失敗

2度同じ失敗を繰り返したら、それは選択だ。

僕は失敗が多いタイプでそこから学ぶものも多かった。

先日は、パンツを前後間違えて履いていた。

致命的な失敗ではないが、誰かに指摘されたら恥ずかしいし、少し自分が嫌になった。

違うある寒い日には、パンツを履いていなかったこともある。

とても寒かったので一番厚手のタイツを履いて、スマートに見えるスーツを着ていたのだが、パンツを履き忘れるなんて微塵も考えておらず、トイレに行った時には度肝を抜かれた。

その日はたまたま入学式で、緊張と不安の入り交じった表情の新入生達には、参列者の中にパンツを履いていない愚か者がいるなど、考えもしなかっただろう。

2度あることは3度あり、僕は失敗を繰り返しながら生きている。

ある夜のバスケットボールの試合で汗をかいた後、シャワーを浴びようとウェアを脱いで、パンツを脱ぎ、そしてパンツを脱ごうとしたところで異変に気がつく。

僕はパンツを2枚履いていた。

先日の履かなかった日から、いつも履き忘れのないようにチェックをしており、その日もゴワゴワ感があるなとは思いながらも、パンツを履いていることに安心してプレーに集中していた。

パンツを2枚履いている奴に負けるなんて屈辱以外の何でも無いが、相手チームの選手と自分の名誉のために、最後の集合では敢えて口にしなかった。

少しずつ違う失敗を繰り返しながら、僕は成長している途中であると信じたい。

この話の締めくくりにふさわしいかは分からないが、最後に僕がブランコを押している時に娘からされた謎の無茶振りを紹介する。

「パパ、金色のパンツより面白い話をして!」

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