは日々障壁まみれの世の中を生活している障害者なのかもしれません。
特別視され、自分とは違うと思われがちな障害者ですが、医者の診断があるかないかで全員障害者、あなたも私も障害者なのです。
だからこそ、
「障害者だから配慮しないと!!」
ではなく、
誰にも配慮があるように。
個々にあわした配慮を試行錯誤できる世の中になればいいなぁと思います。
今日はこの編で。グッバイオンザビーチ。
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今週のポエムコーナー
なんかサザエさんのじゃんけんコーナーみたいのやりたくて思いつきで初めたこのコーナー。
実は私は高校時代にくさいポエムを書いて全世界に発信していた黒歴史を持ちます。(詳細は以下のnote)
とりあえず、毎回ポエムを書いて終わります。この説明は次回から略。
「車」
遠くでも会いに行こうと車を買った。ガソリンという名のエネルギーを使ったが、排気ガスという名のため息に変わった。電気自動車のようなサイボーグになりたい。
※ポエムのお題投げてくれたら次回書きます。なかったらなかったで勝手に書きます。
以下のお題の条件さえ満たしていればなんでもオッケー!
・単語 ・固有名詞でないもの(人名や地名などNG) ・数詞もダメ
【いい例】
眼鏡、リンゴ、観覧車、壁など
【悪い例】
ムーディ勝山、ディズニーランド、ギャッツビー、25など
お題投げてくれる方はコメント欄までお願いします!
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