【詩】陽はまた陰る
朝と夜の境目のことを皆考えている
昼に対しては皆見向きもしない
月にばかり思いを馳せて
太陽を月を輝かせているだけの脇役に追いやる
私の前の道を、霧の中にある鉄路を照らすのは確かに太陽であったはずだ
今はもうその光に何か後ろめたさしか感じない
きっと遠い昔、私は太陽を裏切った
向こうは気にしていない
こっちはそうはいかない
この霧の中では月の薄明かりは役に立たない
寝不足気味の目はそう呟いた
もう昼の明かりには戻れない
夕暮れの中罪悪感に苛まれる日々には戻れない
夜と朝の間に生まれたこんな詩を
私は月に見せたくないというのに
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