転機-リリィ／BUMP OF CHICKEN(B)

「バンドマンを彼氏に持つもんじゃないね」そんな言葉を吐きたくなるほど、この歌に出てくる主人公は面倒くさい。
強がりや嘘で格好付けた自分に押し潰されそうで、そんな弱音や愚痴を聞かされるなんて誰だって嫌だろう。

でもリリィは笑う。
「かわいい」と彼の全てを肯定する。
そんな彼女の存在はどれほど彼にとって救いであり衝撃的だっただろう。

Cメロで切ない別れを感じさせるが、そこでも笑顔を見せる事でその別れが希望に繋がるものだと感じられる事にさらに救われる。

歌の中に「バトルクライ」の一節(メロディも同じ)が登場するのもこの歌の特徴とで、つまりこの歌を歌っているバンド＝BUMPであり主人公は藤原基央なのだと思うと、彼にも人生観を変える程の出会いがあったのだろうかと少し羨ましいのだった。

(said B)

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